人生の折り返しを目前に控え、セルフお祝い用ワインで悩む日々

ぷくおもこの春でアラフォーから正式なフォーティーに昇格。人生100年時代とは言うけれど、男性の平均寿命が81.4歳(2020年厚労省)なので健康寿命を考えると人生の折り返し地点に立ったと思います。

そんな記念すべき大台の誕生日は今まで飲んでみたかったけど高くて躊躇していたワインを飲もう!と決めました。しかも、せっかくなら生まれ年に製造されたワインを飲んでみたい。

では何を飲むか。筆頭に上がるのはロマネコンティ。

繊細な味のぶどうであるピノ・ノワールの最高峰で、味わいは妖艶でエレガント。ピノ・ノワールの味わいを全て凝縮したような風格ある味わい。また紅茶や土の香りなどの複雑みもあり、官能的な余韻が非常に長く続き、熟成に伴い黒トリュフやエキゾチックなニュアンスが加わり、より魅力的な味わいへ変化していくんだとか…  飲んでみたい!!

ですが、楽天市場を見てみると1981年もののロマネコンティは2本だけ販売されていて、290万円と416万円と目が飛び出るようなお値段。

いくら自分の中での記念年とはいえ、ワイン1本にこのお値段は出せない…

また、同じロマネコンティ社のラターシュというワインは80万円とまだまだぷくおにとっては雲上の世界。

続いての候補は、ボルドーワインで五大シャトーと呼ばれているワイン達。フランス・ボルドー地方の、ジロンド川の左岸に位置するワイン産地「メドック」のワインは1級から5級まで格付けがされていて、その1級に位置するのが5つのシャトーからなる、いわゆる五大シャトーが有名。

もっとも、格付けは1855年のパリ万博博覧会において行われて以来基本そのまま。なので今なら2級以下でも美味しいワインはたくさんあるはずなのですが、せっかくの記念日ならやはり1級ワインを飲んでみたいと思います。というわけで五大シャトーの簡単な概要がこちら。

ボルドー 五大シャトー概要

シャトー・ラフィット・ロスチャイルド(Château Lafite-Rothschild)

1855年の格付けの際、当時もっとも取引価格が高いワインであったことから、今もなお”筆頭”と称され続けているシャトー・ラフィット・ロスチャイルド。

その昔、ヴェルサイユ宮殿で毎夜開催される晩餐会に振る舞われ、ルイ15世が嗜んでいるワインということから、「王のワイン」と呼ばれるように。フランス貴族のステータスシンボルとなることで名声を高め、同時にメドック地区の品質の高さを伝える結果にもなったそうです。

「シャトー・ラフィット・ロスチャイルド」の味の特徴は、繊細ながら芯に強さのある、エレガントな味わいが特徴です。タンニンは豊富なのですが、そのキメが非常に細かく繊細であり、余韻も長く続きます。 ワインファンであれば、一度は飲みたい最高峰の1本なんだとか。

シャトー・ラトゥール(Château Latour)

第1級シャトーの中でもっとも安定した品質のワインを作ることで有名だそう。18世紀初頭、ニコラ・アレキサンドル・ド・セギュール侯爵が所有者となった頃から名声を高めていき、彼の死後もその高い名声は維持され続け、格付けでも第1級の称号を勝ち得ました。

味の特徴は、グラスに注ぐとまず香りから凝縮した果実を感じることができ、アタックはまろやかながら、口に入ると重厚感があり、どこまでも深いコクを楽しむことができるそう。

余韻は永遠に続くと思わせるほど長く、一度飲んだら忘れられない味わい。良い年のものは、50年以上熟成させられるポテンシャルを持っている、と評論家たちからも太鼓判を押されています。

シャトー・マルゴー(Château Margaux)

1855年の格付けの際、唯一20点満点の評価を得た名実ともにトップクオリティのシャトーで、イギリス初代首相ロバート・ウォルほか、文豪ヘミングウェイがあまりにもマルゴーを愛し過ぎてその名を娘につけるなど、各界の著名人に寵愛されていたワイン。

味の特徴は、「女性的なワイン」と言われるようにその繊細さが魅力。ただし、若いワインはまだタンニンや荒さがあり、熟成を経てからその真価を発揮することで知られ、熟成を経たこと
、香りが華やかに咲き乱れ、複雑性と奥行きを兼ね備えた、最高のワインへ成長していくんだとか。

シャトー・オー・ブリオン(Château Haut-Brion)

先にも書いた通り、五大シャトーと呼ばれる格付けはメドック地域の格付け。なんですが、シャトー・オー・ブリオンは「グラーブ地区」にあるシャトー。

フランスがナポレオン戦争で敗れた後の「ウィーン会議」で毎夜豪華な食事とともに「シャトー・オー・ブリオン」が各国の代表者に振る舞われたことがきっかけで各国の代表者たちの態度が軟化し、フランスが領土をほとんど失わずに済んだ、とさえ言われていて、フランスの救世主として称えられたワイン。だからこそ、他地区の格付けでありながら第1級という名誉が与えられたのかもしれないとのこと。

味の特徴は、メルロの比率がやや高いため、まろやかで飲みやすい味わいに仕上げられているところが特徴的で、エレガントかつ丸みと繊細さがあり社交的なワインと言えるそうです。また、ボディが厚く、タイトなため長期熟成を経て真価を発揮するそう。

シャトー・ムートン・ロスチャイルド(Château mouton rothschild)

1855年の格付け時では第2級だったものの、その後1973年に代位級に昇格した異例のシャトー。見た目の特徴は何と言ってもワインのエチケット(瓶のラベル)に1945年以降、ダリやシャガール、ミロをはじめ、現代アーティストなど、ワインのエチケットにアーティストの作品を起用していること。

味の特徴は、リッチで華やか豪勢な味わいと表現され、 肉付きの良い豊満な口当たり、獣を思わせるスパイシーでエキゾチックな風味も魅力的なんだとか。

どれにしよう

生まれ年のビンテージワインを選んでも、どれも1本(720ml)あたり10万円前後で購入することができそう。

もちろん、10万円あったら旅行に行ったり(今はためらわれる時期ですが)、もう少し我慢すればイッタラのポーラーフォックスが買えたり、普通に美味しいと思えるワインだって何本も買えるので決して安くはないのですが、人生で1回ぐらいいいでしょう!

どれも魅力的なのですが、なんとなくはメドック格付けなのでグラーブ地区のシャトー・オー・ブリオンをまず除外。続いて、繊細さが魅力というシャトー・マルゴーは、とても魅力的なのですが自分(男性)の誕生日に女性的なワインもな。という理由から除外(いつか飲んでみたいですが)。

残るのが、シャトー・ラフィット・ロスチャイルド、シャトー・ラトゥール、シャトー・ムートン・ロスチャイルドの3本。ただ、”1855年の格付けの際、当時もっとも取引価格が高いワインであった”という理由で筆頭と言われているシャトー・ラフィット・ロスチャイルドはなんか違うような気がするので、ラトゥール、ムートンのどちらか。その2本で良いのがなければラフィットも含めて探してみようと思います。

届いたワインは移動時の振動でかき混ぜられているため2週間ほど静かに休ませたほうがいい。と言われているので早めに決めないとですね。また、せっかくなら香りを最大限味わえるグラスと、1本だけいいのを飲むのも面白くないので、最初のスパークリング/シャンパン、2本目のワインも含めてそれなりのものを選んでみたいと思います(何でもそうですが、選んでいる時が一番楽しいかもしれないですね笑

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