今日から千葉の幕張メッセで開催されている東京オートサロンで、いよいよマツダ・ロードスターの2L幌仕様の市販車スペックが登場しました。そして、もうすぐ出ると言われていて、今朝、フルヌードのスパイフォトが出回ったテスラの新型モデルYも発表と同時に注文受付が開始となったのです。
雑感
ロードスターについて
まずロードスターですが、通常モデルの幌は排気量1.5Lのエンジンを積んでいますが、2Lエンジンモデルがマツダスピリットレーシング(MSR)として発表されたのが昨年の東京オートサロン。
それから1年かけて、やっと登場したのが今回の市販仕様。なんですが、なんと商談予約受付は今週。じゃなくて今秋。販売開始は年内を目指すという気の長い商品。
2027年には新しいSKYACTIVE-Zというかなり理想に近いという噂のエンジンがマツダから登場予定で、個人的にはそのエンジンを積んだロードスターがフルモデルチェンジとともに出るのでは?なんて思っているのですが、MSRロードスターが来年初めになったらすぐにフルモデルチェンジの可能性もあるかと思うと、色々と煮詰めるのに時間がかかるので仕方ないのかもしれませんが、なんでこんなに遅いのかと思ってしまいます。
そのMSRロードスターは、量販予定車の他に200台限定のMSRロードスター 12Rというモデルが設定されることに。
カムシャフトやピストン、エキマニなどを専用チューンした2.0L 直列4気筒ユニットは量販版で184psを発生。さらにスペシャルモデルとなる12Rは200psに引き上げられ、報道によるとなんとマツダがスーパー耐久シリーズと言われるレースに2024年の岡山戦まで戦っていた車と同じ仕様のエンジンになっているのだとか。
それであれば、12Rの700万円台後半(量販車は500万円台前半)という値段もちょっと納得。
なお、エンジン以外には次の装備が標準とのこと。
- ビルシュタイン Cリンク式車高調
- RAYS製17インチホイール(12Rは切削加工)
- ブレーキ
- フロント:ブレンボ製ブレーキ(対向4ピストン、キャリパーはレッド塗装)
- リア:大径ブレーキローター、キャリパーレッド塗装
- 新規開発エアロパーツ
- アルカンターラ素材の内装:シート、トリム、操作系部品へ採用
12Rではさらに下記のパーツが追加されます。
- フジツボ製専用エキゾーストマニホールド
- レカロ製専用フルバケットシート
- エンジンのカムカバーにダークグレーの結晶塗装
- エンジンフードのストライプやミラーに専用のデカール
量販モデルの500万円前半というのは、事前に世間で予想されいた450万円程度という値段からさらに50万円程度上昇するので既に量販モデルですら買うのは厳しいなと思ってしまいます。
それならいっそ、おそらく将来中古で売却する時にも値段が落ちなそうな12Rの方がいいかもと思ってしまいますね。
とはいえ、4気筒エンジンのロードスターに500~700万円を出すのであれば、中古ではあるもののポルシェのボクスターのほうがいいかななんていうようにも思えてしまいます。
テスラ・新型モデルY
最近のトレンドである、分割されたヘッドランプや、拡散反射技術でぼやかした感じになったテールライトで一気に未来感を増した新型モデルY。
ただ、よくよくみるとボディーパネル自体は旧型と同様で、よくもここまで雰囲気が変わったなと思ってしまいます。
表面のボディーパネルは一緒だとしても、中身をどんどんと進化させているテスラらしく、
また、ガラスは2枚のガラスの間に遮音フィルムを挟んだ「アコースティックガラス」を採用したり、サスペンションにも改良を加えたということで、テスラで一番人気なモデルがさらに人気を呼びそう。
なお、日本での価格は初回限定版「Launch Series」で、後輪駆動の「Model Y RWD」が税込595万円、デュアルモーターAWDの「Model Y ロングレンジ」が税込683万9000円。納車は2025年4月を予定ということで、この辺りの速さはさすがですね。
EVということで気になる航続距離や加速性能ですが、モデルY RWDは547kmの航続距離を持ち、最高速度は201km/h、0-100km/h加速は5.9秒。一方、モデルY ロングレンジは635kmの航続距離、最高速度201km/h、0-100km/h加速は4.3秒となっています。
以前は高出力版だと航続距離が犠牲になっていましたが、今回は高性能版は速さも航続距離も向上しているのは分かりやすいですね。
ロードスターと同じように考えれば、一気に中古価格がこなれてくるEVなら余計に中古車でいいものがあり、実際に評価の高いBMWのi5 eDrive40なんかは新車だと約1千万円のところ、中古だと500万円台から数千キロしか走っていない個体が売られています。
ただ、メルセデス・ベンツのEQBを乗っている身からすると、やはり今までの自動車メーカーの車と、テスラ(やおそらくBYDといった振興メーカー)の、買ってからもどんどんとソフトウェアアップデートで新しい機能追加や性能向上という体験は大違いで、自分が買い換えるとしても新型モデルYとその他の中古車はかなり葛藤しそうなところに、テスラの強さがあるなと思いました。
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