スマートフォンやGoProなどで動画撮影をする際に物理的にブレを吸収するジンバル。
代表的なのはドローンでも有名なDJI社のOsmo Mobileですが、DJIと同じく中国の企業であるSnoppa Technology社からもDJIのものより本体が小型・軽量だったり、電動でスマホの縦横回転ができるといった魅力を持つAtomというジンバルが発売されています。
Atomはぷくおも購入しているのですが、使っているうちに使わなくなってしまいました。最大の理由は子供が産まれたことで旅行に行けなくなってしまったことですが、それ以外にも使い始める時に3箇所あるアームのロックを外すというのが微妙に面倒だったり、通勤カバンの中に入れるには邪魔というのがあります。
新型ジンバルSnoppa Technology「ATOM」ファーストレビュー(12/25追記あり)
そんな中、新しいAtom2が発表!
そんな折にSnoppaから新しくAtom2がクラウドファンディング中とのメールが到着
結論から言うと、バージョンアップ内容に魅力を感じたので速攻でクラウドファンディングに支援をしてしまったぐらい魅力的でした。どんなモデルに仕上がっているのか早速見ていきたいと思います。
特徴その1 オートフォールディング
先ほども触れた通り、現行Atomで不便なのが3箇所あるロックをそれぞれ手で回転させて解除しなければいけないところ。とはいっても他社ジンバルも同様の構造が多いのでAtomだけの問題ではないのですが。
それがAtom2ではワンタッチで展開可能に!
使用開始時だけでなく、終了時もボタン一つで収納可能になっている模様。これは便利そう!
小型軽量
Atomは本体重量440g。発売された当時としてはかなり軽量な部類だったのですが、Atom2では何と280gに軽量化。40%近くも軽量になっています。
また、サイズも高さこそAtomに比べて1.5cm弱短くなっただけですが、幅が106mm→59mmとほぼ半減。Atomは重さよりもカバンの中で占めるスペースが大きいことがネックだと感じていたので、このコンパクト化・軽量化は本当に魅力的です。
ジンバルとしての基本性能
もちろん小型・軽量化されたとはいえ、ジンバルとしての性能はおろそかになっていない模様。Atom同様に3軸の補正が可能となっています。
細かいところだと、ロールとパンの動きはブラシレスモーター。ティルトはSnoppa特許取得済みモジュールのハイブリッドブラシレスモーターを採用。より高いねじれとスタビライザー性能を備えているんだとか。
単なるジンバルではない。追加装備。
Atomでは底に三脚ネジ穴が備わっていましたが、単独では立たせることができません。なので、自撮りとかパノラマ撮影などを行う時にはミニ三脚などを使用する必要がありましたが、当然ですが荷物がさらに増えてしまうと言うのがネックでした。
Atom2は、グリップ部分が3つに展開して3脚となるようになりました! さらに、ハンドル部分も6センチほどですが延長することが可能になったので、自撮り棒的な使用も可能になったそうです。
Atom2 アプリ
Atom2の純正アプリ(Android, iPhone)では、通常の写真・ビデオ撮影だけでなく、パノラマやタイムラプス、スローモーション、夜景モードといった撮影モードのほか、美顏モードも備わっているそう。
フェイスオーバー&フェイスマスキング機能
AIが顔を認識することで、顔の周りにアニメーションを表示することも可能です。
AIジェスチャーコントロール
集合写真などで便利な機能がこちらのAIジェスチャーコントロール。カスタマイズ可能なジェスチャーにより、撮影開始/終了、ショットクロック、インセプションモードなどが遠隔操作可能になるそうです。
ショットクロック、インセプションモードが一体何なのかは現時点で想像できませんが、前者はタイマー撮影みたいなものでしょうか?
離れたところからカメラ操作となるとApple Watchがあれば手元でコントロール可能ですが、毎日付けているわけではないので、こういった機能が備わっているのはAndroidユーザーだけでなくiPhoneユーザーでも嬉しいですね。
Atom1から失われたもの
概ね良さそうなAtom2ですが、Atomに比べて無くなったものもあります。
まず1つ目がワイヤレスチャージング機能。
バッテリー容量2,000mAhという豊富な内蔵バッテリーを生かし、スマートフォンホルダーに備わるワイヤレス充電機能やケーブルを使ってスマートフォンに給電できるという機能がありました。
今回のAtom2ではバッテリー容量が2,500mAhに増えたにも関わらず削除となりました。けど、ぷくおレベルの用途では1回も使ったことがない機能でした。使っていた方いたのでしょうか。
(多分)三脚ネジ穴の削除
現在公開されている情報には三脚のネジ穴について何の言及もありませんが、写真を見ている限りではネジ穴は無くなってしまっている模様。
Atom2から内蔵された三脚が使用できる場面では問題ないものの、撮影状況によってはもっと高さがある三脚や、バランスを取るためにそれぞれの脚の長さを変えたい場面も想像できます。なので三脚ネジ穴が無くなってしまったとしたらちょっと残念です。
袋
Atomでは収納袋が付属されていましたが、Atom2では本体、充電ケーブル(USB-C)、保証書、説明書の4点のみになるようです。
スペック
- 寸法:
収納時:164 × 59 × 45 mm
使用時:288 × 59 × 45 mm
ハンドル延長時:350 × 59 × 45 mm - 質量:280g
- ジンバル動作範囲:
パン:348°(-174°〜+174°)
ロール:290°(-145°〜+145°)
ティルト:200°(0°〜+200°) - 最大搭載重量:310g
- 使用可能なスマートフォンサイズ:幅(50〜90mm)、厚み(6.5〜10mm)
- バッテリー容量:2,500mAh
- 充電時間:60分(40分で80%充電可能)※18W PD充電器利用時
- 動作時間:6時間
- 動作温度範囲:-10℃〜45℃
- 価格:99ドル
クラウドファンディング
Atom2は2021年2月以降に正式発売になりますが、現在クラウドファンディング世界最大手のkickstarterにおいて支援が行われています。
支援には、見返りなしで支援するといった方法もありますが、基本みんなが支援するのは見返り(本体)があるプランだと思います。
すでに1台のみが購入できる支援プランは完売となっていますが、2台で109ドル(市販時の44%オフ)とか、4台で209ドル(市販時の47%オフ)といったプランが販売されています。
友人と共同購入するとか、買ってから要らない分を売ってしまうといった形も全然ありだと思います。
2月には発送されるとのことなので、楽しみに待ちたいと思います。
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