6月11日未明にオンラインで放映されたアップルのWWDC24基調講演(WWDC=世界開発者会議)。
今秋リリースされるiOSをはじめとする各OSの新機能紹介が行われるのですが、個人的に1番期待していたのが新iPadOS。
ご存知の通り、先日発売開始となったiPadは Pro、AirともにノートPCを凌駕する性能を持っているわけですが、iPadOSの使い勝手によって特にマルチタスクが不便な状況が続いていると思っています。
深夜2時から始まった基調講演。数分前に自然と目が覚め、一度は録画を見ればいいからと寝ようと思ったものの、結局開始数分後から1時間半強の間見続けてしまいました。
期待はずれだったiPadOS
結論から言うと、新しいiPadOS18は期待値には届かずでした。
手描き文字を認識して、少し自分の字体に似せつつも整形してくれたり、手描き文字なのに通常のテキスト同様に間に文字を追加したり一部を消して出来た空間を詰めると言った機能や、長らく待ち焦がれていた計算機アプリもまた手書きで数式を書いて、しかもその数式内の変数を変えると結果も自動で変わるあたり流石だなと思いましたが、それ以上に劇的に使い勝手が変わるようには思えず。
個人的には、マルチユーザー機能、マジックキーボード使用時や外付けキーボードとマウスとディスプレイを使っているときなどはmacOSアプリが使えたりしたらいいのにと思っていましたが、そのような機能は当然?ながら盛り込まれずでした。
期待以上だったAI
反面、期待以上だったのがAI。直前になって流れていた噂通り、AI=Apple Intelligenceの略と言うのはちょっと笑ってしまいましたが、今や一般的になってきた文書作成や画像生成、画像修正だけではなく、全てを統合で作っているアップルらしい、ユーザーと関係する人たちの情報を認識して、ユーザーの役にたつAIとなっているように思えました。
利用可能なデバイスはアップルシリコン(Mシリーズ)が搭載されたMacとiPad、A17 Proが搭載されたiPhone(現時点ではiPhone15Pro、Pro Max)のみですが、多数のメール、メッセージの中からそれぞれの個人に関する情報を積み上げて、統合して回答してくれると言った処理をすることを考えると妥当だと思いますし、利用不可なデバイスを持っていたら買い替える動機になりそう。
また、それだけの機種に絞る理由として挙げられたのがアップルらしい個人情報の取り扱い。基本的には本体内のプロセッサで処理し、外部に頼らざるを得ない処理の際は該当する項目のみセキュアなアップルのサーバーとやり取りするんだとか。さらに専門的な回答が必要なときはOpen AIのchatGPTとも接続できる(将来的にはその他AIとの接続も出来るんだとか)そう。
嬉しいのはこれだけの機能なのに、chatGPT利用含めて利用料無料だということ。この辺りもハードとソフトの両方で売り込むアップルらしさと言えるかもしれないですね。
残念なのが、AIなのにまずは英語のみサポートされ、その他言語は2025年に対応していくそうですが、曖昧な日本語なんかは結構後のサポートにならないかが心配です。
2024年後半になってようやくアップルが大昔(なんと1987年)に作っていた未来のMacintoshで描かれていた個人秘書的なPCが誕生しそうですね。
Apple Vision Pro
また、7月ぐらいには日本でも販売開始になると噂されていたApple Vision Proが6月14日10時から予約開始され、6月28日に発売されるとのこと。
価格は599,800円と限りなく60万円に近いお値段。さらに眼鏡をかけている方は16,800円か24,800円のVision Proに装着可能なレンズを購入する必要があります。
今はまだ手が出せない値段ですがいつかもっと安くなったら使ってみたいですね。
以上、WWDC24の雑感でした。
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