Anker eufyCam S4セットアップ② カメラの設定について

さて、無事に取り付けられたAnker eufyCam S4。設定はスマホの「eufy」アプリ内から行っていきますが、高機能なので様々な設定が可能となっています。
※この情報はファームウェア1.0.6.2に基づく内容となっています

eufyアプリを起動すると、おそらく次のようにカメラの映像(ただしリアルタイムではなくある一定時間前の)が見られると思います。

▲ eufyアプリを開いたところ

映像をタップするとリアルタイムの映像に切替わります。画面の上段が4Kの固定カメラ。下段が追尾可能なカメラとなっています。また、画面の下には「録画、サウンド、話す、パン・チルト、ライト、スクリーンショット、PTZリンケージ、AIトラッキング、夜間モード、再生、ラウンドルック」のショートカットアイコンが並んでいます。

▲ カメラの画像をタップすると、リアルタイムの映像が表示されます

最初に設定すべき箇所

設定は画面右上の歯車マークから行っていきますが、まず最初に設定すべきは次の7点。

  1. microSDカード利用時はカードの初期化
  2. 「動作検知」設定より、動作検知有無及び動作検知ゾーン、感度、範囲、検出の応答の設定
  3. 「首振り設定」から、追尾カメラのプリセットポジション登録並びにAIトラッキングやカメラの統合の設定
  4. 「バッテリー管理」より、バッテリー管理の動作モード選択
  5. ライトの設定
  6. 通知設定の確認
  7. 「名前」の設定

▲ 画像下部の「ビデオ設定」のさらにその下に、「音声設定」「通知設定」「一般」「デバイスの共有」「フィードバック」のほか、「デバイスの再起動」、「デバイスの削除」があります

それぞれの主な設定を見ていきたいと思います。

1. microSDカード利用時はカードの初期化

microSDカードを利用した場合はカメラ側での初期化が必要となります。

「一般」をタップし、「ストレージ」からSDカードを選択し、初期化を行いましょう。前回記事でもご報告した通り、信頼のあるSanDisk製と間違えて購入したよく分からない名前のSDカードはeufyCam S4では初期化できませんでした。トラブルになると面倒なので、①まず信頼のおけるSDカードを購入すること(一番下に信頼におけるSDカードのリンク有) ②設置前にSDカード挿入&初期化をしておきましょう。

2.「動作検知」設定

S4やS3 Proでは、従来のPIR (赤外線) 検知に加え、レーダー方式による検知も搭載。検知精度が大幅に向上し、無駄な電池の消耗がなくなっています。

この動作検知を行うのが「動作検知」設定内で、この画面にある通り、そもそも動作検知のON/OFFが切り替え可能。

そのうえで、動作検知ゾーンでは「固定カメラ」「追尾カメラ」の双方で検知ゾーンを設定していけます。「+」ボタンを押すと動作検知を行う範囲を示す六角形が表示され、頂点をそれぞれ移動させることで範囲を設定できるうえ、上限は未確認ですが複数個の六角形を組み合わせることで結構複雑な範囲指定もできそう(あまり複雑にしすぎるとエラーの元でしょうが)で、これはかなり便利でした。

Screenshot

ただし、2つのカメラを全然別の方向に向けていると、例えば固定カメラの動作検知に引っ掛かった対象が移動した際、追尾カメラの追跡が間に合わない場合が多々ある感じています。

ですので、捉えた被写体を追尾したい場合は似たようなカメラポジションに。追尾よりもとにかく広範囲を確認・録画したい場合は追尾カメラでのズームアップが間に合わないことを念頭に置いておく必要があると思います。

「検知感度」

検知感度では、感度を1~7の7段階で設定できるほか、検知範囲を2~12mの7段階(2m, 5m, 7m, 8m, 9m, 10m, 12m)で設定が可能です。

「検出の応答」

検出の応答設定では、人や車以外に、ペットやその他全ての動体に対し、動きが検出されたときに「記録するかどうか」「通知を送信するかどうか」が選べるのは凄いと思います(小さいモデルではあるものの、ローカルAIが働いている模様)。

3. 首振り設定

首振り設定では、追尾カメラのプリセットポジション登録並びにAIトラッキングやカメラの統合の設定が行えます。

追尾カメラのプリセットポジション

名前の通り、自由に動く追尾カメラ(水平方向360°/垂直方向70°)について4つのプリセットポジションを設定できます。

やり方は、1~4のプリセットを選び、下のコントロールでカメラの向きやメインディスプレイ内の「1X」「3X」で倍率を選び、希望する位置になったところで「設定」を押してプリセット。

さらに、「デフォルトポジションと設定」を押すことで「デフォルト」の位置が設定できるのですが、2~4番をデフォルトに設定すると、eufyアプリを開いた直後に「1」のポジションになっていることがあったので、「1」をデフォルトにする方が良さそうな気がします。

また、カメラの倍率を3倍にしてもプリセットが出来るのですが、それをデフォルトにすると、予定通り3倍で捉えられている時もあれば、1倍で辺りを映しこんでいる時もあるなど、ちょっとこの辺りの動作がまだ不安定だと感じています。

もしかしたらですが、Ankerとしては3倍モードはあくまで動作検知エリアに侵入した人等が離れていくときにズームで追えるようにと考えているのかもしれません(自分としては、車の道路に面したところや、玄関に向かう人を最初から3倍でアップで捉えたい)。

▲ 首振り設定内で「AIトラッキング」や「カメラの統合」のON/OFF切り替えが可能

4. バッテリー管理

バッテリー管理では、バッテリー管理の動作モード選択が選択可能です。まだカスタマイズはやったことが無いものの、よほどソーラーパネルの日照条件が悪い等でなければ「監視モード」で良いのかと思います(デフォルトは「バッテリー節約モード」になっていました)。

また、タブで「ダイレクトパワー」という項目があるので、今度時間のある時に外部給電をした状況で常時録画が可能になるのか検証したいと思います。

5. ライトの設定

ライトの設定では、動作検出時にライトを点けるかどうか(動作を検出しても光らせないことも可能)、明るさをどの程度にするかが選べるほか、アメリカンなのランプに変更することも可能。

ただし、これも我が家の環境では「明るさ0~10で光ったことが無い」とか「10以上にしていても、光るときもあれば光らないときもある」と、ちょっと動作が不安定です。

6. 通知設定

通知設定では、通知のスタイル(テキストのみとか、サムネイルも同時とか)のほかに、通知の切り替えでどのような場合にプッシュ通知するかも変更可能です。

なお、プッシュ通知にサムネイル画像を表示させるには、画像を一時的にクラウドに保存する必要があるとのことです。

7. 名前の設定

カメラの名前は「一般」の設定から変更が可能です。初期値は英数字になっているので、分かりやすい名前を付けておくことをお勧めします。

Echo Showとの連携

AmazonのスマートホームデバイスEcho Showについて、我が家にも古い機種があるので設定をしてみました。

こちらは、スマホのAmazon Alexaアプリを開き、画面下部の「三」みたいなアイコンをタップ→「その他」の「スキル・ゲーム」を開いて「eufy」スキルを検索・インストール。

スキルを有効化し、自分のeufyアカウントでリンクし、「デバイスの追加/カメラ」からeufyCamを認識させることで、Echo Showで「〇〇カメラを見せて」と話しかけると映像が出るようになります。

現行モデルのEcho Showであれば、ホーム画面にウィジェットを配置し、1タップでカメラが確認できるようになるらしいのですが、我が家にあるのはEcho Show 5の第2世代という古いモデルでしたので、声で呼び出さない場合はいちいち画面の上から下にスワイプし、スマートホームを押し、カメラをタップして表示という風に手間がかかりました。また、動作検知をしてもEcho Showには反映されない為、現状ではあまり使い物にはならないという状況です。

Alexaのルーティン(自動化)機能をやってみた

とはいえ、ほぼ使っていないEcho Showをこのためだけに買い替えるのは、動作確認が取れていないのでちょっと不安。できれば今のEcho Showを活用したいということで、定型アクションで何とかしてみたいと思います。

次の手順でうまく動くかと思いきや、結局うまく動作せず。とりあえず25年11月現在ではダメだったという記録で残しておきます。

手順

  1. スマホのAlexaアプリで「その他」を開く
  2. 「定型アクション」→「+」→(新しい定型アクション)を開く
  3. 新しい定型アクションで
    1. 実行条件:スマートホーム→カメラ→「人(を検知したとき)」または「モーション(を検知したとき)」を選択→改めて「人検知」にチェック
    2. Alexaのアクション:スキル→マイスキル→Eufy(EufySecurity)を選択し、「AlexaがEufyを開きます」で次へを選択
  4. 使用するデバイスで「Echo Show」を選択
  5. 適宜、アクションの名前を修正したうえで「保存」

設置後2日目の雑感

こうして設置・設定が終わったeufyCam S4ですが、やはり固定カメラは高精細・高感度で良いものを取り付けた感がありますし、我が家の場合は玄関近くから斜めに玄関先~道路の方を向いている状態ですが、やはりそれだけだと固定カメラ(画角は130°)で玄関前の人物をきれいに映し出すことは困難で、追尾カメラがあってよかったと思います。

上述の通りまだ動作が不安定なところもありますが、これはファームウェアのバージョンアップでの改善に期待したいところ。

ただ、やはりバッテリー駆動式の監視カメラということで、動作検知→録画開始というタイムラグがあるのが気になります。かといって、道路上まで監視エリアを広げても、結局道路を通過するだけの人・車等まで通知されて不便。

▲ カメラの現在の状況を開き、画面下部のアイコンから「再生」を押すと、この画像のようにタイムラインが表示されます。ただ、車もなぜか「走る人」アイコンになるのが謎

このあたりは、近いうちに出ると思われるAI Coreによって、動作検知は道路上まで行うが、通知や録画保存はあくまで自宅敷地内まで入った時だけ。なんて設定出来たらいいなと期待しておきます。

また、現在はmicroSDカードが相性が悪かったため返品してしまったことにより、内部ストレージ(32GB)での録画としていますが、スマホに通知が入ってタップ → eufyアプリが立ち上がる→保存されたデータの復合処理 というステップを踏むため、通知を受けても状況を確認するのに時間がかかり気味。

▲ ほぼ無意味な機能「一般設定内の『LEDインジケーター』」。何かと思ったら、ONにすると筐体上部の固定カメラのところの赤いLEDが付くというだけ。小さいし輝度もそれほど高くないので、ONにしておくメリットはあまりなさそう。

現状ではeufyアプリのウィジェットで監視カメラの映像をすぐに呼び出すような機能が無い(おそらくロボット掃除機の機能しかなさそう)ため、このような機能が追加されると便利になりそうです。

というわけで、現時点での改善希望の機能・挙動は次の通り。

改善希望機能

  • プリセットポジションで追尾カメラを3Xにしたときの挙動
  • 追尾カメラについて、3X固定モードの実装
  • ライトの挙動安定
  • eufyアプリ
    • アプリ内のショートカットアイコン(録画、サウンド等)の任意並び替え
    • 動作検知後に「録画内容」ではなく「現在の様子」を見るオプション
    • ウィジェット機能の追加
  • AI Coreで是非、敷地外での動作検知でカメラスタンバイ→敷地内侵入で録画という挙動の実現

以上、Ankerの監視カメラ「EufyCam S4」を検討の方のご参考になれば幸いです。

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