レイアウト妄想から機材沼へ、45cmキューブ水草水槽の中身を揃えていく【アクアリウム沼 その2】

前回、子どもの「ペット飼いたい」をきっかけに20年ぶりのアクアリウム復帰を目指し、オークションでADAの45cmキューブ水槽を落札してしまったところまで書きました。今回はその続き、水槽の中身を妄想しているうちに機材が積み上がっていった様子になります。

水草水槽の世界、20年で進化しすぎていた

45cmキューブを手に入れたからには、中身を考えなければならない。水草水槽をやりたいとは思っていたものの、20年以上前の知識しかないので、まずはネットで最近の水草水槽を調べることにしました。

そこで知ったのがIAPLC(世界水草レイアウトコンテスト)の存在です。ADAが主催している国際コンテストで、世界中のアクアリストが水槽の中に「景色」を作って競うというもの。歴代グランプリ作品のページを見てみたのですが、これがとんでもなかった。水槽の中に森がある。渓谷がある。草原が広がっている。もはや「魚を飼う箱」ではなく、風景を作る箱。

たまたま目に留まった受賞者のインタビューを読むと、実際に南米の風景を見てそれを水槽で再現したという話もあって、なるほどこれは旅の記憶を箱に閉じ込めるような感覚なのかと、現地を訪れている様子や出来上がった作品を見て納得したのでした。

グランドキャニオンを水槽に?

「水槽に風景を作る」と考え始めると、頭に浮かんだのは過去の旅行先でした。自分の中で印象に残っている風景は何だろうと考えたとき、真っ先に出てきたのがグランドキャニオン。あの圧倒的なスケール感、赤茶色の岩が連なる光景は、また子どもと一緒に行きたいなと思っている場所でもあります。

そこでChatGPTに「45cmキューブでグランドキャニオン風のレイアウトを含め、6つのバリエーションを作ってほしい」と相談してみたところ、こんなイメージ画像まで作ってくれました。

森の渓流、グランドキャニオン、水草の草原、洞窟、ジャングル、山岳…と、グランドキャニオン以外もバリエーション豊富に出してほしいとお願いしたので、見比べやすいかたちで並べてくれました。

本命のはずだったグランドキャニオンレイアウト(2番)は、たしかにかっこいいのですが、やっぱり自分が心惹かれるのは草原のような水槽でした。

実際のグランドキャニオンにも草木は生えていますが、やっぱり主役は岩ですよね。さらに、あの感じを再現しようとすると石を大量に買わなければならず、お金もかかるし重量もかなり嵩んでしまう。水だけで90kg、石まで大量に入れたら水槽台も再考しないといけなそうです。

というわけで、グランドキャニオンは断念したのですが、こうやってビジュアルで並べてもらえると「自分が何に惹かれるか」がはっきりしてくるんですよね。この中では3番の「水草の草原レイアウト」が一番しっくりきました。前景に明るい緑の草原が広がっていて、奥に少し背の高い水草で奥行きを出すイメージの水槽です。

とはいえ、IAPLCのグランプリ作品のようなレベルを目指すのはさすがに無理があるし、あそこまで作り込むと子どもが「モーリー見たい」「コリドラスかわいい」と楽しむ水槽からは離れてしまう。そこで自分の中での着地点は、「本気すぎないけど景観も楽しめる、ゆるネイチャーアクアリウム」

そこで、さらに「ゆるネイチャーアクアリウム」の方向で詰めてもらったのがこちら。

パールグラスの草原と、赤と緑の背景草で自然な奥行きを出す構成。流木を右寄りに配置して、視線を奥に誘導する感じです。モーリーが中層を泳いで、コリドラスが底をもふもふする姿が想像できて、かなり現実味のある水槽になってきた気がします。

水草は「簡単だけど映える」を基準に選んだ

水草選びは、正直かなり悩みました。CO₂添加もやる予定ですし、照明もそれなりのものを入れるので、機材を活かせる水草にしたい。ただ、20年ぶりの復帰でいきなり難易度の高い水草に手を出すのは怖い。「簡単であまり手がかからない、だけど映える」というわがままな基準で選ぶことにしました。

前景草の候補は、最初はグロッソスティグマやパールグラスで考えていたのですが、調べるうちにニューラージパールグラスに落ち着きました。グロッソより扱いやすく、CO₂と光量があればきれいな緑の絨毯を作ってくれるらしいです。45cmキューブの前景一面に広がったら、かなり良い草原感が出るんじゃないかと期待しています。

アクセントにはウォーターマッシュルームミニを流木まわりに点在させて、丸い葉っぱで柔らかい印象を加える狙いです。後景は右奥にロタラ・ロトンディフォリア グリーンでボリュームを出しつつ、ルドヴィジア・スーパーレッドを少し入れて赤のアクセントに。赤系を混ぜると奥行きが出るのは定石で、庭いじりでもよくある手法ですよね。ただ、IAPLCの作品を見ていると、同系色の濃淡だけで奥行きを出している作品が多いように思えて少し迷いました。とはいえ、いきなりそのレベルの色彩コントロールは無理なので、現状は素直に赤系を入れる方向で進めています。

グランドキャニオンからアーチーズへ、流木で再現

水草と並んでレイアウトの主役になるのが流木です。最初は近所のショップで探していたのですが、試しにメルカリを覗いてみたところ、これがなかなか面白い。色々な形の流木が出ていて、写真を見ながら「これを水槽に入れたらこう見えるかな」と想像が膨らみます。

そんな中で、ふと頭に浮かんだのがアーチーズ国立公園でした。ソルトレークシティーの南東方面にある国立公園で、自然にできた岩のアーチが有名な場所です。ちょっと遠いので言ったことは無いのですが、ずっと印象に残っていた場所。「グランドキャニオンは断念したけど、せめてアーチだけでも流木で再現できないかな」。

img : photoAC アーチーズ国立公園のダブルオーアーチ

そんな目線でメルカリを探していたら、高さ18〜20cm程度、底辺20cmほどのアーチ状の流木を見つけました。45cmキューブの中で大きすぎず、アーチの下をコリドラスがくぐれそうな空間がある。子どもにも「トンネルだ!」と分かりやすい形なのが決め手でした。3,380円。

この流木を中央〜やや右寄りに置いて、アーチ下から手前にソイルの小道を残す。右奥を高めにして背景草を配置し、正面だけでなく左側面や裏面から見ても破綻しないように…と詰めていったのがこちらの最終レイアウトプランです。

設置場所がリビングと和室の境で、右側がテレビ裏になるため、複数の方向から見える構成を意識しました。フィルターのパイプ類は右側面にまとめて、なるべく目立たないようにする予定です。

機材の沼、一つ決めるたびに次が増える

レイアウトの方向が決まると、次は具体的な機材選びに入るわけですが、ここからがまた長かった。一つ決めるたびに「じゃあこれも必要だよね」と次の選択肢が増えていく構造で、まさに沼。

照明はかなり迷いました。Chihiros、Week Aqua、ゼンスイなど色々見ましたが、最終的にはChihiros WRGB II 45に決定。約2万円ちょっとです。Week Aqua M450もUV搭載で気になったのですが、光量がM450の2,100lmに対してChihirosは3,600lmと、けっこう差がありました。また、一般的な45cm水槽ならChihirosのSLIMタイプで十分だったかもしれませんが、キューブになったことで水深が深くなり光が届きにくくなるという話なので、安心を買ったと思ってプラス6千円ほどの出費を我慢。

フィルターは、定番のエーハイムか、コスト重視のGEXか。エーハイムは定番ですが単純に高い。そしてもう一つ、フィルター側にモーターがあるので、水槽内はコンパクトに収まる代わりに、立ち上げ時に呼び水が必要なのが面倒そうだなと(今調べたら、ダブルタップを使えば2回目以降は楽になるみたいですね。とはいえ、それを知っていたとしてもエーハイムは外していた気がします)。

GEXは反対に、値段は安めで、モーターは水中モーターを採用しているため、水槽内で少し邪魔ですが、代わりに呼び水をする必要が無かったり、フィルター内のモーターにいつまでも空気が絡んでイオンがするといったことがないといったメリットがあります。

コストが膨れ上がっていることと呼び水問題があったことからGEX メガパワー6090に決定。charm(楽天)で6,980円。

CO₂は、ミドボン(業務用の大きなCO₂ボンベ)も少し頭をよぎったのですが、初期投資もランニングコストもそれなりにかかる。とりあえず両方が低めに抑えられる化学反応式のClscea G600S-JPにしました。Amazonで1万4千円ちょっとになります。この化学反応式というのは、重曹・クエン酸・冷水を混ぜることで二酸化炭素が発生する化学反応ということで、わざわざ二酸化炭素を発生させるのが少し気後れしましたが、手軽さでチョイスしてみました。

水槽台は、コトブキ、GEX、アクロで比較。アクロの白も良かったのですが在庫無しのため選択しから外れてしまいます。GEXは色が部屋に合わないと判断。結果、コトブキ プロスタイル400/450SQ ホワイトに決めました。約1万円。耐荷重は150kgまで対応しているそうなので、水槽+水+砂利+岩で120kg前後の重量になんとか耐えてくれるはず。

ソイル(底床)は、水草育成に向いた「リベラソイル」というものを買いたかったのですが、残念ながらセッティング予定日までに配送が間に合わなかったため、マーフィード コントロソイル パウダー 10Lという、結構定番らしいソイルにしました。

ちなみに、ソイルとは、天然の土を粒状に焼き固めたもので、直径3~5mmのレギュラー、1.5~3mmのパウダー、さらに細かいスーパーパウダーと区分されていますが、今回は「パウダー」を購入してみました。

ここまででも十分な出費なのですが、さらにヒーター、水温計、カルキ抜き、バクテリア剤、水換えポンプ、トリミングツール、スクレーパー、試験紙、電源タップ、ネット…と、細かいものがどんどん積み上がっていくわけです。一つ一つは数百円〜千数百円なのですが、塵も積もればなんとやら、ですね。

改めて、積み上がった金額を見てみる

ここで一度、機材の金額をまとめてみます。

種類製品購入先金額
(購入時・送料別)
水槽ADA 45cm Cubeオークション7,300円
水槽台コトブキ プロスタイル400/450SQRakuten ペット館10,175円
照明Chihiros WRGB II 45charm20,955円
外部フィルターGEX メガパワー6090charm6,980円
CO₂発生器Clscea G600S-JPAmazon14,680円
ヒーター&サーモGEX セーフカバーナビパック 220charm4,505円
流木アーチ流木メルカリ3,380円
木化石 3kgcharm2,550円
ソイルコントロソイル パウダー 10Lcharm1,970円
電源タップエレコム6個口(個別スイッチ)Amazon1,899円
マットプレコ セフティマット(45cmキューブ用×2枚)charm1,480円
水替ホース水作 プロホースLcharm1,212円
水温計HATUSOKUデジタル温度計Amazon999円
水草トリミングセットYFFSFDC 4点セットAmazon999円
バクテリア剤バクタ―DD 2個Hirose Aqua Works960円
カルキ抜きGEX カルキ抜き2袋Amazon550円
ネットコトブキ工芸 ネットScharm127円
小計(主要機材のみ)80,721円

これに試験紙、水草、生体が加わる予定。

最初は8,900円の小型水槽を買うつもりだったのに。。。気づけばほぼ10倍。ただまあ、一つ一つの判断にはそれなりに理由があったし、「安いので済ませて後から買い直す」より最初からちゃんとしたものを揃えたほうが結果的にコスパがいい、というのはアクアリウムに限らず物欲沼の常套句ですよね(笑)

ようやくセッティング準備が整う

機材はほぼ揃いました。あとは水草を買って、いよいよ立ち上げです。20年ぶりの水槽。はたしてどうなっていくのでしょうか。

つづく

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