密航者 を見てみました。

いま話題になっているNetflixで公開されている密航者。妻からお勧めされたので見てたので少し感想を。

あらすじ

ミッション遂行のため、火星へと向かう3人の宇宙飛行士。だが、予定外の人物が宇宙船に乗り込んでいたことで、全員の命が危険にさらされ、難しい決断を迫られる。

真空で様々な危険が潜む宇宙。宇宙への探査でトラブルが起こる主なものは、打ち上げ、機材トラブル、スペースデブリ、太陽嵐といつまたところでしょうか。

宇宙ものが好きなぷくおとしては、今回はどんなトラブルに巻き込まれるのかな?という気持ちと、最新のCGで絵が描かれる宇宙船、宇宙空間、火星に期待しながらいざ視聴開始です。

場面はいきなり打ち上げに向けたシーンから始まります。打ち上げしてしばらくすると、エンジンの推力が少し足りないのか予定していた軌道よりも少し低いというトラブルが発生。実はこれが人一人分多く搭載していた。という振りなんでしょうが、修正可能な範囲ということで無事に宇宙空間に先に待機していた火星往復ロケットと合流。いよいよ2年間にわたるミッションが始まります。

果たして火星に向かうロケットはどんな形状で、どうやって人工重力を生み出す形に変形していくのか!?とワクワクしたものの、宇宙船全体が映るショットは少なめ&暗めで、やはり基本は船内の3人の宇宙飛行士がベース。

無事に火星に向けて出発!したものの、とある出来事から船内に実はもう1名の人物が乗り込んでいたことが判明する。ここから、当初予定されていたミッションがどんどんと崩れていくことになります。

火星に向かう宇宙船では新たに地球から支援をしてもらうことはできず、限られた食料・酸素の中で4人がどうやって地球に帰還するか。そして最後には酸素が足りなくなる中、誰が犠牲になっていくのか。

何より、タイトルの「密航者」(原題は「Stowaway」、和訳は密航者や無賃乗車(船))からは、4人目の乗船者が悪意を持って乗り込んでいるのでは無いか。というすさんだ目で見てしまっていました(笑)

体格的には一番がっしりしとした4人目が、本気を出せば船長以外を排除して帰還することもできそうなのに、自分がトラブルに巻き込まれて宇宙船に乗船してしまい、その境遇を大変申し訳なく思っている様。さらに正規クルー3名も、4人目が載っていなければ無事にミッションが完結できた訳で、4人目に厳しいことを言いつつもそれぞれが一人になった場面では苦悩を抱えている様。

アクションシーンは無いものの、ヒューマンドラマという意味では宇宙空間を十分に使った良作でした。

また、最後のシーンではまだ誰も見たことがない(であろう)光景が分かりやすく綺麗に描かれているほか、その道中の宇宙船のCGもしっかりと作り込まれていて、先ほど書いたロケット打ち上げや管制室に詰め掛けた職員の奮闘といった、迫力はあるけどもう十分に視聴者が他の映画や実際の映像で見てきた部分は思い切ってカットしているように感じます。

ただ、最後まで納得がいかなかったのがどうやって4人目が入り込み、気づかれないまま打ち上げされてしまったのかというところ。この辺りがもう少し納得のいくものであればよかったなと思いました。あとはエンドロールで地球に帰還した光景があってもよかったのに。

というわけで、ロケット・宇宙船といった巨大メカが大好きな方には少し物足りないかもしれませんが、ヒューマンドラマ好きの方ならかなり楽しめると思います。

密航者 情報

  • 原題:Stowaway
  • 監督:ジョー・ペナ
  • 出演:
     アナ・ケンドリック
     トニ・コレット
     ダニエル・デイ・キム
     シャミア・アンダーソン
  • 作成年:2021年
  • 上映時間:1時間56分
Netflix

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