α7Ⅲに付けっ放しを目論む常用レンズがついに決定

昨年購入したα7Ⅲですが、現在使用しているレンズはキットレンズで28-70mmの画角をカバーするSEL2870と、これがあるからαを使っている!と言えるSTFレンズのSEL100F28GM。

【ミラーレス一眼】究極のボケレンズ・FE 100mm F2.8 STF GM OSSが到着

キットレンズは28mmという室内や集合写真などで使いやすい広角から、対象物を注視するときの視野に近い70mmまでがカバーされること、全長83mm、質量295gというズームレンズとしては持ち運びしやすい大きさ(その代わりF3.5-5.6と少し暗め)で、それなりに使いやすいレンズではありました。

新しい常用スナップレンズが欲しい

ただ、どうしてもSEL100F28GMで撮った写真と比べてしまうと、写真の鮮鋭度、色の深み、ボケ具合などで不満を覚えてしまいます。もちろんSONY渾身のGMレンズとキットレンズを比較するのが間違っているのですが、徐々に不満を覚えていたので常用レンズをステップアップしたいと考えていました。

ズーム?単焦点?

ステップアップでまず考えなければいけないのがズームレンズにするか、単焦点レンズにするか。ぷくお的に思いつく両者のメリットデメリットは次の通り。

ズームレンズ

◯ リングを回転させるだけで撮影位置を変えることなく画角を変更することができる
◯ 複数の焦点距離をカバーできるので荷物の量が減る
◯ レンズ交換の回数が減るのでゴミが内部に入る機会が減る
✖️ 画質を求めると高くなる(そして、単焦点レンズには結局敵わない)
✖️ 単焦点レンズに比べて重い

単焦点レンズ

◯ ズームレンズに比べて画質が良い
◯ ズームレンズに比べてレンズが明るい
◯ ズームレンズに比べて軽い
✖️ 画角が1つなので、1本で済まそうとすると何かしら犠牲になる(標準域レンズであれば、集合写真を撮るのには結構距離を取る必要があり、でも他の撮影者などが写り込んでしまう。など)
✖️ 様々な場面を想定すると複数本のレンズを購入し、持参する必要がある(さらにレンズ交換時にセンサーにゴミが付くリスクが増える)

普段使用しているスマートフォンのカメラを考えると、多くのスマホは広角気味の単焦点レンズを搭載していますし、最近増えている複数レンズを搭載したスマホは広角気味レンズと標準域のレンズを搭載しています。

つまり、結構足でフレーミングを調整するというのには慣らされていると言えますし、そもそもぷくおは過去に単焦点のデジタルカメラを所有していたので慣れていることから、どうせ買うなら(気軽に持ち運べる範囲で)なるべく高画質な単焦点レンズと決めました。

焦点距離は?

続いて決めなければいけないのは画角=焦点距離。今回は日常使いやすい標準レンズを検討していますが、だいたい35mm〜50mm程度が標準と言われていて肉眼で見たままの視野に近い画角となります。

ところが、今までの経験を振り返ると35mmでは広角すぎ、50mmでは少し息苦しさを感じる狭い画角という印象を持っていて、以前使っていたSIGMA DP2という換算45mmのレンズを採用したデジタルカメラの画角が非常に使いやすかったというのを思い出しました。

もちろん35mmも50mmも足で近づく/遠ざかると動けばいいのでしょうが、自分で撮りやすいと思った位置でカメラを構えた時の印象としてはそんな印象を抱いていました。

となると選ぶべきは40mm〜45mmという、メジャー路線からは少し離れた画角。この画角でソニーのフルサイズミラーレス対応のレンズは次の5つ。

候補レンズ

1. SAMYANG AF 45mm F1.8 FE

韓国・SAMYANG社から2019年5月に発売されたレンズ。軽量コンパクトなボディを実現し他モデルですが、特殊レンズを採用し高解像度のミラーレスカメラに最適化された設計となっています。比較的低価格にも関わらず、海外のレビューを見ていると解像度・ボケとも評価が高くなっています。欠点はレンズマウントが金属製ではないのではないか?とレビューに記載されているところ。長い間使うことを考えると摩耗に強い金属製がいいなと思います。

  • 焦点距離:45mm
  • 解放F値:F1.8
  • 最大径×長さ:61.8×56.1mm
  • 重量:162g
  • フォーカス:AF
  • レンズ構成:6群7枚(ASPレンズ2枚、EDレンズ1枚使用)
  • 絞り羽根枚数:9枚
  • 最大撮影倍率:0.12倍
  • 最短撮影距離:45cm
  • フィルター径:49mm
  • コーティング:ウルトラマルチコーティング

2. SIGMA 45mm F2.8 DG DN

日本のシグマ社の発表したての新レンズ。持ち運びしやすいサイズと高い光学性能とのバランスを取り、常用単焦点レンズとしての使いやすさを追求した標準レンズ。新たにミラーレス専用高性能レンズとして設計され、特にボケ表現にこだわったほか、バヨネット式金属製フード、金属製のボディメイン素材、クリック感まで追求した絞りリング、フレア・ゴーストに配慮した設計が特徴となっています。また、シグマではマウントを乗り換えてもレンズ交換の出費が少なくて済むマウント交換サービス(有料)を実施していますが、こちらのシリーズはライカ・パナソニック・シグマで展開されるLマウントへの交換も可能となるのがポイント(おそらく今後、キヤノンのRFマウント、ニコンのZマウントにも対応すると思われる)。

  • 焦点距離:45mm
  • 解放F値:F2.8〜F22
  • 最大径×長さ:64×46.2mm
  • 重量:215g
  • フォーカス:AF/MF
  • レンズ構成:7群8枚(非球面レンズ2枚)
  • 絞り羽根枚数:7枚(円形絞り)
  • 最大撮影倍率:1:4倍
  • 最短撮影距離:24cm
  • フィルター径:55mm
  • コーティング:スーパーマルチレイヤーコート
  • 備考:簡易防塵防滴機構

3. SIGMA 40mm F1.4 DG HSM

日本のシグマ社が、シネマ用レンズで得た知見を元に作り上げた「光学性能最優先」のArtラインレンズ。画面全域で均一かつ高性能、軸上色収差と倍率色収差を極限まで補正。ピント面は絞り開放からシャープに結像し、アウトフォーカス部のボケ描写とのコントラストにより被写体の立体感が際立つ設計となっています。8K以上に対応する解像感と美しいボケ味が両立した、究極の大口径標準レンズ。その結果、重量は1270gというヘビー級レンズとなりました。

  • 焦点距離:40mm
  • 解放F値:F1.4〜F16
  • 最大径×長さ:87.8×157mm
  • 重量:1270g
  • フォーカス:AF/MF
  • レンズ構成:12群16枚(FLDレンズ3枚、SLDレンズ3枚、非球面レンズ1枚
  • 絞り羽根枚数:9枚
  • 最大撮影倍率:1:6.5倍
  • 最短撮影距離:40cm
  • フィルター径:82mm
  • コーティング:撥水・防汚コーティング
  • 備考:防塵防滴構造

4. コシナ フォクトレンダー NOKTON 40mm F1.2

コンパクトなサイズながら、フルサイズの40mmレンズで世界初となるF1.2という大口径を実現したモデル。絞り開放から安心して使える性能を備え、なめらかで大きなボケ味が楽しめるとのこと。MFレンズですが、電子接点を搭載し、撮影データのExif情報にレンズの使用状況が反映されます。距離エンコーダーも内蔵しているので、カメラボディ側の5軸手ブレ補正にも対応しています。

筐体は高い精度で加工・調整した総金属製ヘリコイドユニットと、適度なトルクを生み出す高品質グリースを採用。なめらかな操作感覚のフォーカシングを実現し、微妙なピント調整が可能となっています。

  • 焦点距離:40mm
  • 解放F値:F1.2〜F22
  • 最大径×長さ:70.1×59.3mm
  • 重量:420g
  • フォーカス:MF
  • レンズ構成:6群8枚(両面非球面レンズ2枚)
  • 絞り羽根枚数:10枚
  • 最大撮影倍率:1:6.2倍
  • 最短撮影距離:35cm
  • フィルター径:58mm

5. カールツァイス Batis 2/40 CF

ZEISSが新時代の万能レンズとして作ったBatis 2/40 CF。フルサイズミラーレスカメラシリーズのために開発され、性能で妥協せず、コンパクトで軽量なレンズシリーズのBatis。独自技術の組み合わせによりレンズ内部の迷光を制御しコントラスト豊かな画像を再現、頑丈で防塵防滴構造の金属鏡筒が採用され、さらにレンズ上部には有機ELディスプレイも搭載。また、24cmまで被写体に接近して接写できるクローズフォーカス機能(CF)するなど、万能で多用途なレンズとなっています。

  • 焦点距離:40mm
  • 解放F値:F2〜F22
  • 最大径×長さ:91×93mm
  • 重量:361g
  • フォーカス:AF/MF
  • レンズ構成:8群9枚(非球面レンズ2枚、異常部分分散レンズ4枚、非球面・特殊レンズ1枚
  • 絞り羽根枚数:9枚
  • 最大撮影倍率:1:3.3倍
  • 最短撮影距離:24cm
  • フィルター径:67mm
  • コーティング:ZEISS T*反射防止コーティング
  • 備考:防塵防滴構造
カールツァイス ZEISS Batis 2/40 CF E-mount

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どれを買うか

ソニーEマウントの40〜45mmレンズ5つを紹介しましたが、今後は片手でカメラを構えてシャッターを切る。といったことが予想されるのでマニュアルフォーカスレンズの4はまず選外となります(レビューを見る限り、MFで問題なければかなり魅力的な描写が楽しめそうです)。

また、常用スナップレンズを買いたいので、レンズ単体で1.2kgもある3番目のシグマF1.4も選外となりました。

選ぶべきは1、2、5のいずれかになります。最初は「いつかはZEISS」という気持ちから5のBatis 2/40が最有力候補でした。ただ、購入を思いとどまったのが背景のボケた部分に明るい光のボケが出た時になんか表現が硬いように感じられたこと。

Batisで悩んでいるうちに発売された1も、果たしてどうなの?と思っていたらサンプル画像やレビューを見ていると結構いい感じの描写でしたが、やはりプラスチックだと思われるマウントが気になります。

そうして1と5で悩んでいる最中、2019年7月11日に発表となったのが2のSIGMA 45mm F2.8 DG DN。5つのレンズの中で最も開放F値が低い2.8であるため、サンプル写真を見るとボケこそ弱めですがスナップ目的なので背景が全く分からなくなるほどのボケは必要ないと判断。

またボケ味にも気を遣って開発したとのことですが、確かにサンプル写真を見る限り変にざわついたり二線ボケが発生したり。ということもなく、素直にボケる感じで好ましいと感じました。

以上のことから、ぷくおのEマウント3本目となるレンズはSIGMA 45mm F2.8 DG DNに決定!!
発売日は7月26日なのでとりあえず予約を入れましたが、手元に届く日が今から楽しみです。

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