SIGMA 45mm F2.8 DG DN Contemporary 風景ボケテスト

時間ができたので、公園でSIGMA 45mm F2.8 DG DN Contemporaryのテスト撮影を行ってきました。

写真は全てSONY α7Ⅲの手持ちのRAW撮影で、純正ソフトのImaging Edge Viewerで何もいじらないままJPEG出力し、最大幅を2048ピクセルに縮小しています。

近景にピントを合わせた状態

手前の桜の幹にピントを合わせた時の主な絞り値の状態です。手前の幹の描写と奥のボケの変化を見たいと思います。

F2.8

F5.6

F8

F11

F13

F22

遠景にピントを合わせた状態

続いては遠景にピントを置いた時の解像度や手前の幹・葉のボケ、それぞれの変化を見てみます。なお、フォーカスモードは中央1点にしています。

F2.8

F5.6

F8

F11

F18

F22

密集した枝葉のボケ

密集した枝葉を撮影してみました。ここでは手前・奥のボケを見ます。特に、似たような細い枝が多く重なっているので、レンズによっては二線ボケが発生し、汚くなってしまいます。

F2.8

F5.6

F8

F11

F18

F22

その他

番外編で倍率色収差と逆光を見てみました。

まずこちらは倍率色収差補正をOFFにして撮影したところ。強いエッジの部分もすっきりと描かれ、色収差による滲みなどは無く素性は良さそうです。もっと細かい、例えば電線などのテストをするべきかもしれませんが、本体側の自動補正をONにしておけば問題なさそうです。

続いて逆光。葉の間から差し込む太陽を写しこんでみました。若干ゴーストが出ていますが、コントラスト低下はあまり感じません。ぷくお的には少しぐらいゴーストが出た方が臨場感が出ると思っているので、これは全然OKですね。

感想

絞りの変化による精細感については、やはり解放F2.8では少し甘くなりますが、ポートレートなどでは毛穴が目立たず逆に便利かもしれません。1段、2段絞り込むと徐々に改善し、F8ぐらいがピークとなり、その後はF16ごろから回折現象により再び眠い画になっていきます。

今は絞り解放から高精細な画を描く重量級レンズがもてはやされていますが、常日頃から持ち歩いて撮影を行いたい常用スナップレンズには軽さと描写性能の両立が求められると思います。

また、解放から一律で高精細というレンズとは違い、絞り値による画の変化があるのであれば逆に使いこなすことで被写体に応じた画作りができるという考え方もできます。

カメラのレンズ補正をうまく使いつつ、味わいのある画を出すSIGMA 45mm F2.8 DG DN Contemporaryは買ってよかったと思えるレンズでした。

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