ワインのお供といえば生ハム。生ハムといえばイタリアのプロシュートやスペインのハモン・セラーノやハモン・イベリコ。
どれも適度な噛みごたえと噛むほどにコクと旨みが広がってたくさん食べたくなるのですが、たいてい50gとか100g単位で販売されているので、残量を気にしてしまうのが難点。
そんな中、前から気になっていたのがコストコで売られている生ハムの原木。12ヶ月熟成されたハモン・セラーノの原木が時折コストコで売られていて、先日コストコに行った際に久しぶりに生ハム原木を発見!!
ちなみに、原木というのは生ハムがスライスされる前の豚の足そのもののことで、水分が抜けて見た目が木のように見えることから原木と言われるようになっています。
今年は乳児もいることからもう家族旅行には行けないと思われることもあり、それなら家時間を充実させてみたい!ということでついにこの原木を購入してしまいました!
こちらが購入してきた生ハム原木。生ハムの形状は箱を開けるまで分からないのでドキドキしますね。箱の中には生ハムの他に、原木をセットするための木製の台「ハモネーロ台」と、スライスする用のナイフが入っていました。
購入したのは7月11日ですが、真空パックされているので賞味期限は2023年3月8日とかなり長め。当然ですが開封後は、特に日本の気候ではもっと短くなる模様です。
食べる前に
早速開封して生ハム食べ放題!といきたいところですが、冷蔵商品をいきなり開封すると表面に結露が生じてしまい、カビや痛みの原因になるんだとか。
なので一晩冷蔵庫から出して常温に戻した上で開封することにします。
さて、常温に戻す以外に済ませておかないといけないのが生ハムスタンド「ハモネーロ台」の組み立て。台はベースとなる部分の他に、ハムホルダーや金属ホルダーなどがセットされていて、付属の六角レンチで組み立てていきます。
組み立て説明書の通りにするだけなのですが、金属ホルダーにねくぎがなかなか入らず少し悪戦苦闘しました。最初はねじくぎが入るホルダー側の径が小さいんじゃないの?と思いましたが、ちょっと無理やり六角レンチでねじくぎを回すと、あとはスムーズに締めることができました。
台が完成したところでついに生ハムをハモネーロ台にセット。まずは上部をネジで固定するのですが、思ったよりも生ハムの幅がスリムなのでてで押し付けるようにネジを当てて固定。続いて下側はブスッと突き刺すようにしてセット完了。なのですが、思ったよりもグラグラするので、固定が甘かったのかもしれません。
ちなみにこのコストコ生ハム原木ですが、思ったよりも表面はぬるっとしていて、原木というよりはやっぱり生ハムといった感じですね。
続いて、一度には食べきれない生ハムを乾燥から防ぐため、もともと食べるのに適していない上部切り口を5mmほどの厚みで切り取っておき、その日食べ終えた後に蓋のようにかぶせられるようにとっておきます。
いよいよ生ハムパラダイス
準備が整ったところでようやく生ハムを食べ始めます。噂によると量がありすぎてなかなか減らないため、生ハムパーティーを催した方がいいんだとか。というわけで、同い年の子供がいる友人を招いて生ハム&ワイン会を開催することに。
当日はキッチンカウンターの上に原木を置いておいたのですが、かなりインパクトがあったようで部屋に入ってすぐに友人も驚いていました(笑)
生ハムは付属のナイフでスライスしていくのですが、これがまた難しい。生ハムは塩っけが強いので薄くスライスした方が美味しいと言われているのですが、特に最初の方はナイフの使い方が慣れずちょっと段々が発生してしまいました。
さらに恐ろしいのがナイフ。海外製のナイフなので切れ味はそれほど良くないのでは?なんて先入観を持っていましたが、かなりの切れ味。まだ生ハムスライスに慣れてない頃、生ハムのぐらつきを抑えるために手前側を左手で押さえていたのですが、スッとナイフが生ハムを通過してしまい、左手の親指と人差し指の間に当たってしまいました。
特に刃を引くような動作ではなかったはずなのに、うっすらと血が滲んでしまい絆創膏のお世話になることに。
以降は左手は刃の通らない生ハム上側を持ち、そして刃渡の長いナイフを生かしてゆっくりとバイオリンを弾くような感じで動かすと徐々に上手くスライスできるようになってきました。
肝心の味わいですが、さすがハモン・セラーノだけあって豊かなコクと旨みが口の中に広がります。一定の厚みでスライスできていない以外はスーパーで少し高めの値段で売られている生ハムそのもの。
そんな美味しい生ハムが、2,600gもあるとなると嬉しくなります。そう、コストコでは約2kgと表示されていた生ハムですが、真空パックされた状態の重量は2,686g!なのでビニールと、食べられない部分を除いてもゆうに2kgは超える量が見込まれます。
友人との生ハム&ワインパーティーで消費したのはおそらく全体の1/15程度。しばらくは生ハムを楽しめるので、ハモン・セラーノに合うワイン探しができそうです(笑)
とはいえ全て食べ切る将来が見通せないハモン・セラーノ原木2kg。もう2度と買うことはないのかもしれないかもしれません。
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