さて、徐々に使い込んできたHHKB Studio。キーボードの配列を変更できるキーマップ変更ツールが使いやすいこと、従来からあるProfessionalシリーズの、英語配列キーボードではFnキーが1つだけであったのに対し、Studioではマウスボタン中央が標準でFn2と設定されているほか、キーマップを変更することで任意のキーをFn3とすることも可能であるなど、日本語配列に比べキー数の少ない英語配列であっても自分の使いやすいように設定を追い込むことが可能なのは嬉しいところ。
1週間半ほど使い込んだので、現時点でのWindowsにつないだ時とMacにつないだ時のキー配列をご紹介。
ちなみにStudioではキープロファイルが4つまで本体に保存でき、そのプロファイルごとに、ただキーを押しただけ、Fnキーと組み合わせるショートカットキーが3レイヤーの、計4レイヤーを設定することができます。
プロファイルはFn+C+1〜4で切り替えることが可能なので、自分のようにWindowsとMacを切り替えるだけでなく、ショートカットキーを多用することで生産性をアップさせられるビデオ編集ソフト等、特定のアプリケーションに特化したプロファイルを作り込むことも可能。
大前提:日本語/英語入力について
Macはもちろん、Windowsでも日本語配列キーボードであればスペースキーの両隣りにあるキーで日本語入力、英語入力を切り替えることが可能(Windowsでは無変換と変換キーにMicrosoft IMEの設定から日本語、英語を割り当てることができるようになりました)。
MacではKarabiner-Elementsというソフトを入れ、設定画面でインターネット上のルール一覧から選ぶことで、左コマンドキーで英語入力、右コマンドキーで日本語入力に切り替えることが可能となっています。
これの利点は、コマンドキー単体で日本語/英語の切り替え、コマンドキーとその他のキーを組み合わせることでショートカットとして利用可能なところ。
Windowsでも同様の動作をさせたいのですが、HHKBのキーマップ変更ツールでは「かな」「英数」を任意のキーに割り当てることができますが、単押しと複合押しで動作を切り替えることができないのが残念。
最初はスペースキー右の2つのキーにそれぞれ「かな」「英数」を割り当てていましたが、WindowsとMacで別の動作をさせるのが嫌だったことから、「AutoHotkey」というソフトと「ctrl-ime-ahk」という一般の方が作られた設定ファイルを用いて、左右のコントロールキー(Ctrl)で日本語/英語が切り替えられるようにしました。
WindowsやMac上で動くソフトとの組み合わせで日本語/英語を切り替えていますので、iPadなどとStudioの組み合わせでは使えないのが残念ですが、あまり持ち出すようなキーボードではないので目を瞑ることにします。
このあたりはより細かい動作を設定できるKeychronのキーボードの方が便利ですね。
前提条件2:ショートカットの組み合わせ
Macでパソコンを覚えたぷくおとしては、様々なショートカットはコマンドキーと組み合わせるのに慣れてしまっています。
WindowsだとCtrlキーのほかにAltキーであったり、Windowsキーにもそれぞれショートカットが設定されていますが、新規ウィンドウやウィンドウを閉じるといった基本的な動作はCtrlキーに割り当てられていますので、HHKB StudioのデフォルトではAの左に設定されているCtrlを、スペースキーの両端にCtrlキーと右Ctrlキーを設定。
ctrl-ime-ahkと組み合わせることで、Macと切り替えた際にも比較的似た指の動作を行えるようにしました。
キー配列について(Windows編)
さて、そんな前提条件を踏まえたうえで、まずはWindowsで使用しているプロファイルから見ていきます。
標準レイヤー
まずは何もFnキーを押さない状態での配列ですが、前述の通りスペースキー両端にCtrlキーを配置。
そして右Ctrlの右隣に、たまに使うWindowsキーを配置。またDeleteキーはBackspaceの方が使うのでBSに変更。
右シフトキーはあまり使わないことから、日本語入力で変換を確定する際に多用するReturnキーを設定してみました。リターンキーが日本語キーボードよりも1キー分近いのが便利な英語配列キーボードにおいて、より効率的な運指を狙ったのですが、これは正直微妙でした。
将来的にもっとStudioに慣れたらFn3キーにしてしまうのも良いかもと思っています。また、リターンキーへの運指のことを考えると、もともとのCtrlキーをリターンキーに設定して、それに慣れてしまうのもありかなと思っています。
Studioの特徴の一つでもある側面に設置されたジェスチャーパッドについては、標準レイヤーでは左側面をマウスホイールの左右に割り当てています。これで、エクセルなどを使っているときに右側面で上下、左側面で左右にそれぞれスクロールできることを狙ってみました。
左右の動きであれば手前のほうが動作と画面上の動きが一致するのですが、手前のジェスチャーパッドを触るにはホームポジションを結構崩すことになってしまうので、それを嫌って左右にそれぞれ設定したという次第。
Fn1レイヤー
続いてFn1レイヤーですが、スペースキー左のキーは標準レイヤーの影響を受けて勝手にCtrlキーが設定されてしまいました。
またASDFキーにはもともとボリュームアップ/ダウン、ミュート、イジェクトが設定されていましたが、本体の音量をいじることはない(基本ミュート)ですので、なんとなくですがEも含めて矢印キーを割り当てています。
続いて、標準レイヤーでBackspaceにしていたキーを逆にDeleteキーに割り当てました。
個人的にはDeleteキーはカーソルを移動させるのと同時に使うことが多いので、Fn1キーに矢印キーとDeleteを割り当てたのは使いやすい感じです。
ジェスチャーパッドの右手前にはCtrl+Win+←/→を割り当てていて、仮想デスクトップの切り替えができるようにしています。
なお、標準レイヤーのAlt+Tabと合わせて、ジェスチャーパッドの速度が速いと任意の画面を表示しにくかったので、Fn2+1でスピードを弱くしたうえで、さらにFn2+Bで速度を落としたところ、いい感じに操作できるようになりました。
Fn2レイヤー
Fn2レイヤーですが、大きな変更点としては右手側にテンキーとして操作できる部分を確保しました。
また、リターンキー左側にあまり使うことはないけれどアプリケーションキー、そしてDeleteキーの左にAlt+←/→を配置しブラウザ等での進む/戻るが楽にできるようにしています。
さらに+ーのキーにマウスホイールの上下を割り当てました。これは様々なアプリでマウスホイールとCtrlを組み合わせて拡大縮小しているのを、Studioのキーのみで操作する際に使用します。
なおこの操作はCtrl→Fn2→MW(↑or↓)の順に押さないとだめなのがちょっと難点。Ctrl+右ジェスチャーパッドでも同様の操作が可能なので、ホームポジションを少し崩すような動きをしてよいならジェスチャーパッドの方が便利かもですね。
左側にはFn1レイヤー同様の矢印キーと、Macでの操作と同じようにFn2+Wでウィンドウを閉じる。Fn2+Qでアプリケーション終了となるように設定しました(とはいえ、ウィンドウを閉じる操作自体はスペースキー左に設置したCtrlキー+Wでできてしまいますが、QとWを並べたくて設定しています)。
Fn3レイヤーは未設定
そして残るFn3レイヤーはまだ未設定となっています。長くなってしまったのでMac版の設定はまた次回に(とはいえ、Mac版はWindows版と似たような設定にしているだけですが)。
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