新幹線のファーストクラスと呼ばれるグランクラス(GranClass)にようやく乗ることができました!
2011年に登場して以来、何度か東北新幹線・北陸新幹線に乗る機会はあったものの、毎回その価格に躊躇してしまい踏み切ることはできませんでした。
そんな中、先々週に訪れた富山の帰りの新幹線では午後3時過ぎの東京行きが混雑していて、出発20分前に指定席を買おうと思ったら混雑のため座席指定は出来ない状態に。
以前も同じように混んでいて、その時は三列席の真ん中で窮屈な思いをして帰った記憶が蘇ります。
しかも3時過ぎの新幹線は最速タイプではなかったため東京駅まで約2時間40分の旅。
それだけの時間を窮屈な思いをするのは嫌なほど疲れていたので、思い切ってグランクラスを予約することに。
グランクラスといえばゆったりとしたシートと軽食。そしてアルコールを含めドリンク飲み放題というのが大きな特徴ですが、乗車した「はくたか」では飲料・軽食サービスなしとなる代わりに3千円ほど安い料金体系となっているのも、昼食後の移動となるぷくおには嬉しいところ。
グランクラスは○_○○と言った形で窓側1列席と通路を挟んで2列席の構成となっていますが、無事に1列席を予約することができました。
ドリンクサービスがないとのことでしたので、富山駅のお土産屋でふさわしいアルコールと軽食を買おうと思ったのですが、飲みたいものが見当たらなかったため水とおにぎりだけ買って乗車することに。
在来線のグリーン車といえばホームに上がる階段に近い場所に位置するのが定石ですが、グランクラスは新幹線の形状上一番端に位置しているため、ホームをかなり移動して最後尾車両付近に移動します。グランクラスに乗るような人は年配の方が多そうなイメージがありますが、この移動はちょっと負担に感じる人がいないかと心配になりました。
待つこと数分で新幹線が到着。いよいよ初めてとなるグランクラス車両に乗り込みます。
サービス限定グランクラスということで、特にアテンダントのお出迎えなんていう照れてしまうようなサービスはなく、淡々と車両に乗り込みます。
デッキから既に落ち着いたら空間となっていますが、ドアを開けると同じように落ち着いた空間にアイボリーの豪華なシートが鎮座。
座席上の荷物棚は飛行機のような蓋付きとなっていて見栄えもいいです。
シートは飛行機でいうプレミアムエコノミーのような感じでバックシェルタイプのシートとなっているため、席を倒しても後ろの人に迷惑がかからないのが良いですね。
座席はこんなふうに各部位が調整可能となっていて、最大限倒すとリラックスチェアに座っているような感じ。
もちろん足も伸ばせるし、フットレストもあるし、スリッパもあるのでかなりリラックスできます(スリッパは持ち帰り可能。飲食サービス付きのグランクラスだとアイマスク、靴べらの提供もあるとのこと)。
ただ、普通席と違って前席背面にシートポケットが無く、窓にも小物を置けるスペースが無いため、テーブルを出さない状態では肘掛けのところのスペース(左側にドリンクを置く場所。右側は先端にコンセントと、肘掛け内側に小さなポケット状の空間)があるのみで、そこに収まらないものは窓の下にあるマガジンラックを利用するしか無いのが少し不便でした。
日本海を眺めているうちにスピードはどんどん増していきますが、グランクラス車両に採用されている「車両の揺れを抑えて乗り心地を向上させるアクティブサスペンション」に期待するほど乗り心地が良くなかったのは残念。
揺れは少なめではあるものの、細かい横揺れは常にあって、通常の飛行機の巡航の方が快適に感じました。
そんなことを思っているうちに新幹線は親不知のトンネル区間に入っていきますが、そこで感じたのが照明の美しさ。
東海道新幹線の事務的な白さと違って、ほどよい暖色系の灯りが落ち着いた空間をさらに演出してくれます。
その灯りに癒されているうちにいつの間にかひと眠り。30分ほど寝て、起きたら長野駅手前に移動していました。
少しリフレッシュしたところで富山駅で買ったおにぎりを食べます。本当は隣を気にしないで済むグランクラスでこそ、居酒屋新幹線をやってみるチャンスだったのですがお昼を食べてお腹いっぱいだったし、新幹線で飲みたい!と思えるお酒が見つけられなかったので仕方ないですね。
車窓の景色を楽しんだり、映画を観ているうちに新幹線は東京駅に到着。ちょうど夕方のラッシュ時間ということもあり、東京駅から自宅最寄り駅までは座ることができず、せっかくのグランクラスで回復した体力は全てラッシュで持っていかれました(涙)
最速列車の「かがやき」だと東京ー富山は2時間10分ほどで、グランクラスは飲料・軽食サービス込みで27,600円。これだとさすがに高いと思いますが、今回乗った「はくたか」では乗車時間2時間40分で23,420円。
普通であれば目的地には早く着いてほしいものの、グランクラスをたっぷり満喫できる「はくたか」なら同クラスの利用はアリかなと思う、初グランクラス乗車でした。
コメントを残す