さて、とりあえずスクリーンの設置場所は確保したぷくお。残念ながら初期不良で交換=またあの大変な思いをしたスクリーンの上げ下げが発生するわけですが、とりあえず設置はできた。
次に買わなければいけないのがプロジェクター。何度か書いた通り、いまあるプロジェクターは簡単なズーム調整しか出来ないため、このままではせっかくスクリーンを電動にしたのに見るたびにセッティングをしなければならず、家族が簡単に使えるという状態からは程遠いまま。
というわけで、次に必要になってくるのがプロジェクターとなるわけです。
求めるプロジェクターの要件
長焦点
今回の設置では、今はやりの短焦点(スクリーンから近い場所にプロジェクターを置いても大画面が楽しめる)とは真逆の長焦点がまず必要。具体的には約5.3mで幅244cm(≒16:9で110インチ程度)が投影できるレンズが必要となります。
最近は近距離でも大画面が映せるプロジェクターが主流なので、まずはここで大きく候補が絞られてしまうことに。
レンズシフト
続いて欲しいのがレンズシフト。画質の劣化を抑えながら、スクリーンに対して一定範囲内にプロジェクターを自由に設置できるという機能。
こちらの画像はエプソンのプロジェクターの機能説明イラストですが、スクリーンに対して描かれている範囲内であれば台形にならない映像が出せるようになります。
専用室でない環境ではかなり重要な機能ですね。ちなみにこの機能ではエプソン製プロジェクターが一つ抜けた性能を持っているよう。
4K
今持っている古いプロジェクターは懐かしの720p(DVD画質)。TVは数万円で4Kが楽しめるほか、AmazonのFire stick TVやApple TVなど、手軽に4K映像を出力できるデバイスが普及している今、110インチの大画面ならやはりフルHDではなく4Kが欲しいところ。
HDR
これも4Kと同じく、1場面内に広い幅の明るさを表現できるHDRに対応したソフトが増えてきたので欲しいところ。
投影式のプロジェクターではそれほどの眩しさは表現できないそうですが、それでも再生できるのとできないのなら、再生できる方がいいに決まってますよね。
レンズメモリー
今回買ってしまったスクリーンはシネスコサイズの2.35:1。というわけで、FireTVなどの16:9で表示されるホーム画面に映像サイズを合わせると、映画でよく使われるシネスコサイズがスクリーンの幅を使い切れず。逆に映画視聴時の画面に映像サイズを合わせるとホーム画面の上下がスクリーンを飛び出してしまう。
そういった理由から、それぞれの場面におけるレンズのズーム・フォーカス・ピントを保存し、ボタン一発で呼び出せるレンズメモリー機能が必須。
その他
他にも、設置はスクリーンに正対したパントリーの中を予定しているので、前方排気が必要だったり、奥行きが47cm以内であるといった条件が付与されてきます。
条件に当てはまるプロジェクターは
以上の条件に当てはまる100万円以下のプロジェクターは現行機種では次の2機種のみ!!
- EPSON EH-TW8400
3LCD方式を採用しているので色再現に優れるプロジェクター。ただ、4Kは2Kのパネルを細かくずらす擬似4K技術となるため、スペック上少し物足りなさを感じるのも事実。 - SONY VPL-VW575
一気に価格面でハードルが高くなるプロジェクターになります。こちらは4Kパネルを採用したプロジェクターで、さらに各画素の区切り目が目立たないSXRDというソニー独自の反射型液晶パネルを搭載しているのが特徴。
これ以外のモデルとなると、有名どころとしてはJVCがありますが、JVCのモデルはサイズが大きくて収まらなかったり、SONYやエプソンの下位機種ではぷくおにとっては大事な要件であるレンズメモリーが備わっていないといった問題が発生します。
TW8400ならまだしも、VW575の約80万円は到底手が届かない… ということで、中古に目を向けてみるとこのような商品が出てきます(いずれも上記2機種の過去のモデルですが)。
- EPSON EH-TW8300
- SONY VPL-VW555
- SONY VPL-VW535
これらのうち、2番目のVPL-VW555は中古でも60万円程度以上と手が届かないため、1番目と2番目の一騎打ち。
どちらも基本的な性能は先ほど記載したモデルに準じていますが、大きな違いとしては最新の映像フォーマットである4K・60P・HDRに対応できていないということ(18Gbps未対応)。
現在販売されているプロジェクターやテレビに比べたら物足りないスペックかもしれませんが、個人的に大事なのは4KとHDRで、映像ソースは映画をメイン。となるとリフレッシュレートは24Pなので旧モデルでもそんなに問題がなさそうです。
気になる価格については、中古市場でEH-TW8300が15万円前後。VPL-VW535が40万円前後。
普通に考えたらエプソン機の方がコスパが良いのですが、一度購入したら長期間使うプロジェクター。真の4Kパネルであったり、滑らかな映像と引き締まった黒が特徴で昔から高級機に搭載されてきた反射型液晶ディスプレイを搭載するソニー機に惹かれるのも事実。
しっかりとした映像を楽しむのならスクリーン周りに暗幕を張ったほうがいいとか、アンプも更新したほうがいいとか色々な誘惑はありますが、今一番足を引っ張っていて、かつなかなか買い替えられないプロジェクターだけに悩みがつきません。
いっそ宝くじが当たれば迷うことなくVPL-VW575に行けるのにな〜。
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