人生初EV。

このところ運転してるとEVをよく見かけるようになりました。1番多く目にするのは、グリレスで目立つテスラ。あとはリーフやサクラ、メルセデスベンツのEQシリーズなどなど。

基本的に新しいもの好きですが、なぜか今までEVに乗ったことがなかったのですが、ヤナセの担当者さんから乗ってみませんか?というお誘いを受けて、初EV体験をしてきました。

用意されていたのはベンツの小型SUVであるGLBのEV版となるEQBの250というグレード。

少しワイルド感のあるGLBと比べて、EQシリーズらしい横一文字に繋がったEQBは少し都会的な雰囲気で、これはこれで悪くない感じ。

室内チェック

まずはEQBの最大の特徴である3列目の居住性から確かめてみます。

国産のコンパクト3列目ミニバンよりはちょっとアクロバティックな姿勢で乗り込むことになりますが、乗り込むと空間自体としては約175cmのぷくおでも膝が2列目にあたりますが、それ以外は普通に座れます(※3列目は身長165cm以下の人が対象)。

気になったのは2列目のシートバックが結構高いため(これは事故時に3列目の人が前に飛び出さないように。という配慮もあるとか)、165cm以下の人が座ると前が見えなくて閉塞感がありそう。ただ、2列目は4:2:4で倒すことが出来るため、中央を倒しておくとそこから視界が抜けてかなり閉塞感は減少しました。

試乗車はサンルーフが備わっていませんでしたが、オプションのパノラミックスライディングルーフを付けると室内がより明るくなって開放感が出そう。

また、身長制限のある補助的な3列目ではあるものの、2席の中央にはカップホルダー。そして窓下にはUSB-Cポート。さらに子育て中の家族に嬉しい、両席ともISOFIX対応となかなか力が入っていました。

続いて2列目。前後14cmのスライドが出来ることもあり、特に3列目不使用時であれば膝周りの空間は余裕がありますし、座席もリクライニングが出来て結構快適。ただ、床下にバッテリーが積まれているために床からシート座面までの長さが短くなっていて、ぷくおだと座った時に膝裏が浮き上がってしまうのが難点。逆に小柄な人や子供にとっては足がぶらぶらしなくていいかもしれません。

なお、2列目席も両端がISOFIX対応となっていて、これで計4つのチャイルドシートが搭載可能となります。

後ろをチェックした後はいよいよ運転席に乗りこみます。

まず驚いたのがフロントガラスに映し出されるヘッドアップディスプレイ(HUD)の情報が豊富なところ。

基本の速度だけでなく、おそらく現在の電費なんかも表示されていて、先進的な車に乗っている感が強かったです。

メーターやセンターディスプレイは10.25インチのディスプレイが2連で使われていて、メーターパネルは様々なスタイルから機能を表示することが可能。またセンターディスプレイはタッチパネルとなっていて、直接選択しても良いですし、センターコンソールにあるトラックパッドから選んでも良いという嬉しい仕様。

ミラーやシートを調整し、いよいよ試乗開始

ブレーキペダルから足を離すと一般的な車のようにゆっくりとクリープで進み、さらにアクセルを踏み込むと、EVらしく間髪入れずに車が反応し、スムーズに車速が上がっていきます。

昔、ロータリーエンジンがまるでモーターのように滑らかに回ると評されていましたが、それとは比較にならないほど滑らかに、静かにスピードが上がっていくのがかなり気持ち良いです。

EVらしく停止時からの出だしが1番トルクがあることもあって、0-100kmのタイムが8.9秒とは思えないほど、加速時の感覚が気持ちいい!

直線主体の試乗コースですが、車線変更や轍と言った程度では車高の高さを感じさせない安定した走りで、静かな車内(もちろんタイヤノイズは入ってきますが)と相まって本当にクラスを超えた高級感があります。

またEVならではなのがブレーキ時の回生ですが、普通にブレーキを踏んで減速する際は思った通りの減速で違和感がありません。ただ、パドルシフトで調整が可能なアクセルを話した時の減速の調整については短い試乗時間ではよく分からず、ちょっと違和感もありました(きちんと説明書を見て乗り込めば多分上手く使いこなせると思うレベル)。

その他

試乗を終えた後は充電器の使い方について説明を受けます。基本的には充電器の会員証をかざして、充電器のプラグを車側に差し込んでスタートボタンを押す。ということですが、話を聞くと充電器のメーカーにより手順が少し違ったりするそう。さらには繋ぐと壊れてしまう充電機のメーカーもあるんだとか。

この辺りはテスラの方が操作が統一されていてスマートな印象がありますね。

なお、購入後1年間は日本中に約2万基ある充電器が使い放題になるんだとか、雨天時でも気にせず充電してもトラブルが起きていないなど、色んな話を聞きながら、改めて店内に戻ります。

さて、EVと言うと気になるのが航続距離ですが、EQBは66.5kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載していて、EQB 250(190馬力、385Nm、前輪駆動)では520km。EQB 350 4MATIC(292馬力、520Nm、4輪駆動)では468kmが走行可能(共にWLTCモードの値)。

車体は100kWの大容量充電器が利用可能で、90kWタイプの急速充電器だと30分で10%から64%まで充電可能。50kW充電器だと30分で10%から41%まで充電可能とのこと。

今後ますます技術革新が進み、より小型のバッテリーで高容量になったり、さらなる急速充電が可能になると予想されるEV。気になるのが数年後の下取り時の買取価格ですが、特にEQBは人気のSUVタイプということもあって、現状ではまあまあ良い値がつくことが予想されそうとのこと。

全長4,685mm、全幅1,835mmのコンパクトな車体に3列シートを備えた魅力的なEQB。価格はEQB250が822万円、EQB 350 4MATICが906万円と、こちらも従来のクラスの常識を超える価格。

ただ、今ならまだ国から65万円の補助があるほか、メルセデスベンツからもEQモデルの購入サポートキャンペーンとしてEQBであれば30万円の割引が適用されるため、おおよそ100万円近く安くなり、EQB 250であればGLB200dの637万円とAMG GLB35の852万円の中間の値段でありつつ、はるかに安い維持費と静粛な室内を享受出来るため、検討の俎上に上がってくるように思えました。

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