ついにパリでワインを購入!まさかの予定外となる別送品に。

今回のパリ出張で楽しみにしていたのがワインショップでの買い付け。日本に輸入される海外製ワインの多くは船便で、比較的近いオーストラリアからでも2週間ほど。フランスからだと5週間も船に揺られてやってきます。

もちろん、きちんとしたワインショップであれば温度を一定に出来るコンテナを利用して輸送するため、むしろ気圧変化のある飛行機の方が影響を受けるといった話も聞きますが、ワイン好きとしてはやっぱり本場のフランスで買い込んでみたい。

そんな野望を胸に、Amazonでワインボトルを保護するワイン梱包用エアー緩衝材まで購入していったのでした。

後述の通り、結局はワインというよりも香水の緩衝材として大活躍したエアパッキン

まずはチェーン店へ

出張中はなかなか時間が取れないもの。事前にいいワインを取り揃えているらしいワイン専門店の場所はチェックしていたものの、そんなところまで抜け出せる時間があるかは分かりません。

パリに到着した翌日。時差ぼけの残るなか目指したのはホテルから歩いて10分ぐらいの場所にあった「Nicolas」という酒屋チェーン店。

市内に多数あるNicolasは店舗によって営業時間が異なるものの、最寄だった店舗は朝10時からのオープンになっていたのがラッキーでした。

朝イチで入店し、店員にD.R.Cのような香りのいいワインや古酒を探している。と聞くと困惑した様子。

どうやらNicolasにはそのようなワインは置いていないようで、代わりにお勧めされたのがシャトー・シャンタルエットというポムロール(ボルドー)のワインと、メルキュレイというブルゴーニュのワイン。

店員のおすすめはシャンタルエットということで、これも何かの縁だと思って購入してきました。

さらにもう一店舗覗いてみましたが、やはりD.R.Cは格別すぎて、このような香りのするワインというニュアンスが伝わりきりません。そんな中でなんとか意図を汲み取ってくれてお勧めされたのが3万円ほどするワインだったのですが、時間もなくなってきたので退店したのでした。

そして本命。Legrandへ

出張期間の中盤。突如訪れたのが3時間ほどの自由時間。

ちょうどオリンピック期間中だったので、聖火台の近くまで行ったり、前回訪れてすごい良かったオランジュリー美術館で少し気分転換をしたりしつつ、ルーブル美術館から徒歩10分程度の場所にある高級 ‧ ワイン専門店「Epicerie P. Legrand Confiserie」へ行ってしまったのでした。

パサージュ

ここはパサージュと言われる小さいけどちょっとおしゃれな商店街にあるワインショップで、店内にはワインバーとワインショップが併設されていたのでした。

ルグラン

▲こちらは道路側の入り口

近くにいた店員に相談すると「あなた日本人よね?日本人スタッフがいるから待ってて」と言われ、ちょっとすると日本人女性スタッフが登場。

やっぱり拙い英語なんかより、日本語で話せる方がずっと気楽。

色々と話を聞いてみると、フランスでもD.R.Cは別格らしく、チェーン店で聞いてしまったのは失敗だった模様です。

それでもほどほどの値段でブルゴーニュのおすすめを聞いて提案されたのが、「Domaine Perrot-Minot Vosne-Romanée 1er Cru Les Beaux Monts VV」というワインと、そのセカンドラベル。

このスタッフさんは毎年のようにD.R.Cとかペロミノに買い付けに行っているらしく、売り込みはあるにせよおすすめだというワインは気になります。

値段を聞いてみると、通常300ユーロ以上するのがセール期間で195ユーロとのこと。

こんなチャンス滅多にないよ!と言われるも、躊躇してしまったのが今回の出張で持ち帰れないということ。

というのも、真夏の8月。パリも暑いし東京も暑い。そんな中で繊細なブルゴーニュワインを持って帰るなんてありえない! なので涼しくなった10月以降に航空便で送る形になるけど、その送料が166ユーロ(6本まで梱包可能)かかるんだとか。。。

▲ルグラン店内の様子

今回の出張全体で2〜4本程度のワインを買えたらいいななんて思っていたのが、すでに1本購入している上に6本も購入するのは完全に想定外だし、金銭的にも予算超超過。

しかも、日本だってエノテカとか楽天市場にある各専門店でいろんなワインが買えますし、南麻布にあるルグラン東京では本店のワインも注文可能。というか、調べていて知ったのですが、2013年からルグランは日本の中島董商店が親会社なんだとか(驚)

そんな考えが頭をよぎり、一度は購入をキャンセルしてお店を出たのです。が、

やっぱりワインをちょっと好きになった身としては、ボルドーやブルゴーニュといった産地ではないにせよ、フランス国内でワインを買うというのはちょっと特別な感じがします。

なら多少値段が高くなったとしても、またお小遣いを貯めればいい…

そう思い直して、すぐにお店に戻って購入する手続きをしたのでした(笑)

買ったもの

最初は確かセールで130ユーロ程度になっていたペロミノのセカンドワインを買おうと思っていたものの、どうせ買うならいいやつを!と思い直し、お勧めされたペロ・ミノ ヴォーヌ・ロマネ レ・ボーモンを買うことに。

▲こちらは2020年のラベルのペロ・ミノ ヴォーヌ・ロマネ レ・ボーモン ヴィエイユ・ヴィーニュ

そして、同じくブルゴーニュ内だけど場所と味わいが異なる 「Esprit Leflaive Nuits-Saint-Georges(105.00€)」を購入リストに追加。

ブルゴーニュを2本入れたので、続いてはボルドーからということで、ボルドー・サンテミリオンから「Château Petit Gravet Ainé(37.5€)」。

続いての一本はちょっとまたブルゴーニュに戻って、コート・ド・ニュイ地区から「Domaine Sylvain Pataille Marsannay(37.5€)」。

6本の梱包箱まで残るは2本。うち1本は白ワインのおすすめということで、「Domaine Saint-Jacques Rully 1er Cru Marissou Blanc(33.00€)」。

最後は泡ということで、「Champagne Mouzon Leroux & Fils L’Atavique Grand Cru(34.50€)」をチョイスしたのでした。

中には年間生産量が2,000本ぐらいで、まず日本には入っていないはず。という話も聞きましたが、どうやらリストにあげたワインはほとんどが日本で購入可能な様子(笑)

ただ、流石におすすめされたペロミノだけはオンラインで検索した限りでは在庫がないようで、過去には3万円程度で売られていたものもあったようですが、どこかの段階で値上げされて11万円程度に。それでも品切れになっていたようなので、検索に間違いがなければ購入できてラッキーでした(白ワインのDomaine Saint-Jacques Rully 1er Cru Marissou Blancも品切れの様子)。

購入金額は送料込みで約660ユーロ。渡航時点での為替は1ユーロ≒165円でしたので、11万円弱の散財をしてしまったことに。

ただ、実際には買えないし買わないだろうけど、ペロミノが11万円超で売られていたことを考えれば、1本分の値段で6本買えたという無理矢理な解釈も可能。

自宅の住所や、日本帰国時の税関申告の仕方などを教えてもらって退店したのでした。

帰国時の申告

昔と違っていつの間にか帰国時の税関申告もウェブ上で申請し、表示されたQRコードを税関エリアに設置された端末に読み込ませればOKとなっていて、わずか数年の間に若干の浦島太郎状態になっていたぷくおですが、ワインを後日配送にした関係でせっかく事前準備していたQRコード対応はできず、機内でCAさんに税関の別送品申告書を2枚もらって申告したのでした。

まず申告書の書き方ですが、2部とも、いつも通り出発地と帰国便の便名やパスポートの番号などを書いた上で、3. 別送品のところの「はい」にチェックをつけ、個数を記入します。

そして帰国時の税関に記載した2部を提出し、1部は税関へ提出。もう1部は制限エリアを抜けた一般エリアの端にあるJAL ABC空港宅配サービスに提出。

ABCカウンターでは、ビザなども出してほしいと言われてしまいましたが、そもそも短期の旅行なのでビザがないことを告げると、それはそれでOKだったらしく、書類に言われるがままに必要事項を記載して終了したのでした。

あとは秋〜初冬のワイン到着を待つばかりですが、もう買えないワインもあると知ってしまった今、どのタイミングで飲むべきかが迷うところですね。

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