コロナワクチン副反応で記事にするのが出遅れてしまいましたが、9月16日にスターフライヤーが発表したニュースは2021年最大のペット界のニュースになるのでは?と思う内容となっています。
それは、座席数が超限定となるものの機内(人間が座る席と同じ空間)へのペット持ち込みサービス。
ペットの移動に関する現況について
今回のスターフライヤーが開始するサービスの前に、現況をおさらい。
日本以外の航空会社では犬・猫が機内の人間と同じ空間に持ち込めるサービスを実施している会社は多数あって、ざっと調べたところではアシアナ航空、エールフランス航空、KLMオランダ航空、大韓航空、デルタ航空、フィンエアー、ユナイテッド航空、ルフトハンザドイツ航空などがサービスを実施中。
大ヒットしたSATCでもサマンサがワンコを隣席に置いていたシーンをよく覚えています。
これらサービスを利用すれば、ペットと一緒に海外旅行も可能なわけですね(もちろん通常の観光地を転々とするような旅行に連れ出すのはかわいそうですが、滞在型の旅行であれば、ペットホテルに預けるより犬の心的負担は少なそう)。
ところが、日本国内ではかなり昔に同様のサービスが終了して以降、時折高額で設定される「わんわんフライト」のような場所・ホテルが決められたチャーター便利用ツアーででしか人間と同じ場所へのペット持ち込みフライトは不可となっていました。
認められるのは暗い貨物室への預け入れのみ。また、貨物室へ向かうにはアスファルト/コンクリートが敷き詰められた屋外を通過すること、飼い主と離れて騒音の激しい空間にいるストレスもあってか、時折ペットが亡くなってしまったという悲しいニュースも目にします(預け入れ時にはペットの死傷原因が航空機内の気圧や温度等変化を含む自然的原因、動物自身または他の動物のウイルス・微生物による感染、梱包欠陥にある場合に一切の責任を会社が問われないといった確認書にサインする必要があります)。
電車・路線バス、JR関東バス、一部フェリーは持ち込み可能なのに、飛行機だけは不可。そのため、飛行機を利用しないと訪れにくい北海道や沖縄へペットと旅行するのはかなり難しい状況となっています(特にぷくおは船酔いが激しいため二度とフェリーで北海道に向かいたくはない(笑))。
その名も「機内ペット同伴サービス(仮称)」検証フライト
今回スターフライヤーが実施するのは、国内線定期便において機内でお客とペット(小型犬・小型猫)が一緒に旅行できる機内ペットサービス(仮称)の導入を目指し、モニターを選出して行う検証フライト。
検証フライトは次の3便で実施されます。
- 10/1(金):
SFJ76 便(北九州 09:00 発羽田 10:35 着)⇒ SFJ85 便(羽田 17:15 発北九州 18:55 着) - 10/2(土):
SFJ74 便(北九州 08:00 発 HND 09:35 着)⇒ SFJ81 便(羽田 14:05 発北九州 15:45 着) - 10/3(日):
SFJ76 便(北九州 09:00 発 HND 10:35 着)⇒ SFJ89 便(羽田 20:30 発北九州 22:10 着)
持ち込み可能なのは50 x 40 x 40cm程度のペットケージに入る小型の犬及び猫。
座席は最後列27列目(すでに予約が入っている場合はその前列)を利用し、既にご予約済みのお客様には検証フライトを実施する旨をメール・電話にて連絡するという念の入れよう。
当日は、ペット持ち込みモニター搭乗者を優先搭乗でご案内し、機内(と空港内)ではペットはケージから出せない他、餌を与えることも不可。着陸後は最後に降機するという流れ。
ぷくおの感想
コロナ禍で厳しい環境に置かれた航空会社の苦肉の策ではありますが、ペットの飼い主としては非常に嬉しく思います。
すぐに隣の車両に移れる電車や、次の便に乗り換えられるバス(場所によってはすぐに来ないでしょうが)と違って、同じ空間内に犬・猫がいることに耐えられない方もいそうですが、高い換気能力を持つ飛行機と、今回のように最後列だけでなるべく他の方と接触しない搭乗方式で社会的に認められていけたら嬉しい限りです。
惜しむらくは、スターフライヤーが東京起点だと関西(大阪)、山口宇部、北九州、福岡にしか飛んでいないところ(将来スターフライヤー全路線で同伴が認められれば、羽田→北九州→那覇というフライトで移動できなくはない)。
個人的にはやっぱりJAL、ANA、スカイマーク、ピーチといった全国区の路線を持つ航空会社で採用してもらいたいもの。
ペットと一緒に美瑛とか沖縄に行ってみたいな〜
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