数あるグラスの中で一番気に入っているのがインゲヤード・ローマン氏がデザインし、スウェーデンのガラスメーカーSkruf(スクルーフ)社で製造されていた「ベルマン・タンブラー」。
惜しまれつつも製造中止となってから数年が経過していますが、先日お伝えしたとおりscopeさんの尽力の結果、日本のフレスコというガラス工房で、オリジナルの金型を用いて再生産されることになりました。
早速1個買ってみたのが届いたので、手元にあるオリジナルベルマンと比較してみました。
フレスコ ベルマン
いつも通りの箱で届いたベルマン・タンブラー。緩衝材の中には光り輝くグラスが収められていました。
グラスの底にはしっかりポンテ(吹き棒をはずした丸いざらっとした跡)もついていて、ベルマンだなぁ〜と感じます。
オリジナルでは、「skruf」と書かれていた部分が「fresco」に変化。それ以外はオリジナルそっくりかと思いきや…
こちらの写真は中央がオリジナル。左がフレスコ・ベルマン。そして右側が東屋のコップ。
写真だとかなり似ているように思えますが、実際に目にするとガラスの色合いがオリジナルよりさらにクリアで、昼白色がオリジナルだとすれば昼光色のような、より色温度の高いガラスのよう。
そして気になるのがエッジの処理とガラスの厚み。
こちらは左がオリジナル。右がフレスコ版ですが、オリジナルの方がよりプリッとした厚みがあります。また、製造時に型にガラスを吹いたあと、手仕事で少しずつ形を整えるときに付いたスジ状の跡がフレスコの方が目立ちます(東屋のコップはもっと目立つ)。
もっとも、ベルマンを作るのは手作業のようなものらしく個体差が大きめなので、少なくともガラスの厚みやスジ状の跡はこの1こだけではなんとも言えません。
オリジナルの金型を使って生産しているので、いつの日かオリジナルを超えるベルマンらしい。というよりスウェーデンらしさを感じる肉厚なグラスが出来てほしいと心底願っています。
当面はスクルーフ社のベルマンを引き続き探したいと思いますが、数年経ったらまたフレスコベルマンを購入してみたいと思います。
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