Obsidianって知っていますか?
「Obsidian(オブシディアン)は、ローカル環境(PC・スマホ)のMarkdownテキストファイルをリンクで繋ぎ、知識のネットワークを構築する強力なメモ・ナレッジ管理ツールです。オフラインで動作し、個人の「第2の脳」を作るツールとして、ノート同士のリンクや「グラフビュー」による視覚化が特徴です。 」というのが特徴のメモアプリで、”ちゃんと使えたら強そう”なメモアプリ。
ぷくおもようやく重い腰を上げてセットアップして、さらに自分が希望する使い方に寄せるためにObsidian-mcpを入れて、Claude Desktopにつなぎました。やってみたら便利すぎて、「これ、もっと早くやっておけばよかったな…」となったので、顛末を書いておきます。
目次
はじめに:Obsidianをずっと後回しにしていた理由
Obsidianというメモアプリの存在自体は、かなり前から知っていました。
ただ、昔から使っていたEvernote、そして直近ではAppleのメモに情報が溜まり続けていて、「自分にあった便利な機能があるのならいつか移行しないとな」と思いながら、なかなか自分に合っていそうな使い方が見つからなかったこともあり、ずっと後回しにしていました。
Obsidianを紹介している記事でよく見かける「知識同士が繋がって新しい発見がある」という話も、正直なところあまり想像できなかったということもあります。
改めて見返してみると、自分のメモの大半って、次のような“素材”ばかりなんですよね。移行し終えた今だから少し分かってきましたが、おそらくはブログ記事だったり会社や学校のレポートなどのアウトプットも含めてObsidianにまとめておき、それらのソースとしてリンクを繋いでいくと、きっと有機的な体系ができるのかと思います(間違っていたらごめんなさい)。
- Webクリップ
- 思いついた断片的なメモ
- その場でさっと書いた記録
これを丁寧にリンクしていく未来が、どうしても見えなかった。だから「便利そうだけど、自分には合わなさそうだな」と思ったまま、Obsidianは積みノート状態になっていました。
再びObsidianに興味を持ったきっかけ
そんな自分が、もう一度Obsidianに目を向けたきっかけがあります。
それは「GeminiのAPIと過去の大量のメモを繋げて概要をまとめたら、コストが20円以下だった…」という記事を読んだことでした。
そこでハッとしたのが、「自分で全部読む必要はない」という当たり前の事実です。
これまでの自分は、
- メモは自分で読むもの
- 整理は人間がやるもの
って、なんとなく思い込んでいました。でも、AIが“読む”役割を引き受けてくれるなら話は変わります。
Obsidianは「書くためのツール」じゃなくて、「溜め込んだ情報をあとから使い直すための土台」なんじゃないか。そう見え始めたことで、また興味が戻ってきました。
代休の日に、ようやくObsidianを本腰でセットアップ
ちょうど代休で、子供も幼稚園に行っていて、少し時間に余裕のある日があったので、「やるなら今でしょ!」と思って、その日に環境構築を一気に進めることにしました。
いくつかの記事を参考にしながら、
- 必要そうなプラグインを導入
- Evernoteのノートをインポート
- Appleメモの内容もまとめて取り込み
こんな感じで、勢いでやりました。
多少の読み込みエラーは出ましたが、仕事で使っているわけでもないので深追いせずに進めました。完全に移行した方がいいものの、とはいえエラーログを拾って、該当メモを1個ずつ移行というのはちょっと面倒ですしね。
ChatGPTに相談して見えてきた「自分に合う使い方」
環境は整ったものの、次に悩んだのが「どう使うか」です。
そこでChatGPTに、自分のメモの性質や使い道を説明しながら相談してみました。やり取りの中で、一番しっくり来た考え方がこれ。
「自分が作っているWebクリップやメモは、完成品ではなく素材」
素材同士を無理にリンクする必要はない。リンクは、記事やまとめなど“アウトプット側”で貼ればいい。この考え方で、一気に肩の力が抜けました。ただ正直、まだアウトプット側のまとめは作っていないので、現時点では「それで本当に活用できるのか?」という不安はまだ少し残っていますが(汗
まずやるべきはタグ付けだった
素材として扱うなら、次に必要なのは「探せること」です。ChatGPTによると、ここで最初にやるべきなのはリンクじゃなくてタグなのだそう。
ただし、何も考えずにタグを付けると、
- あとで自分が何を付けたか思い出せない
- 検索性がどんどん悪くなる
という未来が待ち構えているそうです。そこで、これまでChatGPTに相談してきた内容を元に「自分が使うならこのくらいがちょうどいい」というタグセットを整理しました。
さらに、それでも分類できないメモが出てきたとき用に、
- 記事本文を貼り付ける
- タグ案をすぐ出してもらう
ための専用プロンプトも作りました。
あなたは Obsidian ノート管理を支援するアシスタントです。 このプロジェクト内のチャットに貼り付けられた Markdown ノート本文を読み、 「Obsidianで管理するための適切なタグ」を判断してください。 【前提】 - ノート間の意味的な関係は Smart Connections や手動リンクで管理します - タグは「分類・検索・視点切替」のために使います - 概念名・専門用語・固有技術名・理論名はタグにしません - タグは Vault 全体で再利用される前提です 【基本タグ付けルール】 - タグは抽象度の高い横断的な分類語のみ使用します - タグ数は 1〜3 個を目安にします - まずは「既存タグ候補(あれば優先)」から検討します - 既存タグで十分に分類できる場合、新規タグは提案しません 【既存タグ候補(合致すれば使用)】 - AI - プロンプト 【新規タグの提案ルール】 - 上記タグで明らかに分類が不足する場合のみ、新しいタグを提案してください - 新規タグは「一般的で再利用可能」な語に限定してください - 業務・個人・移動・時系列の記録が混在し、既存タグでは性質が曖昧になる場合は、 その用途を端的に表す記録系タグ(例:出張記録)の提案を許可します - 新規タグは【提案タグ】として列挙し、YAMLには含めません - 提案数は最大 2 個までとします 【出力手順】 1. 上記タグ候補を参考にしつつ、適切なタグを選び、YAML形式で tags を出力してください 2. 新規タグが必要な場合のみ、YAMLの後に【提案タグ】セクションを出力してください 【出力形式】 - 先頭に YAML フロントマターのみを出力してください - YAMLには tags のみを含めてください - タグ名に # は付けません - 本文の要約・説明・コメントは書かないでください 【出力例】 --- tags: - AI - 思考整理 --- 【提案タグ】 - 知識管理 【対象ノート本文】
ChatGPTのプロジェクト機能を使って、プロジェクト内のチャットに常に適用させています。
なので、過去の気になるメモを見つけたときに、①内容をChatGPTにコピペ ②出てきたタグをメモ冒頭にコピペ(※ソースモードにした上で先頭行に) ということをやっていくことで、徐々にですがObsidianらしいメモに変化させていこうと思います。
これでタグ付けの心理的ハードルがかなり下がりました。
それでも残った違和感
ただ、この時点で一つ引っかかっていたことがあります。
Obsidianを使う目的は、「過去に突っ込んだ情報を、あとからまとめて使うこと」です。
例えば、今度軽井沢に旅行に行くとします。そうなったとき、過去に集めた軽井沢に関する情報と、そのとき自分が何に興味を持っていたか。これをまとめて拾い出したい。
でも、素材同士をリンクしない運用だと、それがうまくできない気がしました。「せっかく頑張ってノートを移行したのに、意味がないのでは?」という不安が、どこかに残っていました。
MCP × Claude Desktopという解決策
そんなときに見つけたのが、次の記事でした。
ObsidianにMCP機能を追加して、ClaudeというAIのデスクトップアプリと接続できる、という内容です。
これを読んだ瞬間、腑に落ちました。リンクを頑張る代わりに、AIに探させればいい。素材同士を無理に繋げなくても、必要なときにAIにまとめて引き出してもらえばいい。
自分がやりたかったのは、まさにこれでした。
実際にやってみて詰まったポイント
基本的には、記事に書かれている通りに進めました。
それでも、いくつか詰まった点があります。自分の備忘録も兼ねて残します。
- APIキーの設定で、
OBSIDIAN_API_KEY={...}の{}を消し忘れた - ClaudeアプリのConfigファイルで、HOSTのURL末尾が間違っていた(Configファイルの記述はChatGPTに書いてもらっていて、それ自体が間違えていたのですが、トラブったときにChatGPTがしれっと正しい値に直してきたのはちょっと笑えたところ)
- Claudeアプリを起動したままConfigを書き換えたせいか、予期しないタイミングで中身が空白のファイルで上書きされた
- mcp-obsidianが接続先リストに出てこない(Claudeアプリを再起動したら解決)
振り返ると、どれも高度な問題ではありません。
ポート番号、APIキーの書式、アプリ再起動。もし同様に試された方でつまづいた時は、このあたりを最初に疑った方が良さそうです。
成功:Obsidianを「読ませる」「書かせる」
いくつかつまずきはしたものの、結果は大成功でした。
Claude側から、
- Obsidian内のノートを読む
- 複数ノートを参照して要点をまとめる
- 新しいノートとして書き出す
これらが全部、問題なく動きました。

▲ Claudeアプリ側からObsidianのメモを参照して、グランドキャニオンにある「サウスカイバブトレイル」を検索させた様子

▲ Claudeから「ゴルフに関する既存ノートを参考に、要点をまとめた新規ノートを作成してください。」とお願いした結果、作られたノート。この下に、これまでにノートにしていた自分に合ったボール、クラブセッティング、各クラブの飛距離。などが書かれている。
単なるメモ置き場だったObsidianが、「質問できる知識庫」に変わった感覚があります。これ、想像以上に感動しました。
ChatGPTとのMCP連携は、今回は見送った
ちなみに、課金しているChatGPTでも同じことができないか検討しました。

▲ Web版ChatGPT開発者モードで出てくる「アプリ設定画面」。認証はしないことも可能なので、これだけみたらObsidian-mcpに接続できそうだと思ったものの…
理論上は可能らしいものの、現状のChatGPTのMCPはローカル環境への直接接続を想定していないようで、
- ローカル環境を外部に公開する必要がある
- セキュリティ設定を下げる必要がある
といった理由から、今回は見送ることにしました。
※2025年9月から、ChatGPTもMCPをフルサポートするようになったとのことですが、実際にWeb版ChatGPTの開発者モードでローカルMCPサーバーを設定してみたところ、設定時に「コネクタ作成中にエラーが発生しました。 Unsafe URL」と表示されてしまいました。

▲ いくつか設定を変えてみたものの、やはりローカルmcpは想定されていないっぽいです
ChatGPT側のMCP対応がもっと進んでから、改めてChatGPTの接続にチャレンジしようと思います。
まとめ
今回の経験を通して感じたのは、
- 素材は素材のままでいい
- 整理はAIに任せればいい
- 人間はアウトプットと意味づけに集中すればいい
ということでした。
今の自分にとっての最適解は、こんな役割分担です。

- インプット
- ネット上の記事:Obsidian Web ClipプラグインでObsidianへ
- Kindle(電子書籍):ハイライトにした部分をKindle HighlightプラグインでObsidianへ
- 思いつきメモ:即時起動できるiPhoneやiPad等のメモを利用
- これまでのようにメモをどんどんと蓄えてしまうのではなく、メモ作成後2週間以内に整形して、プライベートと仕事のそれぞれの保管先に残す(※ただし、Appleメモからは消去せずにアーカイブフォルダにいれておく)
- Obsidian
- 基本的にはとにかく気になったことなどをまとめていく
- そのうち、ブログ記事やなにかアウトプットしたことをベースに、そのアウトプット時に参考にしたメモにリンクを貼っていく
- Obsidianは単体でメモを振り返ることもあるが、メインはClaudeからVault(Obsidianのメモ保管庫名)全体を検索・統合表示。そして必要に応じて編集させたい
- アウトプット
- 現状、メモをもとにアウトプットするという行動が身についていないので、徐々に慣れていきたい
しばらくは、この構成で淡々とメモを育てていこうと思います。





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