災害時に確保したいのが電気や移動手段の確保。我が家のEVであるメルセデスベンツのEQBは、上位機種や日本製EVのようにEVのバッテリーから家に電気を供給するV2Hという機能は持っていないものの、当然電気で動くことから電気さえあれば災害時でも移動手段が確保できるわけです。
ですが、我が家はソーラーパネルが付いていない住宅なので、せっかくの機能を活かすには、大金を出してソーラー発電をつける必要があったのですが、最近はEV充電が可能な200V出力ができる大容量ポータブル電源が登場しています。
第1候補 Anker Solix F3800
第1候補となるのがAnkerのSolix F3800というモデル。こちらは商品説明欄にもEVの電欠対策として、約1時間の充電で約23km分の電力が供給できると紹介されています(電費は6.0km/kWhの場合)。
主な性能としては、容量は3840Wh、最大出力5000W、別売りの拡張バッテリーを最大6台連結可能で合計26880Whまで拡張可能、電池は3,000回/電子部品は50,000時間の寿命となっています。
とにかく、商品説明欄にEVへの充電が可能と紹介されているのは心強いのですが、ネックは価格。
価格は定価699,900円で、ちょうど本日(2024/12/20から12/26)から始まったPOWER WEEKというセールでも454,900円。
これに、同じくセール価格で74,990円の最大400Wの発電性能を持つソーラーパネルを2枚買うと、約60万円の出費となってしまいます。
何年で元がとれる?
ちなみに、我が家の年間走行距離は5,000km程度。で、約1年間EQBに乗った感想としては概ね5km/1kWhという電費で考えておいて良さそう。
となると、年間で1,000kWhの電力を消費していることになるわけです。我が家は東京電力の昔からの一般的な電力プランなので、確か1kWhあたり33円程度(120kWhまで29.8円、120-300kWhまで36.4円)。なので年間で約3.3万円ほどがEVの電気代となるわけです。
先ほどのAnker Solix F3800+ソーラーパネルで約60万円となると、すべての走行をソーラー発電由来の電気で賄ったとしても元を取るのに20年かかってしまうため、いくら災害時に備えるとしても非現実的すぎますね。
そんな中、届いたのがコストコからのセール情報。
2024年末本命!? Ecoflow デルタプロ3
コストコから届いたセール情報を開くと、同じく200V対応で4kWhの容量と、定格出力3.6kWに対応したEcoFlow(エコフロー)のポータブル電源であるDELTA Pro3が何と通常コストコ価格348,000円から84,000円引きの264,000円になっています!(※2024/12/31まで)
また、充放電回数は4,000回とF3800よりも高寿命であるほか、重さも51.5kgとF3800の60kgに比べて軽量。さらに、動作温度もより幅広い温度に対応しているのが個人的には気に入りました。
F3800 | DELTA Pro3 | |
バッテリー容量 | 3840Wh | 4,096Wh |
サイズ | 約38.8 x 39.5 x 70.2cm ( 幅 x 奥行 x 高さ ) | 69.3 x 34.1 x 41.0cm( 幅 x 奥行 x 高さ ) |
重さ | 約60.0kg | 51.5kg |
AC出力(定格/瞬間) | 5000W (50/60Hz) / 7500W | 100/200V 50/60Hz 3,600W( 7,200W) |
AC200V対応 | ◯ (EV充電対応) ※20A | ○ ※18A |
電池素材 | リン酸鉄リチウムイオン電池 | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
寿命 | 電池 3,000回 / 電子部品 50,000時間 | 電池 4,000回 |
ソーラーパネルからの最短充電時間 | 最短2.0時間 / 6枚 ※400Wソーラーパネル使用時 ※最大2,400Wデュアルソーラー入力 | ※未記載 ※最大2,600Wデュアルソーラー入力 |
防水・防塵対応 | Anker Solix F3800 専用防塵 & 防水カバー | ー |
動作温度 | 機器への給電 -20℃~40℃ / 本製品の充電 0℃~40℃ | 充電温度:0~45℃ 放電温度:-10~45℃ |
実売価格(※セール価格) | 454,900円 ※Ankerセール価格 | 264,000円 ※コストコ価格(2024年末) |
さらに、400Wのポータブルソーラーパネルが64,800円なので、2枚購入(すればなんとか1日で1回はフル充電可能か?)すると約13万円。
本体価格と合わせて約40万円と、Ankerで揃えた場合に比べて20万円ほども安くすみ、なんとか6年でペイできる計算に(※あくまで全ての充電をソーラーパネル発電→ポータブル電源→EVができればという机上の計算)。
とはいえ、全てうまくいかなかったとしても災害時の移動手段の確保であったり冷蔵庫やエアコンの電源としても使えたりすることを考えると結構ありなのかも。と思えてきます。
ただ注意点としては、温度が 45°C(113°F)を超える場所、または –10°C(14°F)を下回る場所には保管しないでください。といったことと、塵埃のない、乾燥した、通気性のよい場所に保管してください。ということが記載されていること。
実際に運用することを考えると、こまめにソーラー発電をつなげる必要があるので室内よりは室外におきたいわけですが、防水防塵を謳った製品ではない(バッテリーパックだけはIP65対応)ため、軒下に小さな物置を置き、その中に入れることを想定しています。
直射日光の当たる場所にある物置に置かなければ千葉では上限/下限温度を超えることはないでしょうが、物置というこという環境が塵埃にどこまで防げるかがポイントとなってきそう。
この辺りは、業界最高峰のスペックを持つEcoFlow DELOTA Pro Ultraという、総額で3桁が必要なポータブル電源であれば気にする必要はないのですが、逆にそこまでお金をかけるのであれば家の電気系統と連動する家庭用蓄電池の導入が見えてきますし、ペイするためには屋根へのソーラー発電導入も必要なので大掛かりすぎますね。
さて、コストコセール終了まで残り10日を切ったわけですので、じっくりと考えたいと思います。
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