KickstarterのAERIONN・チタン製キャリーケースは「詐欺」?  現状整理と私の判断

以前、Kickstarterで支援しているチタン製キャリーケース「AERIONN」について記事を書きました。

Kickstarterで出ているチタン製キャリーケースがかなり気になる!

その後、プロジェクトのコメント欄を読み進めるうちに、かなり不安を感じるようになったので、現在の考えを正直に書いておきます。

このブログ経由で支援を検討された方もいるかもしれないので、情報を整理しておく必要があると思いました。現状、信頼性を星5つで評価した場合、星2以下(危険)と思っていますが、判断材料として読んでいただければ。

当初、なぜ魅力を感じたのか

まず、なぜ自分が支援したのかを再確認しておきます。

一番の理由は、リモワの預け荷物サイズを買ってから金属系キャリーケースの魅力を感じている中で、ジェットスターの機内持ち込みサイズ(56×36×23cm)に対応していること。このサイズで金属製のキャリーケースは選択肢が少ないんです(千葉県民なので、ジェットスターが使いやすいんですよね)。

リモワの機内持ち込みシリーズは軒並み幅が40cmで、ジェットスターの36cmを4cmもオーバーしている状況。ゼロハリバートンも金属系のものは微妙にサイズオーバーで、TUMIでようやく規定サイズ内であるものの今度は重量が5,144gとかなりの重さに…

そこにチタン製で、デザインもリモワに似た雰囲気のものが、約8万円(Super Early Bird価格)で出てきた。交換パーツにも対応するとのことで、長く使えそうだなということで、金属製キャリーの選択肢として検討に値すると思ったんです。

現在見えている懸念点

支援(購入手続き)した後、コメント欄を読んでいて気になった点がいくつかあります。

まず、本社所在地が明記されていない。ウェブサイトのURLはあるものの未だに接続出来たことがない。サービス拠点は世界に数ヶ所設ける予定で、アジア圏ては香港にサービス拠点を設ける予定とはいうものの、まだ詳細不明。

なにやら段々ときな臭く感じてきませんか?というわけで、過去数年にKickstarterで起きた詐欺的案件と比較してみました。

過去の詐欺的案件と比べてみた

過去3年以内のKickstarterで、資金調達成功後にプロジェクトが消滅・頓挫し支援者に返金されなかった主な事例と、AERIONN Formaケースをブログ向けに箇条書きでまとめました。

過去3年以内の主な「消えた・返金なし」事例

  • ZANO小型ドローン(Torquing Group、2014-15再炎上2023-24)
    • 350万ドル調達成功も量産失敗→会社清算
    • 初期出荷一部のみ、大半バックラー未着・返金なし
    • 2023-24年に「クラファン史上最悪例」として再び解説記事多数
  • IoT玩具・スマート家電複数案件(2023-25)
    • 「スマートおもちゃ」「IoTキッチン家電」など数十万ドル規模10件以上
    • 共通パターン:調達後アップデート途絶→SNS削除→音沙汰なし
    • Kickstarter調査で成功案件9%が「完全未着」と判明
  • ボードゲーム・TRPGグッズ系(2024-25)
    • 印刷費高騰・デザイン変更で頓挫、クリエイター失踪パターン5件以上
    • 集団訴訟検討も「国際案件で回収不能」が9割
  • ガジェット小物「完全持ち逃げ」系(2023-25、Reddit報告)
    • カメラカバー・USBグッズなど小規模だが連絡完全途絶
    • 「最後の支援だった」と後悔投稿多数

AERIONN Forma Titanium Carry-On(現在進行中)の怪しい点

  • 会社について、事業者登録はある(模様)が詳細非公開
    • Stripe確認済みの事業者が存在するが、肝心の会社名・所在地は非公開。公式サイトは不明(記載URLに接続できない)
    • Kickstarter外でAERIONN検索→航空企業ばかりヒット、実態確認不能=実在性は「半信半疑」レベル
  • 核心的な質問に対する先送り回答
    • 「誰が作る?どこにある?革の種類は?」→「今後のアップデートで詳細」
    • キャンペーン終盤1ヶ月前になっても会社情報出さず[コメントやり取り]
  • PR過剰・実務情報皆無
    • Gadget Flow・YouTube・Instagramで派手PR、でも独立レビューなし(写真も提供されたものばかり)
    • ドロップテスト報告・工場名・保証体制(日本含む)一切なし
  • 高難度ハード+危険価格帯
    • チタン製高級キャリー(リモワ級)で新興ブランド・中国製造
    • 過去同種案件の失敗率極めて高い組み合わせ
  • 支援者疑念増加中
    • コメントで「too good to be true」「合成っぽい」「透明性ゼロ」と懸念噴出
    • AERIONNは「長期ブランド目指す」と言うが具体性なし

現在の自分のスタンス

自分は、プロジェクト終了直前まで様子を見るつもりです。本社所在地やチーム情報が公開されれば支援を継続。逆に、終了間際になっても何も出てこなければ、撤退。

製造は中国製らしいので、まあ中国製であればチタン製であってもこの程度の金額で製造できるのかも。予定の定価は今後の保証体制充実などわ含めた金額かもしれないですし、または実売価格に対してお得感をアピールするための対価かもしれない。なんて期待もわずかながら残っています。

シンプルで使いやすいデザインと重量などから、プロジェクトは本当であってほしいし、手元に届いたら嬉しい。でも詐欺行為にあったら単純に8万円の損失は手痛いというわけで、冷静に情報を追っている状態です。

読者の方へ

Kickstarterは「投資」に近く、製品到着保証はありません。プロジェクト公開から2週間程度が経過し、約1.42億円集める大型案件(2/16現在)となった今でも、法人名・所在地すら開示しない現状は過去の失敗事例(ZANOドローン等)と完全に一致します。

支援前に必ずチェック:

  • 会社名・所在地・公式サイトは実在するか
  • プロトタイプ写真・工場情報・ドロップテストは出ているか
  • 質問への回答が「近日中」連発していないか
  • 「失っても平気」と思える金額か

AERIONNが近日中(目安としては2/19頃)までに「固有名詞付き情報」を開示しなければ、過去の炎上案件に並ぶ最大級の被害が出る可能性もありますので、くれぐれもご注意ください。そして、既に「支援(Pledge)」を押した方でも、まだ「プレッジの管理」からキャンセル可能なのでご安心ください。

続報があれば即報告します。

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