iPhone歴11年の私が初めてAndroid端末を触ってみて良かったところ・不満だったところ

今回、縁あって今まで使っていたSoftbankからdocomoへ携帯電話会社を乗り換えることとなりました。

ぷくおは遥か昔のJ-PHONEからのユーザーで、J-PHONEを買収したvodafoneには愛着があったものの、特段ソフトバンクに思入れはありません。かといって、それほど不満もなかった(J-PHONEやvodafone時代よりは遥かにソフトバンクの方が通信エリア・品質が良くなったというのもあります)のですが、いままで別々の携帯電話会社だった我が家をdocomoで一括した方がかなり通信料金が下がるということで初MNPとなります。

そんな中、使用していたiPhone XをiPhone 11に機種変更することも考えたものの、やはり後2〜3ヶ月で出ると見込まれるiPhone 12, iPhone 12 Proを見てから決めたい!という思いでSIMロック解除を行う予定でした。

ところが肝心のiPhone Xが一度修理に出した際の履歴が確認できないということで、いまだにIMEI番号は修正されず、SIMロック解除もできないまま。これはこれでまた別途まとめようとは思いますが、まさかの時に備えて購入時や修理時の書類は保管しておかないとだめだということがよく分かりました。

予定外の自体で困ったのが、当面使う携帯がないということ。正確には、同時に妻が購入したiPhone SE(2020)が手元に届き、もともと使っていたiPhone 6s(SIMフリー)が利用可能になるまで。ですが、そんな時に役に立ったのが今回のネタ元となるAndroid端末・ Galaxy A20 SC-02M。

Galaxy A20 SC-02M

7月現在もdocomoでは他社からの乗り換え時に Galaxy A20 SC-02Mを1円で販売するというキャンペーンを行なっていて、0歳児の息子に与えようかと思っていたのがまさかの救世主になりました。

こちらがSC-02Mの端末。

主なスペック

  • OS:Android 9
  • CPU:Exynos 7884B
  • 内蔵メモリ:ROM 32GB RAM 3GB
  • バッテリー容量:3000mAh
  • 最大待受時間:約360時間(LTE)
  • 画面:5.8インチ(1560×720、TFT液晶)
  • カメラ:アウトカメラ約800万画素、インカメラ約500万画素
  • サイズ:71x150x8.4(mm)
  • 重さ:151g
  • 耐水:防水:IPX5/IPX8

もともとスマホを普及させるための端末として2019年冬春に登場したモデルですが、特筆すべきは画面上部のインカメラの切り欠けが非常に小さいところ。

iPhoneでは様々なセンサーを積んでいるので幅広いですが、カメラだけであるため非常に欠けている部分が小さいのが印象的です(反面、顔認証がカメラ画像のみなので暗いところでは顔認証ができないというデメリットもありました)。

Android端末のメリット・デメリット

さて、そんなこんなで約1週間、初となるAndroid端末をいじくった結果、スマホ歴=iPhone歴のぷくおが感じたAndroid端末のメリット・デメリットについて触れてみたいと思います。

メリット(ぷくおへの好影響が大きい順)

ホーム画面の自由さ

iPhoneは基本的に10年以上前に発売された初代iPhoneの画面と同様、左上から順番にアイコンを埋めていくスタイル。

もちろんこの秋登場のiOS14から、Androidと同じようにウィジェットがホーム画面に配置できるようになったり、使っていないアプリを自動で仕分けしてくれたりする機能が追加されるものの、初めて体験するAndroidはホーム画面が自由に使えるのが魅力的でした。

Androidユーザーなら当たり前の話なんでしょうが、インストールしたアプリは画面を上下にスライドすると出てくるアプリ一覧の中に読み込まれ、ホーム画面にはよく使うアプリやウィジェットを、自由な位置に(左上や途中を開けたままもOK)配置できるというのは思っていた以上に便利でした。

画面ロック解除する際、パスコード利用時の安全性

新型コロナウイルスのせいでマスクをするのが当たり前な日常で、スマホのロック解除はパスコードを使うようになりました(Androidだと9つのマスを指定した順になぞることで解除もできますが、指の動きは他人に覚えられやすいので使っていません)。

iOSだと6桁または4桁の数字を打ち込むと、すぐにロック解除となります。

ところがAndroidでは「PINは4桁以上です」という表示がされ、設定した桁数を入力しても即解除とはならずに、「OK」を押して初めてロック解除となりました。

「OK」を押さなければいけないという面倒くささはあるものの、こちらの方が桁数が分かりにくいということでより安全性が確保できていると感じます。

■横画面で固定できる

iOSではいまだに縦社会。

画面の向きに合わせて縦・横が切り替わるモードと、縦でロックするモードがコントロールセンターで選択できますが、横画面でロックができません。

Androidでは縦表示時は縦ロックが、横表示時は横ロックがそれぞれ可能なのが便利だと感じました。

耳に当てるだけでかかってきた電話に出られる

これはAndroidというより、docomoの「スグ電」というアプリの機能ですが、電話がかかってきた際に通話ボタンを押さなくても耳に端末を当てるだけで通話可能になるのは便利ですね(反対に終話の合図(じゃあねとかバイバイなど)の後、スマホを耳から離すと自動で電話が切れるという気のもあるとか)。

デメリット(ぷくおへの悪影響が大きい順)

スクロールが微妙

昔からiPhoneに比べてAndroidはスクロールが不自然という指摘がありましたが、Android 9でもそれは残っていると感じました。

具体的には、Webページなどをスクロールする際、指をスライドさせて操作しますが、最初の追従が1テンポ遅れるうえに、画面から離してもしばらくの間、車ならクラッチを切った/走ったままギアをNに入れてしまったような、なんとも言えない空走感を感じます。

このあたりの設定も自分で変更できたら良いと思ったものの、今のところ解決策は見つけられませんでした。

1週間使っている中で多少は慣れてきたので、iPhoneを使わないでいたら気にならなかったのかもしれませんね。

Webブラウザが微妙

SC-02Mに標準で設定されているWebブラウザはサムスン純正の「ブラウザ」というアプリ。最初はアイコンの雰囲気から微妙だと感じ、GoogleのChrome、MicrosoftのEdgeを使用してみました。

ところが、ChromeではiOS版では利用可能なスワイプ操作(画面上から下にスワイプでリロード、L字型にスワイプでタブを消す、逆L字型で新規タブ)ができない(リロードのみ)のが使い勝手が悪い。

また、他のアプリも含めてですが、「戻る」「進む」が左右のスワイプでできないのが非常に不便。

「戻る」はAndroid端末の「戻る」ボタンで動作するのですが、「進む」がアプリによっては無いんです。

Chromeでは画面右上にある「(縦に並んだ)…」をタップすると「→」ボタンが表示され、一旦ページを戻った際にはボタンが有効となってもともと見ていた次のページに進むことができるようになっています。

これが嫌でEdgeを使っていましたが、やはり戻る、進むはスワイプできないのが不便でした。

一番上にすぐ戻る方法がない?

長いこと下にスクロールした後、一気に一番上に戻る方法が見つかりませんでした。

iOSなら画面上部をタップすると一気に戻るので、つい癖でタップするたびにクイック設定(iOSでいうコントロールセンター)がちらっと表示されるのが不便です。

Webページによっては一番上に戻るためのボタンがフローティングで表示されているところもありますが、フローティングボタンがないページでは皆さんどうやって一番上に戻っているのでしょうか? 

画面上部が操作しづらい

今のスマートフォンは縦長が主流。iOSなら上から下にスワイプすることで画面1/3程度が下にスライドして画面上部をタップしやすくするといった機能がありますが、Androidではそのような設定は無いようで、片手だけで操作するというのが若干不便に感じました。

AirDropがない

人によってはこれがキラーアプリという方も多いと思います。

iPhoneやiPad、Macなどのあいだでは、BluetoothやWi-Fiを利用して端末間でファイルのやりとりができます。

Androidでも同様の機能を持つAndroidビームという機能があったものの、現在は無くなって新たに Files by Googleというサービスに取って代わるのだとか。

SC-02Mで共有する方法を見てみると、上記Androidビーム以外にもいかにもシェアできそうなWi-Fi Directなんて機能もあって、選択肢が複数あってややこしい感じがします。

iOS(やMac)では今後さらなる高速化を狙っている噂もありますが、どうか今の簡単で分かりやすい仕組みは維持してほしいですね。

通知表示方法が弱い

iOSだとメールが届いたなどの通知のスタイルを各アプリごとに次の通り設定することができます。

それに対し、今の所使用しているSC-02Mでは画面にポップアップなどで表示される通知の設定方法が見つからず、何か届いたことを知らせる音や振動で、自分で画面上部を下にスライドさせて通知一覧を見る必要があります。

わざわざ作業を止めて、通知を確認したら大して重要ではない通知だったりするのもよくある話。

通知設定の項目を探してみたのですが、希望する通知方法は見つからずじまいでした。

最後に

iPhone(iOS)もいろいろな制約や不便なことがありますが、現段階ではiPhoneの方がデメリットよりもメリットの方が多いと感じました(さらに次回のメジャーバージョンアップではウィジェットもホーム画面に配置できるようになりますし)。

とはいえ、Android端末の豊富なバリエーション(もちろんそれに伴ってOSのバージョンアップが一律ではないデメリットもありますが)も羨ましい面もあります。

上に書いた、ぷくおが不便だと感じている部分の解決策について何かアドバイスをいただけたら嬉しいです。

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