【PRO TREK Smart WSD-F20】仕事・日常での使い勝手はどうか?

アウトドアアンバサダーの製品モニターでお借りしているカシオ「PRO TREK Smart WSD-F20」についてレビューしています。
今回は仕事や日常使いでの使い勝手について書いてみたいと思います。
 

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まずはじめに、PRO TREK Smart WSD-F20の装着感について

ぷくおの腕は細め。せっかくの機会なので測ってみたところ周長16.5cm。上から見た幅は5cmでした。

あまり大きめの時計は似合わないというちょっとした悩みがあります。
果たしてPRO TREK Smart WSD-F20はどうでしょうか。

装着してみるとこんな感じになります。
wristrek

WSD-F20のボディ部分の縦は61.7mm、横57.7mmと数値上は結構な大きさですが、腕時計が大きくて違和感があるといった感じにはならず、細めの腕でもいい感じの装着感です。
 
むしろ、しばらくWSD-F20を付けた後に普段付けていた42mm径の腕時計を付けると小さくて少し物足りなく感じました。 

続いてスーツに合わせてみるとこういう感じになります。

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ぷくおがお借りしているPRO TREK Smart WSD-F20はオレンジ色なので結構派手に思えますが、実際に会社に付けていってみたところ、他の腕時計では誰も反応がなかったのにPRO TREK Smart WSD-F20だと数人から指摘されたり、アウトドア好きな人からは「PRO TREK Smartでしょ?」と言われるなど、いい具合に目立っていると思います。

 

ケースもきちんとデザインされていて、スーツと合わせても「アウドドア好きな人なんだな」というぐらいの感じに見られているようで、仕事で使っても問題なさそうです。

 

それでは仕事や普段使いでぷくおがいいなと思ったこと、いまいちだなと思ったことについてレビューしていきたいと思います。

 

良かったところ

その1 二層液晶ディスプレイ

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一般的なスマートウォッチだと消費電力を抑えるため、ちょっと時刻を確認したい時でも腕を傾ける必要がありますが、PRO TREK Smart WSD-F20だと1層目のモノクロ液晶で常時時刻を表示しているため、普通の腕時計と同じように使うことができます
また、バッテリー残量が5%以下になると強制的にモノクロ液晶のみの表示となります。
 
ぷくおも、OSをアップデートしたりアプリをダウンロードしたりと、使い込んだ日にバッテリーがなくなってしまい、アプリなどの操作は出来なくなってしましたが、それでもしっかりと時刻は表示していました。
 
まず腕時計として時刻を表示し続けられるというのは重要であったということに改めて気づかされました。
 

その2 通知機能

スマートウォッチでは当たり前の機能ですが、スマートフォンに届いた通知を腕時計で見られるというのはすごい便利でした。

ぷくおはiPhoneを使用しているのでメールの返信機能は使えないのですが(Androidのみ対応)、それでも通知を手元で見られるだけでもポケットやカバンの中にあるiPhoneを取り出す/取り出さないが選択できるのは便利でした。
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アプリによってアプリアイコンが表示されるものとされないものがありますが理由は不明

スマートフォンから、メールであったりLINEアプリであったり、その他様々なアプリからの通知が届きますが(スマートフォンで画面に表示される通知が全てPRO TREK側でも表示される)、現在のPRO TREK Smart WSD-F20に使われているAndroid Wear 2.7だと、通知をブロックするアプリを選ぶことができます。

重要度が低いアプリからの通知はそもそもPRO TREK Smart WSD-F20では表示しないということができます。

また、通知のプレビューを「常に表示」「5秒間表示」「OFF」の3種類から、バイブレーションパターンを「標準」「ロング」の2種類から選ぶことができます。
 
現在開発中となっている次期OSだと通知チャンネル機能が搭載され、「重要度」「バイブレーションの有無」「ロック画面への表示の有無」などが個別にカスタマイズできるようになり、メールが届いた場合も広告メールだと通知なしで友達からのメールは通知するといったことが出来るようになるようなので、さらに便利になりそうです。

その3 デザイン

先ほど少し触れましたが、結構デザインがいいと思います。 
ぷくおが借りているPRO TREKはオレンジ色ですが、細かいラメが入っていて金属調であることや、液晶の周囲の黒いプラスチックの質感やデザイン、本体右側のボタンと誤動作を防止するためのボタンガード、バンドにうっすらと刻まれている三角形のパターンなど、きちんと細かいところまでデザインされていて、初期のガジェットにありがちな大雑把な部分がありません。
 
ぷくお的には12時、3時、6時、9時の部分にあるオレンジ色のマークが蓄光だったらよりアウトドアの道具っぽさが出たと思います。実際には液晶が光るので蓄光である必要性は全くないのですけどね。

 

その4 バッテリー

つけ始めた初日だけはアップデートなどがあったためか夕方にバッテリーが無くなってしまいましたが、それ以降は一度も途中でバッテリーが無くなったことはありません。

始めの頃はバックライトの明るさを下げてみたり、Wi-Fiをオフにしてみたり、と節電に励んでいましたが、現在は細かく考えないことにしました。

バックライトは真ん中ぐらいの明るさでWi-Fiも常にオン(Wi-Fi使用アプリ時のみ自動でオンとなる)にしていて、通知の詳細を見たり、時刻や標高、現在地を時折見たりするという、日常使用では1日使っても半分近くかそれ以上にバッテリーが残っていました。
 

休日に数時間トラッキングしてみたこともありましたが、そのぐらいでは全然問題ありませんでした。また、充電は2時間でフル充電できると謳われている通り、ケーブルを繋げておけばいつの間にか十分な量の充電ができていますし、今の所は磁石でくっついているケーブルが外れて使いづらいといったことも特に気になりません。

バッテリーについては今後、ゴルフやトレッキング、スキーでどの程度持つのかをしっかりと試してみたいと思います。

 

 

残念だったところ

その1 気温センサが付いていない

冬山に行ったらやっぱり帰宅後に友人と話している時に「この前に行った◯◯山はー◯℃になって寒すぎたよ!!」なんて話をしたくなると思います。

ぷくおはスキー場なんかでも必ずリフト乗り場の気温計をチェックしてしまうので、PRO TREK Smart WSD-F20に気温計が付いていないのが残念です。

もちろん腕に巻いているので体温の影響を受けてしまうのでセンサを付けていない理由も分かるので、ぜひカシオさんにはPRO TREK Smartと連携できる気温測定ガジェットを作ってほしいです。

例えば単1電池のような大きさの装置で、リュック等にぶら下げていれば気温の変化を記録してPRO TREK Smartのログに追加して表示できるような物があれば面白と思います。

その2 心拍センサが付いていない

心拍計が付いているスマートウォッチはApple Watchを筆頭に結構揃っています。

PRO TREK Smart WSD-F20はアウトドアで体を動かす場面で使うための腕時計なのに心拍センサが付いていないのが残念です。

PRO TREK Smart WSD-F20の裏蓋は金属で出来ていて、「タフネスをうたう中で、カシオの時計の裏蓋部分は金属製なんです。」という開発秘話の記事を見ましたが、正直裏蓋部分が金属とその他の素材でどれほど剛性等で違うのかと疑問に思います。 

それよりは表側のオレンジ色の部分を金属にしたほうが衝撃にも強いでしょうし、裏蓋部分に心拍センサを付けてくれた方が利便性が上がると思います。

その3 女性にはサイズが少し大きいこと

もう少し外径が小さいバージョンもあるといいと思います。というのも、ぷくお妻が試しに付けてみたところ、時計が大きすぎてかなり違和感がありました。

もう一回り小さいバージョンもあるとよりユーザー層が広がるのではないかと思います。

iPhoneとの連携による残念だったところ

(カシオさんのせいではなく、iPhoneとAndroid Wearの連携の未熟さによるものです)

その1 iPhoneから標高データを受け取れない

これがぷくおにとっては今の所一番不便です。Androidスマホであればスマートフォンから標高データを受け取り、補正することが可能です。
 
ですが補正データを受け取れないiPhoneの場合、PRO TREK Smartが受信するGPS信号と気圧センサーから標高を計算することになります。ACTIVITYアプリなどで記録を開始するとGPS信号をこまめに受信して結構正確なデータが出てくるようですが、バッテリーを消費するので普段は記録していません。また、建物内にいるとGPSの捕捉数が少ないので標高が計算できず、気圧の変動でどんどんと標高が変わってしまいます。

 標高をウォッチフェイスで表示している場合、標高の部分を押ししてTOOLアプリの標高画面に遷移し、さらに画面を2回左にスワイプして設定画面を出し、「高度補正」を押して現在地の標高を設定します。

ぷくおが持っているサイクリングコンピューターに比べれば簡単に補正できるのですが、これがiPhoneとの連携でも自動補正が効くようになったら嬉しいです。

その2 Googleマップで目的地が設定できない=ナビ機能が使えない

 

gui_google_map
出典 : カシオ

残念なことにiPhoneと連携した場合はGoogleマップを開いても目的地を設定できないようです。iPhone上のGoogleマップで目的地を設定し、PRO TREK WSD-F20上のGoogleマップに転送されるか試して見ましたが、今のところぷくおの環境では成功していません。
 

ということで、ただ単に現在地を表示するだけの機能となってしまう上に、地図を事前ダウンロードすることも不可のようなので、詳細な地図が表示されるのを待つのであればiPhoneで見るほうが早いです。

ただし、標準で搭載されているLOCATION MEMORYアプリではMapboxというサービスの地図を事前ダウンロードしておくことができるので、目的地を設定できないのであれば最初からGoogleマップではなくLOCATION MEMORYで現在地を見られれば十分とも言えます。
 

その3 Google FitがWEBと連携できない

腕時計だとスマートフォン以上に体に装着している時間が長いので、より正確な運動ログが取れるのですが、残念なことにGoogle FitはアップルのHealth Careに対応していません。

WEB上のGoogle Fitに連携できれば良かったのですが、こちらもぷくおの環境ではいまだに成功していません。

となるとPRO TREK Smartでしか記録を見られないということになり、仕様上7日間で記録が消失してしまい、ぷくおの使い方としてはウォッチフェイスに歩数を表示するように設定し、単にその日1日で1万歩を超えそうかどうかをチェックするだけになってしまっています。勿体ないですね…
 

その4 インストール出来ないアプリがある

これについてはまたスキーレビューなどでも書くつもりですが、iPhoneとの連携だとインストールしようとしても「このアプリはお使いの端末に対応していません。」と表示されてインストールできない場合があります。

アプリの対応可否はAndroid端末を持っていないとGoogle Play(ストア)でも表示されないようなので、使いたいと思っていたアプリが購入前にiPhoneとの連携時に使えるかどうかが分からないのはマイナスポイントだと思いました。

その5 メールの返信ができない

gui_google_keybord
出典 : カシオ

Androidとの連携であれば届いたメールに返信ができるそうです。
が、出来ないより出来た方がいいぐらいの感じです。

その6 音楽再生時にジャケット写真が表示されない

スマートフォンで音楽を再生しているとPRO TREK Smart WSD-F20上でコントロールが出来ます。

Android端末との連携だと再生中の曲ジャケットがPRO TREK Smartでも表示されるようですが、iPhoneとの連携だと表示されません。※Google Play Music利用時のみ利用できるのかもしれません。

gui_google_music
出典 : カシオ

もっとも、満員電車のような人の目が常にあるような場所では表示されない方が良い場合もあるかもしれないので、良いか悪いかは人それぞれですね。

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音楽再生中にPRO TREK Smartを傾けたり一度タップすると音楽コントロール画面が表示されます

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さらに画面をタップすると音量も調整できるようになります

仕事・日常編のまとめ

初めて使用することになったスマートウォッチ、Android Wear、PRO TREK Smart WSD-F20ですが、 正直Androidスマホならもっと便利だったんだろうなと思います。

残念ながらiPhoneとの連携だと使えない機能はありますが、それでもPRO TREKならではの堅牢性で、満員電車に乗ってドアやパイプに腕時計がぶつかるのも、水濡れなども気にしないで装着できるのは気楽ですし、何より二層液晶で常に時間が表示されているというのが便利です。

液晶よりも消費電力の低い有機ELパネルを使用したスマートウォッチも出ていますが、時刻を常に表示しておける製品は見つからなかったので、その一点でもPRO TREK Smart WSD-F20に優位性があります。

PRO TREK Smart WSD-F20として残念だったところをいくつか挙げましたが、頑張って考えた結果思い浮かんだ項目であり、時計自体として充分満足のいく製品に仕上がっていると思います。

さらに、各種通知機能やセンサ類、アプリによってスマートフォンの機能・使い勝手を拡張してくれるように感じられ、今ではPRO TREK Smartが左腕に付いているのが当たり前のようになってきました。

今後更なるアップデートで使い勝手が向上していくともっと便利になっていくのでしょうが、現状でも薦めることのできる腕時計だと思います。

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