
気が付けば2025年も折り返しを過ぎたどころか、もう秋が間近。まだまだ残暑が厳しいですが、きっとあっという間に年末になってしまうのでしょう。秋と言えばiPhone発表イベント。今年は9月9日 (日本では10日午前2時)にイベントが行われることが決定されましたが、iPhone 15 Pro Maxを使っているぷくおにとっては、使用開始から2年が経過することから去年以上に気になっています。
手元のiPhone 15 Pro Max 256GBの現状を客観的に見てみると:
- バッテリー充放電回数610回、最大容量92%まで劣化
- Appleの無金利分割払いで月々約3,000円、今年9月で完済予定
- 傷はほぼなく、現在の下取り価格は約14万円が予想される
- 動作に大きな不満はないが、バッテリー持ちがやや気になる程度
正直なところ、日常使用で困るほどの不具合や不満はありません。しかし、バッテリーの劣化は着実に進んでおり、来年にはもう少し気になるレベルになりそうです。
もちろん、お金があればマイナーチェンジと思える機種であっても毎年買い換えたいのですが、今年は既にscope x iittalaに大金を投じてしまい金欠になったので慎重に検討してみました。
買い替えの経済的な考察
iPhone 15 Pro Maxの下取り価格を調べてみると、興味深い事実が見えてきます:
- 現在(2025年8月):約14万円
- 来年秋(2026年9月)の予想:約10-12万円(3-4万円の下落)※iPhone 14 Pro Maxの現在の買取価格からの予想値
この価格下落3-4万円という金額は、これまで支払ってきた分割代金(約3千円×12ヶ月 = 3.6万円)とほぼ同じです。つまり、もう1年使い続けることは、実質的に「追加の機種代」を支払うのと同じような価値の減少が起きるということになります。
この視点で考えると、「まだ使えるから」という理由で買い替えを先延ばしにするのが、必ずしも経済的とは限らないことが分かります。
iPhone 17 Pro Maxの魅力度を冷静に評価してみた

▲ 予想されているスペック一覧
現在噂されているiPhone 17 Pro Maxのスペックを見てみると:
進化点
- A19 Proチップ:順当な性能向上と12GB RAMで重めのアプリを切り替えても安定するはず
- 全カメラ48MP化:超広角と望遠が12MPから48MPへ大幅アップ、フロントカメラも24MPに倍増(iPhone 15は広角(標準)のみ48MP)
- 望遠カメラ機能強化:最大8倍光学ズーム(または5/8倍か5-8倍という噂もありますね)、センサー内クロッピングによるロスレス拡大
- ディスプレイ改良:反射防止・耐擦傷性向上の新コーティング
- バッテリー容量増加:5000mAh程度への増量
正直な感想
これらの進化を見ても、「これは絶対に欲しい!」と思えるような革新的な機能は見当たりません。確かに全てのカメラにおける48MP化は魅力的ですが、カメラ性能を重視するなら、いっそのことリコーGR IVのような専用カメラを検討した方が、写真の楽しさという点では魅力的かもしれません(個人的には35mm-45mmの焦点距離が欲しいので、GR IVx待ちですが)。
2026年の選択肢:折りたたみiPhoneという誘惑
2026年秋に登場が噂される折りたたみiPhoneの方が、まったく新しい体験を提供してくれそうで、正直こちらの方に魅力を感じます。
折りたたみiPhoneの魅力(あくまで噂に基づく魅力ですが)
- 7.8インチの大画面:iPad miniに近いサイズでのマルチタスク
- One Device体験:スマホとタブレット、さらにPC的な使い勝手を一台で完結
- iPadOS的機能:画面展開時の本格マルチウィンドウ
- セルラー機能付きタブレット:いちいちテザリングせずにすむ/高いセルラーモデルを購入し、さらに別途データSIM契約をせずにすむ
コスト比較:計算を見直してみると意外な結果に
折りたたみiPhoneが目標の場合のコストを比較してみました:
① iPhone 17 Pro Max経由で折りたたみiPhoneへ(2段階):
- 2025年秋:iPhone 17 Pro Max購入(約22万円)- 15 Pro Max下取り(14万円)= 8万円負担
- 2026年秋:折りたたみiPhone購入(約30万円)- 17 Pro Max下取り(約18万円)= 12万円負担
- 合計負担額:約20万円
② iPhone 15 Pro Maxから直接折りたたみiPhoneへ:
- 2026年秋:折りたたみiPhone購入(約30万円)- 15 Pro Max下取り(約11万円)= 19万円負担
- 合計負担額:約19万円
③ iPhone 15 Pro Max継続使用+バッテリー交換:
- バッテリー交換(1.6万円)+ 2026年の下取り価値減少(3-4万円)
- 実質負担額:約5万円(ただし3年使用済みの古いデバイスを継続)
意外な発見:差額はわずか1万円
現在のiPhone 16 Pro Max買取価格(傷なし最大18万円前後)を考慮すると、iPhone 17 Pro Maxの来年の下取り価格も18万円程度が期待できます。つまり、2段階移行と直接移行の差はわずか1万円ということになります。もっとも、価格.comで提示されている他社買取価格は15万円台もあるので、3.5万円程度の差が発生する可能性もあります。
ただ、バッテリーをもし交換したら金額差は2万円。この2~4万円程度の差額をどう考えるか悩ましいですね。
折りたたみiPhoneの現実的な課題
理想的な使い方ができるかもしれない、と勝手に期待している折りたたみiPhoneですが、実際に登場した時に本当に魅力的なデバイスになっているかは未知数ですし、そもそも本当に来年秋に出るかどうかも誰も分からない状態ですよね。
懸念点と代替案を次の通り洗い出してみましたが、「厚さ」の懸念についてよくよく考えてみると、現在のiPhoneにはケースを装着しているのでディスプレイを保護するために盛り上がった端から端まで実測11mm(笑)。もちろん折りたたみiPhoneを買ったとしてもケースを装着して筐体以上の厚みになるでしょうが、そこまで目くじらを立てなくてもいいのかもです(ただし重さだけはある程度軽量にまとめてほしい)。
懸念される課題
- 初代モデルの完成度:Appleといえども、新カテゴリーの初代は課題が多い可能性
- 約30万円という高価格:iPhone Pro Max + iPad miniと同程度の価格
- 折りたたみ機構の耐久性:長期使用での不安。第7世代となるGalaxy Z Fold7でもトラブルが報告されていますし
- アプリの対応状況:発売当初は最適化不足の可能性
- 厚さ・重量:9-9.5mmの厚さが日常携帯にどう影響するか。また、そもそもGalaxy Z Fold7のような軽量モデルに仕上げられるのか
代替案:従来の組み合わせも十分魅力的
折りたたみiPhoneが期待通りでなかった場合の選択肢としては次のような構成でしょうか。
- iPhone Pro Max + iPad mini(所有している第6世代):今と同じ構成ですね
- iPhone + iPadのどれか(セルラー版):約30万円で2台持ちの柔軟性(※テザリング不要のセルラー版iPad)
- iPhone Pro Max + iPad Pro 13(セルラー):マルチウィンドウを活かすならやっぱりminiより13インチ。しかもProでしょうか。これを行うと総額40万コースですが結構惹かれます
- iPhone Air + iPad mini(所有) + リコーGR IVx:写真重視なら専用カメラとの組み合わせ(※フルサイズは携行性悪いので除外)
iOSへの期待
今年秋のiOS 26では、残念ながら外部ディスプレイ接続時のiPadOS化機能は実装されないでしょう。一方でiPadOS 26では外部ディスプレイ対応が大幅に強化されており、この技術格差がより明確になっています。
とはいえ内部は同じようなOSですので、将来的には以下のような可能性を期待したいところです。
- iOS 27以降での段階的な機能追加:可能性 低
- iPhone Pro及び折りたたみiPhone向けの特別な機能として実装:可能性 中
- 折りたたみiPhone向けの特別な機能として実装:可能性 大
現時点では希望的観測に過ぎませんが、iPadOS 26でこれだけ大幅なマルチタスク改善が行われているのですから、技術的には可能なはず。
Androidが25年夏にリリースしたAndroid 16で「デスクトップモード」を搭載し、噂ではChrome OSと統合なんて話も聞こえてきます。
iPhoneとiPad向けにそれぞれ最適化されたアプリ群が豊富なエコシステムという優位性を活かすためにも、ぜひ、せめてiPhone Pro以上のモデルにはデスクトップモードを開放してほしいものですね。
結論
詳しく計算してみると、当初の予想とは異なる結果になりました。
- 2段階移行:約20万円(iPhone 17→折りたたみiPhone)
- 直接移行:約19万円(iPhone 15→折りたたみiPhone)
- 継続使用:約5万円(ただしバッテリー交換+価値減少込み)
差額はわずか1万円。しかも、iPhone 17 Pro Maxでは以下の体験ができます:
- 全カメラ48MP化による撮影体験の向上
- 12GB RAMでのより安定したアプリ挙動
- 5000mAhバッテリーによる電池持ち改善
- 最新の1年間を楽しめる
前述の通り2段階移行時に1万円以上の差額が発生する可能性はありますが、逆に折りたたみiPhoneが想定通り26年秋に出なかったとか、理想的な使い方が出来なかったという場合に、逆に17に乗り換えておけばさらに1~2年は買い替えが不要ともいえます(とはいえiPhone20周年モデルも気になってしまいますが…)。
これらを考慮すると、案外、iPhone 17 Pro Maxへの買い替えが経済合理的ではないかという結論に至りました。ただし、これは9月9日のイベントで正式発表される内容次第。報じられていないサプライズがあることを期待しつつ、最終的な判断は実際の発表を見てから決めたいと思います。
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