JEEP新型ラングラー(JL)試乗してきました。(12/31見積もり追加)

11月23日に発売されたジープ・新型ラングラー(JL型)。

本当ならもっと早く試乗しに行きたかったのですが、休日は全て予定が入ってしまい、ようやく試乗することができました。

エクステリア

こちらが初めて対面したJL型ラングラー。
グレードはUNLIMITED SPORTなので、5ドアモデル・2Lターボの4気筒エンジンとなります。

後方Dピラーから前を見ると前モデル(JK型)と同じように見えますね。

スペースの都合で斜めからですが、リアドアです。
ブレーキランプが近代的になったほか、スペアタイアの位置が前モデルより下がって後方視界向上。さらにスペアタイア中央にバックカメラが備わっています(万一壁に後退でぶつけた時には真っ先に壊れる位置ですが…)。

ボンネット周り。ボンネットには凹凸が増え、エアインテークも追加されるなど、かなりマッシブになりました。
なお運転席側Aピラー前のアンテナは健在。

インテリア

運転席からの眺めも大きく変化。
先ほども触れたボンネットも印象が変わりましたし、メーターパネルやダッシュボード〜センターコンソールも大きく変わりました。

メーターは速度計と回転計の間にフルカラー液晶が備わります。

ウィンカーは外車らしく左レバー。
ステアリングのスポーク部分には左右にコントローラーが備わり、車載コンピューターをコントロールできるほか、裏側にもスイッチがあります(裏スイッチではオーディオコントロール可能。なおパドルシフトはありません)。

センターコンソールには7インチのディスプレイが備わります(UNLIMITED SAHARAはカーナビ機能付きの8.4インチディスプレイ)。
エアコンパネル下はパワーウィンドウスイッチ、USB端子(USB-AとUSB-Cの2つ)などが備わります。
シフトレバーは大きくジープの絵柄が入り、左には4駆モードの切り替えレバーが鎮座。

なお、7インチディスプレイにはカーナビが搭載されていませんが、スマートフォン(iPhone、Android)を接続することで、AppleのCarPlay、GoogleのAndroid Autoが使用でき、スマートフォンによるカーナビが可能となります。

Aピラー付け根のジープのアイコンも健在。
残念ながら、バックミラーは取り付け方法が変わったため、ミラー付け根のグリルをモチーフにした図柄は無くなっていました。

JK型で不満の大きかったアクセルとブレーキの高低差(オフロード向けに踏み間違えないよう意図的なもの)はJL型では一般的な配置に変更。街乗りなどで使いやすくなりました。

反面、センタートンネルの張り出しが大きくなったように感じます。左足の置き場にちょっと苦労しそうだと感じました。

身長175cmのぷくおのドライビングポジションに合わせた状態での後席がこちら。
膝周りの余裕は出ました(2.5cm拡大)し、背もたれの角度も座り心地の良い角度に修正されました。なお座面長は短いままなので、大人の男性が長時間座るのは厳しいかもしれないですね。

試乗

ざっと室内外を見たところで早速試乗開始。
スターターボタンを押してエンジンをかけ、路上に出ます。

ディーラーから出る時点で感じたのは小回りの良さ。今までの最小回転半径7.1mから、一気に6.2mへと1m近く縮小されたのが早くも実感できました。

エンジン

ディーラー前は大通りなのである程度の速度まで加速しますが、4気筒ターボエンジンは巨体を動かすのに十分なトルクで、スムーズに流れに乗る事が出来ます。

信号で停車すると即座にアイドリングストップが作動。軽くアクセルペダルを踏み込むと再始動されますが、その際のショックも小さく、小気味良く掛かるのは好印象です。

反面、4気筒ならではのフィーリングが随所に感じられ、JK型の6気筒エンジンで感じた滑らかさはありません。

もちろん世の中の殆どの4気筒エンジンと一緒なのですが、一度6気筒エンジンの滑らかさを知ってしまうと、買うならV6モデルがいいな。なんて思ってしまいました。

取り回し・乗り心地

今回は渋滞回避を行なった事で、今までに通ったことのない道を行く、かなり長めの試乗となりましたが、相変わらずの視界の良さと、引き続き搭載されている助手席側ドアに設置される車体左側の様子を写すモニターにより不安なく運転できました。

また、後退時にはバックカメラがモニターに映し出されますが、今時の車らしくステアリングに連動した進路表示が映し出されることにちょっと感動してしまいました。

続いて、前回JK型を試乗させてもらった時に感じた乗用車とは異なる車体の揺れについて注意しながら運転しましたが、ほぼ気になりませんでした。これはモデルチェンジで何かが変更された結果なのか、単に身体が慣れてしまったのかは不明です。

静粛性

JL型はATが8速に多段化されたのも大きなトピックですが、確かに低回転域で事足りるのでエンジンからの騒音は抑えられています。

しかし、オールテレインタイヤから発生するノイズ、静粛性にあまり配慮されていない車体により、全体を通しての静かさはJK型とあまり変わらない印象です。

また、今回は60km/hほどのスピードを出しましたが、微かに風切り音が聞こえました。

高速道路での移動が多い方は購入前に試走させてもらった方が安心かなと思います。

UNLIMITED SAHARA、他

ディーラーで聞いた情報によると、未だにカタログには掲載されていませんが、LAUNCH EDITIONの代わりに、535万円のUNLIMITED SAHARAというグレードが設定されるそうです。

こちらは限定モデルから革シートが無くなる(15万円でオプション装着可能)代わりに、衝突を防ぐための警報と自動ブレーキ、さらに自動で前走車に速度を合わせるACCが装備されるそうです。

詳細は不明でしたが、魅力的な、というか2019年を目前にした現在、付いていて欲しいこの装備は、UNLIMITED SPORTにはオプションでも装着不可とのこと。

エンジンのフィーリング(新型のV6はさらに改良されているそう)と安全装備の点から、街乗り主体のぷくおが買うならUNLIMITED SAHARAだなと感じました。

なお、カタログに記載されているパンプキンメタリックは初回限定らしくカタログ落ち。代わりに青色が登場するということで、もともとパンプキン推しだったぷくおにとってはショックでした。

見積書(2018/12/31追記)

今回は2LのUNLIMITED SPORTと3.6LのUNLIMITED SAHARAの見積もりをいただきました。

アンリミテッドスポーツ

車両本体価格は494万円。オプションでコーティングやフロアマット、ETC、ドライブレコーダーなどが追加されています。

気になる総計は諸費用込みで591万円!と、なかなかの金額になりますね。

アンリミテッドサハラ

続いてぷくおがいいなと思ったアンリミテッドサハラです。

車両本体価格535万円。オプションは先ほどと同じですが、なぜかETCがDSRC(ETC2.0)になっているのが若干の違いです。

総計は、諸費用込みで634万円!と、スポーツに比べて43万円増となりました。

まとめ

フルモデルチェンジとなったラングラー。今まで弱点とされていた最小回転半径の大きさが大きく改善され、後席の環境も向上。さらに内外の質感が高まり、魅力的なモデルになったと思います。

人気も高いようで、既にLAUNCH EDITIONは完売。通常モデルも納車は来年3月まで一杯とのこと。

魅力的になった新型ラングラーですが、ぷくおにとっては想像以上にマッシブになっていたボンネットのデザインや運転席左足の置き場のなさ、価格差を考えたらJK型も魅力的だと思えてしまいました。

また、ヨーロッパの安全評価試験・ユーロNCAPで一つ星に終わったというのも、積極的にJL型を選ぶ理由になりにくいです。

良い面・悪い面共にありますが、唯一無二の存在なので、ぜひ実車を見て乗って判断していただけたらと思います。

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