各務原市の「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」と「世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ」へ行ってきた

厳しい残暑が続きますが、夏の旅行として岐阜に行ってきました。今回の目標は各務原市(かかみがはら市)の航空宇宙博物館と淡水魚の水族館。どちらも想像以上に良かったのでご紹介。

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館は、日本最古の飛行場で航空自衛隊の飛行開発実験団が所在している岐阜基地のすぐ近くにあって、もともとは各務原市が飛行実験を終えた飛鳥を獲得し、飛鳥を中心とする航空宇宙博物館の建設を構想し、できた博物館なのだそう。

現在は岐阜県と各務原市のにより設立された公益財団法人が運営しているということもあって、入館料がちょっと割安なのも魅力的(大人800円、高校生と60歳以上500円、中学生以下無料)。

今回初めて知ったのですが、この「岐阜基地」は、ジブリの「風立ちぬ」で戦闘機の試験飛行を行った場所とのこと。この辺りの知識が無い自分は、飛行場も名古屋近郊にあると思っていたのですが、当時は名古屋市の南側に位置する三菱内燃機名古屋工場(現・大江工場)から、牛車などに乗せて数日かけてこの岐阜基地まで移動させていたのだそう。大変ですね。。。

そんな歴史ある場所に建てられた「かかみがはら航空宇宙博物館」に到着したのは8月22日の午後。外気温37℃。日射しの照り付ける中、車を降りると暑いというより熱くて驚いてしまいます。さらに、スケールの大きな展示である航空宇宙博物館だけあって、駐車場から建物入口までがちょっと遠くて、すっかり軟弱になった自分にとっては入館までが一番大変でした(笑)

▲ 灼熱の各務原市

涼しい館内に入り入館手続きを済ませいよいよ博物館内へ。

少し薄暗い最初の部屋には「乙式一型偵察機」とライト兄弟が作った「ライトフライヤー(1/1模型)」が展示されていたのですが、怖がり次男はこの薄暗い部屋に入るのがやっぱり怖かったみたい。

個人的には偵察機よりも、昔読んだ偉人伝でライト兄弟の作ったライトフライヤーの原寸大模型が見られたのでちょっと感動です。

その次は「戦前・戦中の航空機開発」として、飛燕や零戦(試作機)の実寸大模型や、様々なエンジンなどが展示されていたり、「戦後の航空機開発」として様々な実験機や練習機などが展示されていて、日本の航空産業の発展を感じ取ることができました。

▲ 航空宇宙博物館より

▲ ずんぐりした機体と翼の上に据えられたエンジンが特徴の「低騒音STOL実験機「飛鳥」」

また、2階には宇宙エリアとして、はやぶさ2の模型やISSの日本実験棟「きぼう」の実物大模型、ロケットの模型などが展示されています。もちろん本物の展示であれば最高でしたが、それでも今まで写真でしか見ていなかった探査機等の大きさが実感できたのは良かったです。

博物館内には操縦体験ができるシミュレーターとして、旅客機と小型ジェット機があるのですが、受付にいくと小型ジェット機が残り2枚ということで、16時過ぎの回を申し込むことができました。

小型ジェット機は、複座のジェット機を操縦して、空中に描かれた「△」のマークに沿って飛行し、指定された区間でスモークも噴射するというもので、3回チャレンジできます。

▲ 航空宇宙博物館より

自由飛行の練習のあとでマークを通過する飛行テストになるのですが、水平区間から一度下がり急上昇しつつスモークという流れが、一度変な態勢になってしまうと復帰するのが難しい。

一応、3機の編隊飛行のようなので、ブルーインパルスのように上下左右を連携させて飛行させる難しさの片鱗が味わえて面白かったです。

そんな感じで初日の航空宇宙博物館を後にして、いよいよ翌日は淡水魚博物館へ。

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

淡水魚の水族館として世界最大級という「アクア・トト ぎふ」。

行く前は淡水魚は海水魚に比べて地味に思えていたのと、入館料が大人1,780円、中高生1,400円、小学生900円、幼児(3歳以上)500円と、航空宇宙博物館や普段行く葛西臨海水族園に比べて高いというのもあってちょっと躊躇していましたが、想像以上に良くて、子どももまた行きたい!という内容でした(子供的にはカエルがたくさんいたのが良かったらしい(笑))。ちなみに年間パスポートは入館料2回分の値段なので、近郊に住んでいれば間違いなく年パスを購入していたでしょう。

建物は大阪の海遊館にもちょっと似ていて、こちらは少し仕掛けのあるエレベーターで4階にある長良川源流に移動します。その後、ぐるぐると下りながら長良川河口までの生きものたちを眺め、そのあとは世界の大河であるメコン川(インドシナ半島)やコンゴ川(アフリカ大陸中央)、タンガニーカ湖(アフリカ大陸東)、そしてアマゾン川に住む淡水魚を見て回るという構成。

▲ アクア・トト ぎふの物語はこの「長良川源流」からスタート

水族館というと基本海水魚ばかりだったので、改めて淡水魚水槽の透明度の高い水が新鮮で、昔はまっていた熱帯魚水槽を思い出してしまいました。

個人的には岐阜県の気象淡水魚として紹介されていた「ハリヨ」という魚が泳いでいる水槽がきれいで好きでしたが、子どもたちはドジョウとカニにはまっていた様子。

▲ この左側の水槽が「ハリヨ」の展示されている水槽。水流が強く、水草がなびいていてきれい

▲ 枝の下や根元の割れ目に潜むカニ

そして、世界の川エリアに移動すると、これまでとは打って変わって大迫力の巨大魚が泳いでいて、特にアマゾンにいるピラルクーは体長1.8m程度という巨大な魚で迫力満点でした。

▲ 尾に近づくにつれ、赤い色が出てくるピラルクー

ほかにも、ゾウガメという世界最大級のリクガメやカピバラもいたり、トト・ラボというコーナーではタッチパネル式のお絵かきなんかも出来て楽しかったです。さらに、今年12月初めまでやっている「毒の館へようこそ」展では毒を持つ様々ないきものが展示されていて、特にモウドクフキヤガエルの青色が素敵な色でした。

改めてホームページを見ていると、カピバラに餌をあげられた(有料)とか、木曽三川をイメージした水槽もあったりとか、(これは事前に見ていたけど当日失念していた)夏のトト縁日コーナーがあったりとかなり盛沢山な水族館でした。

夏の暑さもあって、駐車場も館内もかなりの人混みでしたが、入館料の高さに相応しい見ごたえのある水族館でした。子供たちも気に入っていたので、またいつか再訪したいところですね。

今回訪れたところ

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館

  • 住所:岐阜県各務原市下切町5丁目1番地
  • 電話:058-386-8500
  • 開館時間
    • 平日10:00〜17:00 (最終入館:16:30まで)
    • 土曜日・日曜日・祝日10:00〜18:00 (最終入館:17:30まで)
  • 休館日:第一火曜日(休日の場合、翌平日)、年末年始(12月28日〜1月2日) 
        ※その他、メンテナンスや気象条件により臨時休館する場合があります。
        ※8月の第一火曜日は開館します。
  • 入館料(個人)
    • 大人:800円
    • 高校生・60歳以上:500円
    • 中学生以下:無料
  • ホームページ:https://www.sorahaku.net/

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

  • 住所:岐阜県各務原市川島笠田町1453 河川環境楽園内
  • 電話:0586-89-8200
  • 開館時間
    • 平日9:30〜17:00 (最終入館:16:00まで)
    • 土曜日・日曜日・祝日9:30〜18:00 (最終入館:17:00まで)
  • 休館日:河川環境楽園の休園日に準ずる
    • 2025年:4/14(月)、6/16(月)、7/14(月)、12/8(月)
    • 2026年:1/13(火)、2/9(月)、3/9(月)
  • 入館料(個人)
    • 大人:1,780円
    • 65歳以上:1,600円(年齢を証明できるものが必要)
    • 中学生・高校生:1,400円
    • 小学生:900円
    • 幼児(3歳以上):500円
  • ホームページ:https://aquatotto.com/

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