iPad miniに似合うキーボード探しの旅2

iPad miniのお供となるキーボード探しがかなりキーボード沼のほとりにまで来てしまいました。前回は大手メーカーのキーボードを中心に見ていたのですが、次第に求めるものがはっきりしてきました。

その求めるものは次の点。

  • メカニカルスイッチや無接点式など、メンブレン以外の方式であること
  • 重さがHHKBの重さ(電池込みで約580g)以下であること
  • iPadで使用するため、キーボードそのものに「英数」と「かな」を切り替えるキーが設定できること
  • Bluetooth接続が可能であること。

この重さが原因で、まずMelGeekの「Mojo 68」という、打鍵感と静粛性に優れたキーボードが落選してしまいます(重さは約850g)。

▲ポップなMojo 68。サイズは327×122×43mm。重量850g。

続いて「かな・英数キー」の関係で外れてしまったのがNuPhy Air。

▲カラーリングが素敵なNuPhy Air 75。サイズは315.7 x 132.6 x 16.0 mm。重さは523g。

こちらは日本でも適法で使用可能なNuPhy Air 75でも523g。日本だと技適認証を取っていないため有線使用でないと厳密にはアウトとなってしまうNuPhy Air 60だと453gという軽量さで、フレームがアルミ。キーキャップは高品質なABS樹脂にも関わらずほどほど軽量ですし、カラーリングもおしゃれだったので良かったのですが、調べてみた限りだと現状「かな・英数キー」を設定できない模様。キー配列のカスタマイズはWindows版のみがリリースされているので、将来出ると言われているMac版の編集ソフトが出たら対応するのかもしれません。
※NuPhy NuType F1であれば英数キーがあるのですが、初期の頃の製品ということで、剛性感等ちょっとイマイチのようなので除外。

続いて、ちょっと重たい(600g程度)けど安くてHHKBのような静電容量無接点方式のキーを搭載しつつ、キー配列のカスタマイズやキーキャップのカスタマイズに優れているというNIZ PLUM Atom。

こちらは1番軽い66鍵のNIZ PLUM Atom 66が気になったものの、キー配列変更ソフトがWindowsのみで、その Windows上では英数・かなキーを設定することは出来ない模様のため落選。

そうして残ってきたのがKeychron(キークロン)という新進気鋭のキーボードメーカーのキーボードとHHKBの2メーカー。HHKBは前回も書いた通り、もともと気にはなっていたメーカー。今回も購入筆頭候補になっていて、当初はBluetooth接続が可能で、高速タイピング性と静粛性に優れるという最新のHYBRID Type-Sの英語配列キーボードの雪カラーの無刻印モデルを買おうと思っていました。

ただ、調べていくうちにキーボードの厚みがあるため、快適に使おうとするためにはリストレストを携行する方が良さそうというのが気になってきました。一緒に携行するとただでさえ580g近くある重量に、さらに100〜200gぐらいの重量が加算されてしまいます。

こうなってくるとロープロファイルという、高さを抑えたメカニカルキーを採用したキーボードが気になってきます。そんなわけでKeychronの製品を色々とみていると、前回紹介したK3というモデル以上に小さなK7というモデルを発見。

▲Keychron K7ワイヤレスキーボード

個人的には携行しやすいよう、矢印キーもなくしたK12というモデルが気になったのですが、こちらはまだロープロファイル版が出ていないので却下となりました。

▲Keychron K12ワイヤレスキーボード

Keychron K7

このK7というキーボードは、見ての通り文字キーの他に矢印キーやページダウン/アップなどを備えたいわゆる65%キーボード。

サイズは307×97.5mmで、厚みは18mm〜22mmとなっています。また重さは348.7gとHHKBに比べて200g以上も軽量なのもポイントが高いところ。

キーボードバックライトは白単色とRGBの2種類。軸は機械式と光学式のそれぞれ赤・青・茶が用意されています。

もうこれで行こう!と思った矢先、勃発したのが入力方法問題。

というのも、普段はローマ字入力でしたが次第に1文字につき2キー程度必要とするのが焦ったくなってきて、たくさん漕いでるのになかなか進まない自転車のような感覚を覚えてきました。

そのため、昔に戻って「かな入力」を少しずつ取り入れているのですが、効率性という観点から親指シフトも気になってしまいました。

現状、iPadに対応する親指シフト対応キーボードは無い模様で、やるとしたら変換アダプタをUSBの途中に割り込ませるか、普通の入力を親指シフトしたパターンで文字列に変換できる「N+Note for NICOLA」というアプリを使う方法しかない模様。

もしかしたらキーボードのキー配列変更ソフトでそれぞれシフトした時のキーを書き込めば史上初(?)のiPad対応親指シフトキーボードができるかもしれない!と思ったのですが、おそらくそれが実現できそうなキーボードは英語配列でfnキーが2つあるキーボード(先ほどのK7にキーマッピングのQMKやVIAといった設定方法可能なK7 Pro)のみで、中央のスペースバーが横長すぎて親指シフトをするには手の捻りが大変そうということと、実は高速性はそれほどでもないという感想を見て一旦取り下げ。

とりあえずローマ字入力でもかな入力でも対応できるキーボードとして、K7の日本語配列(JIS)キーボードが出ていたのでこちらを買うことにしました。

英語配列に比べて、リターンキーが1キー分ホームポジションから遠いこと、矢印キーがリターンキーの煽りを受けて横一列で使いにくそうなこと、キートップがローマ字とひらがなでごちゃごちゃしているといった不都合がありますが、使い始めるのが楽しみです。

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