以前使用していたTouch Bar付きのMacBook Proで便利だったのが、BetterTouchToolというアプリを入れることで、Touch Barのディスプレイに好きなアプリを起動(起動中であればそのアプリに切り替え)できる機能でした。
インターネットブラウザのSafariなどのよく使うアプリを登録しておくことで、⌘+tabによるアプリケーション切り替えよりも素早くアプリを切り替えることができたのがとても使い勝手が良かったのです。
こちらが同ソフトの使用画面のサンプルですが、下の横長の物がキーボード上に置かれていたTouch Barに表示される内容で、この例のようにディスプレイの輝度を調整するスライドバーやアイコンを置き、指で触れることでコントロール可能となっています。
新型MacBook Proでは、このTouch Barが無くなってしまい、普通のF1〜F12までのキーとそれぞれに画面輝度や音量といった調整をする機能が振り分けられています。
その中で不要だと思えたのが次のキー。
- F4:(検索画面の)Spotlight呼び出し機能
- F5:音声入力開始機能
- F6:おやすみモード機能
Spotlightは⌘+スペースキーで、音声入力は🌐キー(fnキー)2連打(それぞれシステム環境設定のキーボードで設定可能)ですし、おやすみモードはそんなショートカットキーが必要なほど使わないです。
というわけで、この3つのキーをアプリケーションショートカットキーとして使ってみたいと思います。
設定できなかったやり方
まずは出来なかったやり方について。
純正ソフトのAutomaterとシステム環境設定ーキーボードーショートカットの連携プレイでは、⌘やシフトキー+ファンクションキーの組み合わせであればアプリ起動が可能なものの、ぷくおが求めていたのはあくまでファンクションキー単独でのアプリ起動でしたので、これらの組み合わせはうまく行きませんでした。
Karabiner-Elementsをカスタマイズ
USキーボードモデルを購入したぷくおにとって、日本語/英語切り替えを便利に行うために使用しているKarabiner-Elementsというアプリで設定を行うことにしてみます。
Function keysではだめだった…
設定画面にあるのがその名も「Function keys」。見ての通り各キーに機能を割り当てられる機能。
プルダウンメニューの中にはこんな風にアプリを起動するといった設定があるので、おそらくインターネットブラウザに関してはシステム環境設定で設定する標準ブラウザが起動すると思ったのですが、残念ながら動作せず…
Complex modificationsでついに成功
続いて試したのがComplex modificationsという、その名の通り複雑な振る舞いを行うための設定画面。
ぷくおは既にこの機能を使って、①スペースキー両側にある⌘キーを、左⌘キーを短く押すと英語モード、右⌘キーを短く押すとかなモードになるように。そして②Safariを使っている最中に、⌘+Wでウィンドウを閉じるつもりが誤って⌘+Qを押してすぐにSafariが終了とならないよう、⌘+Qを2連打しないとSafariが終了しないように設定していました。
とはいってもこの機能は動作する内容が定められたファイルをKarabinerが読み込んで動かすため、まずは素材となるルールを探します。
画面左下のAdd ruleを押し、出てきた画面の「Import more rules from the Internet」で素材を探します。
その中で見つけたのがこちらの「Sinoridha Function Key」という設定。ChromeやTerminalを起動すると謳われているので、これをImportで読み込みます。
インポートした設定ファイルはホームディレクトリ/.config/karabiner/assets/complex_modificationsというフォルダに収められています。
ホームディレクトリ(使っているユーザーのダウンロードとかデスクトップ、ピクチャなどがあるフォルダ)のウィンドウを開いた状態で、メニューバーの「移動」から「フォルダへ移動」を選択。
出てきた画面に上記の「.config」以下をコピーして貼り付けると当該フォルダへ移動できます。
configファイルの編集
そのフォルダの中に、ダウンロードしたばかりのファイルがあると思います。これをテキストエディタで開くと、こんなふうに各ファンクションキーにおける動作が書かれている画面が開きます。
下の方にスクロールすると、インポート画面で表示されていたChromeを開くためのコマンドが記述されています。
2行目は機能の説明。5行目は対象となるファンクションキー、8行目が対象となるキーを押したときに開くアプリの記述となっています。
ですので、これを参考にしてf4キーがSafariを開くよう、次のようにf4キーの部分の記述を変更し保存。
Karabiner-Elementsの設定
続いてKarabiner-Elementsに戻ります。先ほど編集したファイルを読み込むよう、一度アプリを再起動しておきます。
再度Complex modificationsの設定画面に戻り、Add ruleを押すと(名称を上の編集で変更していなければ)「Sinoridha Function Key」というグループにLunch Safariという項目が出てくるので、その行の右にある「+Enable」を押して有効化します。
設定完了!!
これで狙い通り好きなファンクションキー単独で任意のアプリを起動することが出来るようになりました。
ぷくおはSafariをよく使うのでこのような設定にしましたが、当然他のアプリでもOKです。
ファンクションキーを多用するアプリを使用していないぷくおにとっては、いちいちカーソルをドックに持っていって起動(やキーボードショートカット(🌐+A)でドックを表示や、Spotlight)ではなく、キーボード一発でソフトが開ける方がはるかに便利。
同じような悩みを持っている方の参考になれば嬉しいです。
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