なんだかんだで利用機会が増えてきたZOOM。
すると次第に気になってくるのがMacBook Proの内蔵カメラの画質と角度。
どうしても手元に置いているパソコンから見上げる形となるため、上からの照明で顔色が暗く、かつ暗さからカメラの画質も悪くなってしまいまうのがネックでした。
また外部接続のUSBカメラは持っているものの古いので画質が悪く、せっかくなら手持ちのカメラを外部カメラ化することに。
最近ではシグマ社の「fp」というミラーレスカメラが、ケーブル一本でパソコン側から外部接続カメラとして認識できる(USB Video Class)ということで人気を博しています。
とはいえUSB Video Classに対応しているデジカメは少ないですし、カメラのHDMI出力をUSB入力するための機械は1万円以上するので、単に思いつきで画質をアップグレードしたいというにはハードルが高い。
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というわけで、今回はソフトウェアの力を借りてα7Ⅲの映像を外部カメラ入力扱いにし、ZOOMに流したいと思います。
なお、手持ちの動画に対応したデジカメはRX100m3とα7Ⅲの2機種あったのですが、RX100m3ではUSB接続で「PCリモート」が出来ないため、α7Ⅲ一択という形になりました。
なお、ここ最近問題になっていたZOOMで外部カメラ(仮想カメラ)を選択できない問題は、最新のアップデート(5.0.4)で再び使えるようになりました!(これで面倒なXcodeのインストールとアプリケーション署名の削除が不要になりました!!)
α7Ⅲの映像信号をUSBケーブルでMacに入力
用意するものは
- SONY α7Ⅲ(もちろん他機種でもPCリモートができれば可能だと思われます)
- USBケーブル
- ソフトウェア Camera Live(フリーソフト)
- ソフトウェア CamTwist(フリーソフト)
カメラとMacの接続
まずはカメラをMacに繋ぐ前に、カメラ側の設定を行います。
メニューのセットアップにあるUSB接続を「PCリモート」に設定します。同時にUSB給電を「入」にしておくとUSBから給電されるのでバッテリーの心配がなくなります(注:後述あり)。
このとき、ネットワーク内のスマートフォン操作設定を「入」にしていると「PCリモート」が選択できないので注意。
設定したらα7ⅢとMacをUSBケーブルで接続し、電源ON。
当然ですがUSBケーブルは長い方が使い勝手が良く、今回は非純正のUSB-Cケーブルを利用しましたが、問題なく映像が転送できました。
ソフトウェアのインストール
Camera LiveとCamTwistをそれぞれインストールします。
Camera Live
https://github.com/v002/v002-Camera-Liveにアクセスし、Live Syphon Cameraの下にある「releases」をクリック。
すると13(Alpha)やBuild 11といった完成版とアルファ版といったバージョンが並んでいるので、手持ちのMacのOSに適したバージョンをクリック。
すると画面が切り替わり、「 Camera.Live.zip」というアプリがダウンロード出来るので、ダウンロードし展開(解凍)後アプリケーションフォルダなどに保存しておきます。
CamTwist
http://camtwiststudio.comからCamTwistをダウンロードします。
トップ画面上のメニューや画像の下に「DONWLOAD」のアイコンがあるのでそちらをクリックすると、ダウンロードボタンが出てくるのでクリックしてダウンロード。
CamTwistはイメージファイルになっているので、「CamTwist.pkg」を開いて指示通りに進んでインストール。
ソフトウェアの設定
まずCamera Liveを開きます。
カメラの電源がONになっていて、PCコントロールが設定されているとリストにカメラの機種名が出てくると思います。まずはこちらを選択。
続いてCam Twistを開きます。
すると次のような画面が出てきますので、
- Step 1で「Syphon」を選択
- 画面左下の「Select」をクリック
- 画面内Step 2, 3は設定不要なので、右側の「Settings」内「Syphon Server」から「Camera Live」を選択します。
以上の設定を行うと、外部カメラ入力が許可されたアプリケーション(Skypeなど)でα7Ⅲの映像が表示できるようになるはずです。
メニューバーの「View」から「Preview」を開くと(または⌘+P)プレビュー画面が出てきます。
ZOOMで外部カメラ入力を選択する
今春のアップデートで外部カメラ入力選択不可となり、それの回避に面倒だったZOOMアプリケーション。
バージョン5.0.4で再び選択可能になりましたので、面倒なことはせず設定画面の「ビデオ」からカメラを切り替えるだけでOK。
これで顔色の悪いおじさんを卒業して好感度アップ間違いなしです!!
問題点
そんなこんなでついにα7ⅢのWEBカメラ化に成功し(まだZOOMアップデートに気づかず大変だった)、確実に内蔵カメラよりも肌色のいい映像で参加できたぷくおでしたが、重大な欠点も見つけてしまいました。
今回参加したZOOMミーティングは約5時間にも及びました。その間、α7ⅢはUSB給電を「入」にしていたので、発熱だけ気にしてミーティングに参加(発熱はほんのり暖かい程度でした)。
ところが、ミーティングを終えてカメラを見てみるとバッテリーがほぼ空の状態(%表示も出ない)。
利用環境はMacBook ProのUSB-Cコネクタに、USB-C→USB-A変換アダプタにUSB-A→USB-Cケーブルを使用して接続していましたが、この変則の組み合わせで給電量が下がったか、もしくはモニターしながらの利用には供給電力が間に合わなかったかのどちらかに原因がありそうです。
※再度USB-A→microUSBと上述の組み合わせを試しましたが、どちらも充電ランプが点灯しました。なので供給電力不足の可能性が高そうです。
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長時間の利用をされる際にはバッテリー残量にくれぐれもご注意ください。
また時間のあるときに原因を探ってみたいと思います。
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