AirPods Max 2ファーストレビュー|B&OもSONYも見送って、バッテリー交換サービスで選んだ理由

電車通勤がそれなりに長く、ずっとイヤホンで音楽を聴きながら過ごしていたのですが、ここ最近「さらに騒音ストレスを減らした時間にしたい」という気持ちが強くなってきました。使っているSONY WF-1000XM4のノイズキャンセリングは優秀なのですが、それでも車内でしっかり静かな音楽を楽しめるほどではなくて、イヤホン特有の「耳の奥で鳴っている」感じも気になってきたのです。そこから久しぶりにヘッドホンを買おうと思い、検討を始めました。

最初に本気で検討したのがB&OのH100。音への評価は高いし実際に軽く試聴させてもらった時も良い音だと感じました。デザインも好みなのですが、23.6万円(ブラック)という価格もさることながら、バッテリー交換サービスの料金が未だ公表されていないのが引っかかりました。

ワイヤレス製品はどうしてもバッテリーが消耗していくので、交換サービスが不明なままだと、バッテリーの寿命がそのままデバイスの寿命になりかねません。音だけで言えばB&WのPx8 S2のほうが良いという話も見かけたのですが(こちらは未試聴)、公式のバッテリー交換サービスがないのが残念でパス。SONYのWH-1000XM6も同様の理由で見送ったのです。

その点、AirPods Max 2は2026年4月現在、11,800円でバッテリー交換ができます。高価なヘッドホンでも、これがあるだけで「数年後に買い替え」ではなく「修理して使い続ける」という選択肢が生まれます。そこが最終的にいちばん背中を押した理由でした。

もう一つ決め手になったのが、手持ちのAppleデバイスの多さ。iPhoneのほかに、MacBook Pro、iPad mini、iPad Airと、日によって持ち歩くデバイスが変わるのですが、AirPodsは今音を出しているAppleデバイスに応じて自動的に切り替わります。これが地味に便利そうだと思えたのです。

購入の後押しになったのが表参道のアップルストアでの試聴。以前、初代AirPods Maxを試したときはあまり艶のないサウンドに感じた記憶があったのですが、今回試したMax2はちゃんと艶があって、十分良い音だと感じました。ただ、ネットを見ると「初代とMax2はそれほど音は変わらない」という意見も見かけます。今回のMax2はH2チップ(音質やノイズキャンセリングの処理を担うApple独自のチップ)への本格的な刷新なので、初代(2020年・H1チップ)との音質差は実際にあるはずなのですが、単純に以前の試聴時のコンディションが良くなかっただけかもしれない…という可能性も否定できません(笑)。いずれにせよ、試聴で「これは良い」と思えたため、あとはポイントのつくビックカメラでの入荷を待って購入してきました。

実際に使ってみて:音について

WF-1000XM4と比べてまず感じるのは、音場の広さです。イヤホンだと音が頭の中で鳴っている感じがあるのですが、AirPods Max 2は耳の周りに音が広がる感覚があって、聴いていてずっと気持ちいい。スペックとして具体的な数字は公表されていないものの、低域から高域まで十分に出ていて、試聴で感じた艶もちゃんと自宅でも感じられます。音楽を聴きながら通勤するのが、少し楽しみになりました。

また、空間オーディオについても結構頭の周囲で鳴っている感じがあって、まだ映画は見ていないのですがこちらも楽しめそうです。

便利なところ

Appleデバイス間の自動切り替えは、使い始めてみると想像以上に快適です。MacBook Proで作業中に音楽を聴いていて、iPhoneで動画を再生すると自動的に切り替わる。これが当たり前になると、もう戻れない感じがします。AirPods / AirPods Proが人気な理由も分かる気がします。

地味に良かったのがAirTag機能が内蔵されていること。「探す」アプリで場所を確認できるので、万一どこかに置き忘れても紛失の心配がちょっと減ります。他社のヘッドホンにはない強みで、通勤で毎日持ち出すものとしては安心感が違います。

ボリューム調整のデジタルクラウンは、時計回り・反時計回りでボリュームアップ/ダウンの方向を自由に設定できます。細かく音量を調整できるのは良いのですが、その設定変更ができるのにステップ(変化の刻み幅)は変更できないのが不思議ですね。。。

気になるところ

正直なところ、重さはやっぱり重たいです。試聴では「まあこんなものか」と思っていたのですが、386.2gを毎日持ち歩いて使ってみると話が変わります。少し小走りで歩くとヘッドホンの慣性を感じて、最初は昔乗っていたバイクのヘルメットを思い出すほどでした。ただ、B&OのH100が375g、FiiOの平面磁界ドライバー搭載モデルも300g台後半なので、しっかりした作りのヘッドホンというのはこのくらいの重さが普通なのかもしれません。慣れるしかなさそうです。

電車のアナウンスがノイズキャンセリングの影響で少し変な聴こえ方になるのも気になります。声の低い部分と高い部分だけが残るような感じで、昔使っていたBOSEのヘッドホンでも同じことが起きていたので、ノイズキャンセリング搭載ヘッドホン全般の特性なのでしょう。とはいえ、気になったのは最初ぐらいで、電車の中で熟睡できたのでノイズキャンセリングの性能は高いといって良いと思います(アナウンスは全く聞こえないわけではないけれど)。それから、歩きながら使っていると風切り音が入ることもあります。

イコライザの調整については、純正の「ミュージック」アプリ以外では使えません。SpotifyやYouTube Musicで使っている方には地味に痛い制約です。自分はSpotify派だったのですが、久しぶりにAppleMusicに戻ることも少し考えている次第。

また、日本では電波規制の関係でワイヤレスの低遅延機能は現状使えないのですが、音楽や動画がメインであれば実用上は特に気にならなそうです。

その他

先ほど軽く触れた空間オーディオのほか、同時通訳、頭を振ることで電話着信時の応答/拒否などいろいろな機能が盛り込まれていますので、おいおい試してみたいところです。

co2CREAのケースについて

▲ 初代同様、アーム部分が全くカバーされない純正ケース

AirPods Maxは折り畳みができないうえ、純正のSmart Caseはスピーカー部分しかカバーできない謎仕様なので、持ち歩くことを考えると別売りケースを買うのは必須でしょう。

そんな中でco2CREAのケースを選んだいちばんの理由は、AirPods Maxのスリープ機能に対応した磁石が仕込まれていることです。純正のSmart Caseと同様に、ケースに収納するとヘッドホンが超低電力状態(に切り替わります。これがないサードパーティケースだとバッテリーが無駄に消費されるので、ここは外せないポイントでした。

大きさの割になるべく薄く作られているので、通勤カバンに入れてもなんとか運用できそうです。価格は購入時2,499円で、今見たら2,299円に値下がりしていました。

音の満足度は高いです。通勤中に音楽を聴くのが楽しくなったのは確かで、買って後悔はしていません。89,800円という価格は決して安くはないのですが、バッテリー交換サービスがある安心感を考えると、長く使えるのでかなりありではないでしょうか。

主なスペック

価格89,800円(税込)
チップApple H2
重量386.2g
バッテリー最大20時間(ANC有効・空間オーディオ有効時)
充電USB-C
Bluetooth5.3
ノイズキャンセリングアクティブノイズキャンセリング(前世代比最大1.5倍)
ロスレスオーディオUSB-C有線接続時に対応(最大48kHz/24bit)
カラーミッドナイト、スターライト、オレンジ、パープル、ブルー
発売2026年4月上旬
備考:
バッテリー修理費用
11,800円(2026年4月現在)

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