アウトドア道具で重要なストーブ(調理用バーナー)。
ぷくおは現在アウトドア用品を灯油燃料を使用した器具に収集中で、今回MSRのウィスパーライト ユニバーサルを購入しました。
購入したての状態なので、まだススも付いていないし燃料まみれにもなっていません。ですのでこの状態の時に一度分解の仕方に慣れておき、必要な時にすぐに整備できるようにしたいと思います。
ウィスパーライト ユニバーサルとは?
アメリカのMSR社というテント、タープ、ストーブ、クックウェアなど登山・キャンプに欠かせないギアを開発し、世界中の冒険家や登山家、旅行者から愛されているブランドです。
ストーブだけでも何種類もの製品を出していますが、信頼性の高いものの一つにウィスパーライトという、名前の通り静かな燃焼音のストーブがあります。
ウィスパーライトはホワイトガソリン専用ですが、さらに無鉛ガソリン(レギュラーガソリン)、灯油が使用できるウィスパーライト インターナショナルというモデルが追加され、さらに2012年に両モデルが軽量化のためモデルチェンジをするとともに、ホワイトガソリン、無鉛ガソリン、灯油に加えてガス(OD缶)も使用できるインターナショナル ユニバーサルが発売されました。
燃料の灯油化を進めている最中ですが、どうせならガスも使えた方が便利だよな〜ということで、他のメーカーも含めて迷った結果このバーナーを購入しました。
ウィスパーライト ユニバーサルの分解手順
外観・付属品
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ストーブ本体と別売の燃料ボトル(ボトルは使用用途に合わせた大きさのボトルを選ぶ)
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付属品一覧。左上から時計回りに、ウィンドスクリーン(風防)、取扱説明書、スタッフサック、OD缶用スタンド、燃料ポンプ、燃料ボトル(別売)、ストーブ本体(燃料ラインの先端にOD缶用アダプター)、メンテナンスキット、燃料ボトル用アダプター
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メンテナンスキットの中身。左上からジェット(燃料を交換した時用のパーツ)、Oリング、オイル、工具(ジェット&ケーブルツール)
ウィスパーライト ユニバーサルの分解
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ストーブの脚を一箇所にまとめてから、底のプライミングカップを反時計回りに回して外します。
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プライミングカップの次は余熱用のウィッグを外します。ちなみに広がっている側がプライミングカップ側になります。
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燃料パイプをミキサーチューブから外します。
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五徳の脚を片手で持って、もう片方の手で燃料パイプをすっと引き抜く感じです。
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燃料パイプの先端に、ジェットと呼ばれる燃料を霧状に噴射する部品が付いています。
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ジェットは付属工具を使用して外せます。
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ジェットの中にはつまりを解消させるためのシェーカーニードルという部品が入っています。先端が非常に細い部品なので、取り付ける際は折らないように注意が必要です。
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続いて炎が出るバーナーヘッドを分解。ここでは3mmの六角レンチを用います。
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バーナーヘッドの中はOリングと、波状のリングの2種類が組み合わされています。一番下からOリング3枚→波状→Oリング→波状→Oリング→波状→ヘッドとなっています。一番下のOリングはバーナーヘッド受け皿の形のせいで少し変形していますが、厚みは全て同じように感じました。
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以上で分解は終わり。逆の手順を行えば組み立ては終了となります。なお、五徳は燃料パイプの支持部分がある脚をバーナーヘッドのリム滑り止めに合わせないと、燃料パイプがはまりません。
燃料パイプ先端のアダプター交換方法
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続いて、現在ついているOD缶用アダプターを交換します。
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燃料パイプ先端についているアダプターは、アダプターの根元の六角ボルトを工具を使って外します。
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アダプターを外したところ。燃料パイプ先端にOリングが2つ付いています。
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OD缶用から燃料ボトル用のアダプターに交換できました。
燃料パイプのクリーニング方法
実際に必要になるのは当分先だと思いますが、パイプ内のクリーニング方法について。
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燃料パイプから飛び出しているケーブルを、工具を使って引きずり出します。ある程度出てきたら、手で握って、13cmの往復幅で約20回燃料パイプに出し入れすることで、燃料パイプ内の清掃が完了します。終わったらケーブルを拭き取り、元の状態まで押し込んで終了となります。
燃料ポンプの分解
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燃料ポンプのプランジャーには、このように1、2、3と矢印が書かれています。
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1の矢印が示すあたりにプランジャーを合わせて、2の方向にひねって抜くことで外れます。この際、タオルやティッシュなどで挟まないと力がうまく加わらず、なかなか外れません。ぷくおはそれでかなり焦りました。
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プランジャーを引き抜くとこんな感じで外れます。先端の黒いのがポンプカップで、空気が漏れないようオイルが付いています。なお、破損・硬化した場合は交換が必要です。
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プランジャーを戻す際は、1のあたりを親指と人差し指でしっかり持ち、受け側にある丸い穴と、プランジャーの突起を合わせてパチンとハマるまで押し込みます。
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燃料パイプを接続する燃料パイププッシングは、工具を使って反時計回りに回すことで外していきます。
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外れた部品の奥にOリングが見えます。
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中のOリングは安全ピンなどを使って取り外します。なお、損傷している場合は要交換です。
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コントロールバルブの分解は工具を用います。こちらも反時計回りに回すことで外れますが、写真の工具が挟まっている部品(止めナット)と、ノブの先の2箇所にネジが切ってあるため、止めナットを2開店させて緩めてから、コントロールバルブを6回転させて緩めます。さらに再び止めナットを最後まで緩めて、ようやく外れます。
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こちらが外したコントロールバルブ。バルブ先端側のネジが6回回したコントロールバルブ。その根元側の部品の中にもネジが切られています。このため、先ほど書いたように3回に分けて回していく必要が出てきます。こちらもOリングの状態を確認しておきます。
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こちらは燃料ポンプの先端にあるチェックバルブ。工具を使って反時計回りに回すと、中のバネの力で飛び出てきます。ゴミなどが詰まっていないかを確認したら元に戻しておきます。
ぷくおの感想
初めてとなる液体燃料ストーブの分解。印象としては、燃料漏れ防止のためにオイルがいたるところで使われていることもあり、いかにも機械をいじくっているという感じでした。
また、部品はどれも単純で、なおかつ補修部品がきちんと販売されているため、何かトラブルが起きてもきちんと補修して使っていくことができそうなのも嬉しいですね。
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