先日納車されたEクラス。今まで乗っていた車はディーラーオプションのドライブレコーダーを付けていましたが、ディーラーあるあるで値段と大きさの割に性能は今ひとつでした。
今回はそんなディーラーの呪縛から逃れて性能のよいレコーダーを取り付けようということで、色々と調べていました。
ドライブレコーダー選び
求めているスペックは
- きちんと前方の車のナンバープレートが読めるだけの解像度があること(画素数だけでなくレンズもしっかりしていること)
- 夜間でもある程度明るく撮れること
- 画角が広いこと
- コンパクトなこと
- LED信号機に対応していること(今はほとんどのものが対応済みですが、海外製品だと西日本地域でタイミングが合うと信号が真っ黒に映ってしまう)
- Mac版の再生ソフトがあること(映像を見るだけならどれも大丈夫でしょうが、GPS情報を見るためには専用ソフトがあった方が楽)
- ドライブ中にすぐに確認できるよう、Wi-FiでiPhoneとリンクできたら嬉しい
といったあたり。
とはいうものの、最後のWi-Fiを備えているドライブレコーダーは少ないのでこちらの条件はすぐに外して検索していました。
その結果、前後カメラを付けるのであれば、前カメラのみであればフルHD以上の解像度で録画ができるケンウッドのDRV-830、前後カメラであればリアカメラがかなり小さくて目立たないPAPAGOのS70GS1にしようかと考えていました。
最近流行りのあおり運転のことを考えると前後カメラ付きがいいかなと思ったものの、ステーションワゴンは取り付けが面倒らしく、ディーラー持ち込みだと5万円超。DIYではできないことはなさそうですが、EクラスワゴンをDIYで行なった記録は見つけることができず、であればまずはフロントカメラのみ取り付けし、必要であれば別途リアのみ付けるということに。
最終的にケンウッドのDRV-830を購入。と思ったものの、最後の最後になってドライブレコーダーのサイズが気になり始めます。
DRV-830の外形寸法はW87mm×H55mm×D35mm。だいたいですがポケットティッシュの長辺を半分にしたものより気持ち大きいサイズです。
この大きさの物体が常時目に入るのはちょっと邪魔だと思い始め、コンパクトで高画質のものを探した結果、HPのf910gというモデルが気になり始めました。
こちらの特徴は次の通り。
- 画素数はフルHD画質(1920×1080)
- コンパクトな筐体(外形寸法108×48.2×51.1mm。ただし幅の大部分がGPS受信機なので圧迫感が少ない)
- 超高感度センサーを搭載
- 光学6層ガラスレンズ+赤外線フィルターで朝夕の眩しい逆光でも鮮明に録画
- 対角162.1度、水平134.3度のワイドな視野
- HDR(ハイダイナミックレンジ)とWDR(ワイドダイナミックレンジ)のW補正効果により、明るさのレベルを自動調節し映像を記録。明暗差の大きいトンネルの出口などの場面で映像の白とびや、ヘッドライト点灯前の薄暗い時間帯での黒つぶれが軽減できる
- LED信号機対策済み
- 衝撃センサーや前方車両発進アラートを含むADASを搭載
- 常時電源ケーブル(別売り)を組み合わせることで、駐車中の常時録画や動体・衝撃検知による自動録画、タイムラプスなどの機能が利用可能
HP f910gの取り付け
さてこちらが購入したHPのf910g。思っていた以上にコンパクトですし、品質が高く感じます。フロントだけであってもディーラーに取り付けをお願いしようかと思って相談したところ、「ぷくおさんならフロントのみのドライブレコーダーなら簡単に取り付けられますよ」という言葉に乗せられDIYで行うことに。
さて、他社のドライブレコーダー同様、hpのドライブレコーダーも電源はシガーソケットから取るのが標準ですが、配線を隠したかったことから別売りの常時電源ケーブルと、電源を確保するための配線コネクター(エレクトロタップ)を準備し、いよいよDIY開始!
作業手順
まずは第1関門。Aピラーのカバーを外します。Aピラーには「AIRBAG」と書かれたプラスチックキャップが付いているので、こちらをマイナスドライバーや内張剥がし工具を使って外します。最初にマスキングテープ無しで作業したところ、内装の網目が少し潰れてしまったので慌ててマスキングテープを貼り付けたところ、被害は拡大せずにすみました。
クリップを外したら、上部から引っ張っていくとAピラーカバーが外れます。
中にはエアバッグや、根元にはアンテナ配線があるので、この辺りを触るときは慎重にしないといけないですね。
Aピラーカバーが外れたので続いて電源確保と常時電源ケーブル本体(C501)の収納場所探しを行います。
Eクラスの電源はこちらのETCユニット配線か、センターコンソールのシガーソケット裏から取るのが一般的らしいです(ディーラーでもそうやっているんだとか)。ただ、シガーソケット裏にはバッテリー電源(常時電源)のコードが無い可能性があったため、今回はETC裏から電源を取ります。
ETC車載器中央のくぼみにマイナスドライバーを突っ込むと、あっという間に本体が外れ、ケーブル類にアクセス可能になります。
次はAピラー根元からグローブボックスまで配線を通す作業。
なんですが、Cクラスと違ってグローブボックスの横のパネルが単独では外れない?ために少し難航します。針金を突っ込んで、細い穴からなんとか通すことができました!
また、グローブボックスが外れないのでドライブレコーダーのアースとC501の設置場所を足元脇にあるヒューズボックス付近に収めることにします(なお、ここのヒューズボックスはACCが取れるヒューズはないんだとか(ヒューズ配線表未確認))。
さて、今回はバッテリー電源とACC電源を必要としますが、念の為検電テスターでチェックしていきます。写真の上の黒赤がACC、下の赤がバッテリー電源、茶色がマイナスアースとなっていました。なので黒赤と赤にそれぞれエレクトロタップを使ってC501の配線を繋げます(念の為、電源分配後にC501側のコネクタでも検電テスターで導通をチェックしておきます)。
Aピラー根元から、ドライブレコーダーとC501の配線をそれぞれ助手席足元に引っ張ってきました。
ヒューズボックスの上にはちょうどアースポイントとして多数線がまとまっているボルトがあったので、そちらにC501のアースも落とします。これで全ての電源が接続できたので、各コネクタを接続。
エンジンをかけてみたところ、無事動作が確認できました!
続いてドライブレコーダーをフロントガラスに取り付けていきます。
f910gには、将来取り外す時のことを考え?て、簡単には剥がれないのに、その気になれば簡単に剥がせるという摩訶不思議なシール「静電ステッカー」が付属しています。ドライブレコーダーに写った映像を見ながらなんとなく取り付け位置を決め、まずはその静電ステッカーを貼り付けます。
ドライブレコーダーはフロントガラス上部20%以内に貼り付けることが法律で決まっているため、その範囲内でワイパー拭き取りされ、かつ視角が広い場所を選び、貼り付けました。
写真右側のADASカメラユニットにマスキングテープを貼っていますが、これは思った以上にカメラが広角でこの場所まで写り込んでしまうから。ADASカメラとAピラーの両方の影響が少ない場所を選んで取り付けてみました。ただ、今思えばもう少し上でもよかったかもしれません。静電ステッカーはもう一枚あるので、助手席の人の意見を聞いて調整してみたいと思います。
カメラの取り付けを終えたので、配線処理を進めていきます。フロントウィンドウ上の部分はケーブルをガラスとカバーの間に押し込んで完了。Aピラーの中にはもとからある配線の近くにコードクリップで這わせます。
助手席足元は、ケーブルをゆったりとまとめ、さらにアクセス窓から簡単にC501のディップスイッチを変更できる場所に本体を設置し終了です。
最後にAピラーカバーやETC車載器を元に戻して完成。まだ録画映像は見ていませんが、自分なりにうまくできたと思います。
なお、常時電源ケーブルC501は、バッテリーや車の使用状況・用途によって電圧・タイマーの設定を変更できます。
- バッテリー電圧(V):11.6/23.6、11.9/23.9、12.2/24.2、12.5/24.5
- タイマー設定:常に、2時間、4時間、6時間、12時間、24時間
停車中のバッテリー電圧はまだ測っていないため、まずは一番安全な12.5V以下になったら録画OFF、およびタイマーは2時間に設定してみました。
車のエンジンを切った後、ドライブレコーダー本体ディスプレイには10秒後に駐車監視モードに移行すること、またその間に電源ボタンを押せば録画オフにできるという表示も出てくるので、便利に使うことができそうです。
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