「エッセンコアクレブ」の外付けSSDはちょっと残念な性能でした

先日のmacOSパブリックベータ版トラブルから復旧するために外付けSSDを購入したので、せっかくなのでそちらの簡単なレビューをどうぞ。

今回購入したのはエッセンコアクレブという聞き慣れないブランドの製品。

調べてみると、「ESSENCORE KLEVV(エッセンコアクレブ)」は、「ESSENCORE Limited.」という企業が展開する半導体メモリ製品のブランド名なのだとか。

で、この「ESSENCORE Limited.」は香港に籍を置く企業であるものの、母体は韓国のSKグループという財閥で、傘下にはDRAMでは世界2位、NAND型フラッシュメモリでも世界シェア上位を占めているSKハイニックスという半導体メーカーも抱えているそう。

であれば、あまり馴染みがないブランドではあるものの信用できそうだと思えたのと、こちらのSSDにはSSDのシリアルコードでデータ復旧ソフトウェア「DoYourData」が利用可能になるというのもちょっと魅力的だったので購入してみました。

製品は500GBと1TBの2つの容量と、全面ブラックと裏面が半透明のモデルが設定されています。

購入したのは500GBで、全面ブラックのモデル。ですが届いたのはなぜか裏面が半透明のもの…

データアクセス時のLEDが半透明パネルに拡散して目障りではあるものの、まあこんなものか。とも思ってしまいました。

サイズは長辺が107mm、短辺が48mm、厚みが12.1mmで、本体から飛び出た部分は厚みのある布製のブランドタグになっていました。

重さは公称66.5gに対し、実測で重量62.1gと7%近くも軽量でした。少しとはいえ軽いのは嬉しいですね。

さて、肝心のSSDの性能を計測してみたいと思います。ちなみに、商品紹介には読み出し、書き込みともに最大1,000MB/秒とのこと(※すべてシーケンシャルアクセス時の値であり、ご使用になられるPC等の仕様、接続するケーブルや環境により速度は異なります。)

まずはMacの定番速度計測アプリ「Blackmagic Disk Speed Test」からスタート。

計測したPCはもちろんMacBook Proで、USBはUSB 4(最大40Gb/s)仕様となっています。また、ケーブルは付属のケーブルを使用して計測しました。

どうでしょうか。読み書き1,000MB/秒には到底及ばない数字。とはいえこちらは様々な計測方法から求められた速度をトータルして表示されている模様。

やはり公平を期すためには、メーカーが謳うシーケンシャルアクセスの数字を知りたいところ。

ということで、Windows向けストレージベンチマークソフト「CrystalDiskMark」をMac向けにした「AmorphousDiskMark」というソフトで再度計測してみました。

その結果がこちら。

シーケンシャルテストは上2行ですが、やはりぱっとしません。

また、特典で利用可能となっていたデータ復旧ソフトもデザインが古臭く、なんだかとっても使い心地が悪そう(しっかりと使い込んでいないのであまり詳しく書けませんが…)。

総評

急遽購入した香港製外付けSSDですが、公称値には遠く及ばないアクセス速度ということもあり、正直あまりおすすめはできない製品だと思いました。

同じような値段で、もっと実績のあるメーカーのSSDが購入出来るため、積極的に購入する必要は無さそうですね。

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