スーツケースに新しい風。「Magne Suitcase」が世界最軽量で登場

機内持ち込み用のスーツケースに求めるものは人それぞれ違うと思いますが、ぷくおの場合は①LCCでも不安なく持ち込めるサイズ。②「軽さ」。③頑丈さ。といった優先順位。

現在はAmazonで購入した「Hanke」というブランドのスーツケースを使用していますが、先日はPeakDesignのスーツケースを購入しそうになりました(こちらは日本正規取り扱いを待って再検討予定)。

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Magne Suitcase

そんな中、旅行ジャパン株式会社からとんでもない新製品が登場しました。その名も「Magne Suitcase(マグネスーツケース)」。重さ、たったの2.9kg。

いえ、持ち込み可能サイズで2.9kgなら他社からもっと軽いのがありますが、このMagne Suitcase、何がすごいかというと、全面にマグネシウム合金を使っている点。

今までにも、フレーム部分にだけマグネシウム合金を使っているスーツケースは存在していましたが、全面というのは世界初なんだとか。で、金属製スーツケース(一般的にはアルミ)としては世界最軽量。

従来のスーツケースといえば、アルミやポリカーボネートなどが主流ですが、マグネシウム合金はそれらよりも軽く、鉄の約1/4、アルミの約2/3の重さ。という驚異の軽量素材です。

しかも、ただ軽いだけではなく強度もかなり高い。その上に振動吸収性もあるので、衝撃にも強く、移動中の中身へのダメージも最小限に抑えてくれそう。航空宇宙産業や自動車産業などの分野でも使用されるマグネシウム、信頼性は折り紙付き。

一般的なアルミ製スーツケースって4~6kgくらいあるので、それと比べるとまさに桁違いの軽さ。

一般的なLCCでは手荷物は7kgということが多いので、スーツケース自体が軽いというのはそれだけでも魅力的。

さらに、片開き仕様というのも、先日PeakDesignのスーツケースを買う直前まで行った私としては嬉しいポイント。フルオープンしなくても中身にアクセスできるので、空港や電車の中など狭い場所はもちろん、ホテルの荷物置き場の上での展開でも扱いやすいんですよね。

収納は33Lと機内持ち込み可能なスーツケースとしては必要十分。マチも確保されていて、数泊の出張や1人旅ならこれひとつで十分。見た目もスッキリしたミニマルデザインなので、使うシーンを選びません。

キャスターにはエラストマー樹脂が使われており、摩耗に強く静音性も抜群。

▲もちろんロックには世界基準となっているTSAロックを採用。ただし、加工の難しいマグネシウムを使っているためかロック部が飛び出ているのが少し気になるかも(とはいえ、機内持ち込みメインなら大丈夫ですかね)

こんな、今のところ唯一無二のスーツケースであるMagne Suitcaseの一般販売価格は99,800円(税込)となっています。もちろん、マグネシウム合金をフルで使い、なおかつ国内製造というプレミアム性を考えれば納得の価格設定。

また、2025年7月1日~8月15日には、クラウドファンディング「Makuake」にて数量限定で先行販売が行われ、最大30%OFFで購入可能とのこと。気になる方は、早めのチェックをおすすめします。

製造は日本のSTG株式会社が担当。航空宇宙産業や医療分野でも採用される高精度な加工技術を持つ企業で、細部にわたるクオリティにも安心感があります。

ブランドの立ち上げを手掛けたのは、元AnkerジャパンCEOの猿渡歩氏。「軽い=壊れやすい」「丈夫=重い」というジレンマを見事に解決したMagne Suitcase。旅好きの人はもちろん、頻繁に移動するビジネスパーソンにも強くおすすめしたい一品です。

では、ぷくおは購入するかというと

耐久性もあって、旅先でつく傷ですら歴史となり得る金属製スーツケース。しかも軽量!片開き仕様!と物欲をくすぐるプロダクトですが、買うか?と言われると残念ながら現状では購入には至らず。

残念ポイントその1 サイズ

これが最大級の残念ポイントですが、正直JALやANAメインで乗っているのであれば、それほど機内手荷物用のスーツケースの重さって重要じゃないと思います。重さ測らないし。

となると、一番刺さるのはLCCで気軽に旅行に行く層ではないでしょうか。気軽に旅行に行く層で、かつ高価なスーツケースを欲しいという方がどれだけいるかは少し疑問ではありますが、とはいえFSC(フルサービスキャリア)に比べて重量の重要度が高いのはLCCであることは間違いないと思います。

そんな観点で見ると、なぜこのMagne Suitcaseは「高さ55cm×横幅40cm×奥行き21cm」という中途半端なサイズになってしまったのか疑問に感じます。

下の表は国内の主な航空会社の機内手荷物サイズ制限一覧表ですが、LCCのジェットスター・ジャパンとスプリングジャパンは「56cm×36cm×23cm」までとなっていて、高さと奥行きはOKですが、横幅がアウト。

航空会社区分航空会社名機内手荷物サイズ制限三辺合計重量制限備考
FSCANA100席以上:55cm×40cm×25cm以内
100席未満:45cm×35cm×20cm以内
100席以上:115cm以内
100席未満:100cm以内
10kg以内身の回り品+手荷物で合計2個まで
JAL100席以上:55cm×40cm×25cm以内
100席未満:45cm×35cm×20cm以内
100席以上:115cm以内
100席未満:100cm以内
10kg以内身の回り品+手荷物で合計2個まで
LCCピーチ(Peach)3辺合計115cm以内(推奨:各辺50cm以内程度)115cm以内7kg以内身の回り品+手荷物で合計2個まで
ジェットスター(Jetstar)56cm×36cm×23cm以内(キャリーケース等)7kg以内身の回り品+手荷物で合計2個まで
スプリングジャパン56cm×36cm×23cm以内115cm以内7kg以内身の回り品+手荷物で合計2個まで

関空をメインに使われている方であればPeachでOKでしょうが、ジェットスターの就航が多い成田空港を使う自分の場合はどうしても譲れないポイント。

残念ポイントその2 長期使用がちょっと不安

一生物になり得る金属製のスーツケース。ですが、今回のMagne  Suitcaseの保証は製品保証24ヶ月+会員登録による延長保証12ヶ月の合計36ヶ月。

お値段的にはまだこの保証期間が3年というのは仕方ないと思うのですが、問題は今のところキャスター交換といった修理に関する情報が全く記載されていないところ。

とはいえ、ホームページには「シンプル、ミニマル、一生ものの便利さを。」と書かれているので、正式発売時には修理体制も発表されることを願っています。

まとめ

というわけで、珍しくLCC機内持ち込み不可というスーツケースを取り上げました。

今回のサイズでは購入候補には上がらないのですが、今後のサイズ展開次第では最有力候補に上がるかも。

2025年6月現在の、個人的買いたい機内持ち込みスーツケースランキング

  1. TUMI 「19 Degree Aluminum」インターナショナル・キャリーオン(サイズ:56 cm X 35.5 cm X 23 cm 31L 5.14kg)

  2. Peak Design 「ローラープロ」(サイズ:36cm × 23/28cm × 56cm 34L/39L 3.9kg)

     

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