大騒ぎとなっている旅行需要喚起策「Go To トラベル」キャンペーン。
当初8月上旬開始予定とされていたものが、急遽7月10日に同月22日から前倒しで開始することが発表され、その前あたりから徐々に増加していた東京都の新型コロナウイルス感染者数は一気に200人の大台をマーク。
こんな中で実施していいのか?という不安の声が出る中、一転して本日(7月16日)開かれた新型コロナ対策分科会の意見をもとに、東京発着を対象外とすることが発表されました。
報道によると、制限されるのは次のパターン。
- 東京都を目的地とする旅行
- 都内の旅行
- 都内居住者の旅行
この3パターンが補助対象から除外ということで、すでに都民で予約している人をはじめとする、キャンセル代金は補償なしになる模様。
疑問
新型コロナウイルスの新規感染者数は、7月16日は東京都が286人と圧倒的ですが、近県の神奈川が48人、埼玉が49人、千葉が32人。また近畿圏では大阪府が66人、兵庫が17人、京都が13人。さらに福岡でも16人が発生しています。
なんといっても東京近郊の県が一緒に除外されなかったのは本当にいいのかな?という気もしてきます。
神奈川なら箱根や道志、三浦半島、埼玉なら秩父方面やメッツァビレッジある飯能、小江戸川越、千葉なら房総半島やディズニーランドといった観光地を抱えていますが、東京近郊に住んでいる人が旅行に行く場合、東京駅や羽田空港を利用することも多いと思われますが、都内在住者が対象外なのに近県在住者が東京駅や羽田空港を利用して旅行に行くのがOKというのもなんか変。
さらに、千葉県内だと東京に近く、勤務先は都内が多い人が住んでいる北西部は千葉都民なんて揶揄されています(多分他県でも同様な呼称があるのではないでしょうか)。
日々都内に通勤・通学している結果が先ほどの数字にも現れているので、今のところ都内に比べたら少ないものの、旅行者を受け入れる地域からすれば同類に見られるのではないかなと思います。
ぷくおの経験
というのも、ぷくおも今夏中に親戚の元に行こうと考えていたものの、親戚が住む県知事が「東京に行った人や東京から来た人と濃厚接触した県民は2週間健康観察をするように」というコメントが出されていることから、来るのを控えてほしいと言われてしまいました。
何県か調べてみましたが、やはり1都3県への移動は控えるように言われているところもあるようです。
こんな旅行ならあり?
今回の提言をまとめた新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長が「飲み屋や接待を伴う店などで3密の状態になったり大声を出すなどの行動をとれば感染の可能性があるが、移動自体が感染拡大につながらない」と発言されたそうですが、楽しい旅行で地元に戻るまで大声を出さないなんてできるんですかね。
このコメントを聞いて思ったのは、アフターコロナの旅行スタイルは、単独で飛行機や新幹線に乗ることを楽しみとして、降機後/乗車後は現地のお土産を買い、宿泊することなく地元にトンボ帰りする「弾丸旅行」が正しいのかもということ。
今まではまだマイナーな、そんな旅行で楽しめる人だけがこれからの主流になっていくのかもですね(^^
Go To トラベルキャンペーン概要
そもそもGo To トラベルキャンペーンですが、概要は次のようなもの。
- 国内旅行を対象に宿泊・日帰り旅行代金の1/2相当額を支援。
- 支援額の内、7割は旅行代金の割引に、3割は旅行先で使える地域共通クーポンとして付与。
- 一人一泊あたり2万円が上限(日帰り旅行については、1万円が上限)。
- 連泊制限や利用回数の制限なし。
上記の通り、支援額の3割(全体額の15%)は地域共通クーポンとして、本事業を取り扱う事業者登録をした旅行代理店や宿泊施設から利用者に配布されます(利用可能店舗は今後HPで一覧公開予定とのこと)。
が、7月22日から開始されるのは旅行代金割引のみで、地域共通クーポンは9月以降に開始予定。
今回の東京都外しで都民の不公平感が高まっていますが、旅行需要平準化のため、概要に記されているイメージでは来春まではキャンペーンが継続される模様です。
また、割引対象となる旅行商品は宿泊旅行と日帰り旅行でそれぞれ対象が異なり、日帰り旅行では旅行代理店・予約サイトで申し込みが必要な点が注意。
なお、「宿泊施設」の中にはコテージ、バンガロー、常設テントは支援対象に。持ち込みテントのサイト使用料は支援対象外とのこと。
最後に
ぷくおは都民ではないのでキャンペーン開始とともに割引対象を利用できますが、前述の通り遠方への旅行は感情を考えると難しいなと感じています。
行ったとしても同県内のホテルでゆっくり過ごすのがいいかな。と思って、前々から行ってみたかったペット宿泊可能ホテルを覗いてみたところ、今年1月をもって閉館されていました(涙)
旅行業界では早く人が来てくれないと死活問題だというニュースも見ますので、感染を拡げないように気をつけて、できる範囲で小さな旅行を楽しみたいと思います。
早く騒動が収まって気兼ねなく旅行に行ける日が戻ってきてほしいですね。
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