12月上旬、ぷくおのもとに以前申し込んでいたアウトドア アンバサダーのイベントに当選したというメールがCASIOから届きました。
内容は、カシオが今年4月に発売したPRO TREK Smart WSD-F20の体験イベント&モニターということなので、最近新しいAppleWatchや地下鉄の広告でよく見るガーミンのfenix5が気になっていたぷくおにとっては、ぜひ参加したかったイベントでした。
イベント当日、地下鉄上野駅からイベント会場最寄りの出口が工事により通行不可のため、久しぶりの上野に少し迷いながらもイベント開始前に会場へ到着。
おしゃれな雰囲気の貸しオフィスが会場で、既に多くの方で席が埋まっている様子。
テーブルは大体4名1組となっていて、お互いの名前がわかるように名札も受付で受け取ります。
テーブルにはこんなボックスに入ったお弁当箱が用意されていました。
軽食をちょっと食べてきただけだったのでありがたく頂いているとイベント開始。
イベント申し込み時に興味深かったのが、当日は開発担当者からお話を聞けるというもの。どんな人が開発者なのかと思っていたら、新規事業開発部の岡田さんという女性の方が紹介されました。
岡田さんはもともとデジタルカメラのプログラムを担当し、インドア派だったのが5年ほど前から登山や冬山に行くようになったという経歴の方でした。
そんな岡田さんからPRO TREK Smart WSD-F20についての説明が始まりました。
目玉機能その1 ついにプロトレックにもGPSが搭載
前作のWSD-F10もチェックはしていたのですが、やはりGPSが搭載されていないと現在地をチェックするのに地図やスマートフォンを出さなければいけないので、ちょっと機能不足だと感じていました。
それが、今回のPRO TREK Smart WSD-F20では低消費電力(従来比1/4だとのこと)かつ高精度なGPSチップを搭載したことで、毎秒測位で精度優先にしても6〜8時間、6分間の間欠側位でカラー表示なら約1日(カラー表示オートOFFなら約2日)持つようになり、行動中に充電ができないアウトドアでも使えるようになったとぷくおは感じました。
ちなみに測位システムとしてはGPS(アメリカ)だけではなく、日本のQZSS(みちびき)、ロシアのGLONASSにも対応しているとのこと。
目玉機能その2 アウトドア使用に耐えるタフさ
カシオの製品といったらG-SHOCKが代表的ですし、他にもプロトレックやアクションカメラのG’z EYEなど、タフな使用に耐える製品が多く存在しています。
その流れを引き継ぎ、今回のPRO TREK Smart WSD-F20も5気圧防水(プールでの使用もOK)だったり、MIL STANDARD準拠だったりと、アウトドアで十分使用できる構造になっているそうです。
ちなみにMIL STANDARDとは、アメリカ軍が物資を調達する際に使われる規格で、
1. 落下
2. 振動
3. 温度
4. 太陽光反射
5. 低圧保管
6. 低圧動作
7. 高温保管
8. 低温保管
9. 温度衝撃
10. 氷結
以上10項目について試験を行っているそうです。
仕様を見ると「MIL-STD-810G」という基準に沿っているとのことですが、Wikipediaを見ても詳しいことは分かりませんでした。ただ普通のスマートウォッチに比べれば中身も見た目も遥かに頑丈のようなので、ぶつかることを恐れずに使えるのは非常に良いと思います。
目玉機能その3 低温対応
低温環境下ではバッテリーも液晶も性能が低下してしまいますが、PRO TREK Smart WSD-F20はー10℃まで大丈夫とのことです。
ちなみに動作温度範囲は−10℃〜40℃
ぷくおは冷え性なので冬山登山に行く予定はないのですが、岡田さんに聞いた話だともっと低温でも動いていたそうですので、冬山に行かれる方は要チェックですね。
ちなみに、ぷくおは低温よりも高温の方が遭遇する可能性が高いんですよね。
今まで訪れた場所で、過去最高に暑かったのはスペインのコルドバで49℃。今年の夏に行ったラスベガスでも42℃ありました。もっともiPhoneもどちらの場所でもきちんと動作していたので大丈夫だとは思いますが、携帯電話が基本的にポケットの中に入っているのに対し、腕時計は直射日光に晒されるのでどこまで大丈夫なのか気になります。
目玉機能その4 スマートツールデザイン
ぷくおにとってカシオといえばG-SHOCK。中学の頃友達とどこまでG-SHOCKが耐えられるのか、過酷な遊び試験をやった楽しい思い出があります。
カシオのスマートツールデザインということで、まず画面を守る保護ベゼル。ボタンの押し間違いやボタンを守るガード。そして3つのボタンを搭載することで機能にすぐアクセスできるほか、手袋でも使える、カシオらしいデザインになっていました。
目玉機能その5 二層液晶ディスプレイ
先ほどテストしたというG-SHOCKは友達のものでしたが、ぷくおが持っていたのはデータバンク ツインセプトという、アナログ時計の上に透明の液晶が搭載されていて、(当時としては)様々データが見られるという時計が格好良くて気に入ってました。
そんな二層ディスプレイが再度復活した感じです。
バッテリーを喰うカラーディスプレイと低消費電力のモノクロディスプレイを重ね合わせることで、見やすさとバッテリーの持ちを両立したとのことですが、このイベント後に使い始めて早くもメリットがあったので、それはまた今後のレビューで書きたいと思います。
目玉機能その6 iPhoneでも使える!
前作のWSD-F10ではiPhoneでの使用時に様々な制約があったようですが、今回はかなり使えるようになったそうです。
AndroidとiPhoneで使える機能比較表はこちらから見れますが、iPhoneだと使えない主な機能はこの2つあたりでしょうか。
1. 仲間の位置情報が共有できる(携帯圏外利用不可)MOMENT LINK
2. 「高度をロケーションで補正」というスマートフォンのGPS高度情報を利用した補正機能
2のGPS関連についてはまた実際に使用した際のレビューを書きたいと思います。
その他
その他としてバンド付け替え可能なWSD-F20Xという機種が発売されたり、冬遊びに使えるアプリがあったり、その他注目アプリが続々対応といったことが紹介されました。
開発者とのトーク
一通りの紹介がされた後、開発者の方々が各テーブルに座り交流する時間となり、ぷくおが座ったテーブルには、先ほどプレゼンを行った岡田さんに来ていただきました。
トークでは、岡田さんが実際に登山をした時の使い勝手やYAMAPアプリを使った様子などについて色々と聞くことができ、さらに実機を前にして様々な使い方や出ているデータの意味、できることやできないことなどの話を聞いたり、こんなことができるようになったら嬉しいといった要望も伝えることができ、大変有意義な時間になりました。
続いて貸し出していただけるレビュー機を受け取り、最後に全員で記念撮影をしたりしてイベントが終了しました。
まとめ
今回のイベントで感じたPRO TREK Smart WSD-F20の第一印象としては、もっとこんなことが出来たらいいのにという部分もありますが(現在の技術上仕方ない部分も多い)、細かいスペックで考えるのではなく、実際にフィールドに出て使いこなせば新しい発見や楽しみもあるだろうし、きっとその中でプロトレックという名前を冠しただけの耐久性や機能美というものが見いだせるのではないかと感じました。
また、スマートウォッチという製品上、ベースとなるハードウェアー、その上に乗るOS(Android)、そしてアプリケーションの作り込み。と、メーカーでコントロールできる場所とできない場所が出てきてしまうと思うので、そういったあたりもきちんと判断してレビューしていきたいと思います。
ぷくおは冬山登山は基本やらないのですが、今後は次のような場面で使用したレビューを考えていますので、気になる方はぜひ引き続き見てもらえたら嬉しいです。
- 仕事上での使い勝手
- ゴルフでの使い勝手(1月中旬予定)
- スキーでの使い勝手(1〜2月頃予定)
- 軽登山での使い勝手(雪を避けてどこかに行ってみたい)
- 水泳やサイクリングでの使い勝手
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