先月末に日本でも発売が開始され、一気に人気車種となったGLBをちょっとだけ見てきました。
GLBとは
GLBとは、今回初めて登場したメルセデスベンツSUVシリーズの下から2つ目のクラスの車種。
もともと発売されていたGLS、GLE、GLC、GLA(GLAは今回GLB登場と合わせてフルモデルチェンジ)とは異なるデザイン言語を持ち、あえていうなら不動のSUV「Gクラス」のボクシーさに似ていなくもないという形。
新世代となったインテリアに、最新鋭の車載インフォテイメントシステム「MBUX」なども見どころですが、最大の特徴は、何と言っても全長4,634(4,646)mm、幅1,834(1,850)mm、高さ1,706mmの比較的コンパクトなボディーに、輸入車SUVとしては珍しい3列シートを備えているところ(カッコ内はGLB200dのAMGライン。GLB250はまた若干異なります)。
コンパクトな車体に3列シートを詰め込むと、どうしても後方から追突された時の安全性が気になりますが、メルセデスベンツによると身長168cmまでの方であれば安全性が確認できているというのも心強いところ。
というのも、3列目に乗車した際の追突時の安全要件は基準が定められておらず、何キロまでの衝突に耐えられると記載されているのは、ぷくおが記憶している限りボルボのXC90とマツダのCX-8のみ。
そんなメルセデスベンツらしい安全性と、コンパクトで取り回しのしやすい車体、洗練された内外装を備え、価格は512万円(税込)からラインナップされています。
ちょっと見てみた感想
今回訪れたのはGLAからGLSまで展示車を取り揃えているメルセデス・ベンツ千葉園生(ヤナセ)。
残念ながらGLBはまだナンバーがついていないため展示のみとなっていました。正面から見た印象としては、なんとも愛嬌のある可愛い車というもの。
横からの写真は隣に停まっていた車の関係で取れなかったのでメルセデスベンツの写真を借りますが、日産・エクストレイル(全長4,690mm)と似たようなサイズ感で、日本国内でも使い勝手が良さそうです。
なお、比較されることが多いという新型ハリアーは、全長4,740、全幅1,855、全高1,660mmと長さ・幅はほんの少し大きいサイズとなっています(ハリアーは5人乗り)。
さて、GLBに乗り込んで目にするのがモダンなインテリア。展示車はGLB200dにレザーエクスルーシブパッケージのオプション装着車となっているので、より高級感のある内装となっています。
レザーシートを差し引いても、ドライバー正面とコンソールパネル上のモニターが繋がったツインディスプレイは先進感がありますね。
そしてこちらがパッケージオプション(AMGライン(28万円)またはレザーエクルーシブパッケージ(約26万円))を装着したときに追加される64色の設定が可能なアンビエントライト。派手ですが夜のドライブが楽しくなりそうです(設定でライトOFFも可能なはず)。
運転席周りは次回試乗できたときに回すとして、肝心の3列目を見ていきます。リアドアを開け、2列目のシートを手動で前に移動させて3列目に乗り込みますが、例えば3世代家族が乗り込むとした場合、祖父母が乗り込むのはちょっと苦労しそうというのが正直なところでした。
ただ、乗り込んでしまったら思っていた以上に快適な空間となっていて、3列目の窓脇にはエアコン吹き出し口もあります(セールスマンはエアコン吹き出し口と言っていましたが、展示車なので動作は未確認)。
メーカー推奨外の身長であるぷくおが乗り込んでみましたが、それでも1〜2時間は余裕で過ごせそうな空間が足元にはありました。ただ、+2レベルの3列目よりは快適と言っても、2列目よりは明らかに足元から座面の高さが足りないため、膝裏が浮いてしまうので長距離は難しいでしょう(子供とからならむしろ足が着いて快適かもしれません)。
また、せっかくなのでGLEにも乗り込んでみましたが、全長がGLB比+30cmほどあるにも関わらず、3列目の膝回りのスペースは似たような感じ。違いはラゲッジスペースの奥行きが、3列目使用時でも比較的広いということで、FFベースとFRベースという違いを気にしなければ、あえてGLEを選ぶ必要はなさそうでした(価格も倍近いですし)。
さて、思っていた以上に3列目を主体で考えるとGLBとGLEに差がないことがわかった上で、メルセデスベンツのフラッグシップSUV・GLSの3列目に乗り込んでみました。
GLSの3列目
公式サイトでも「極上の7人乗り」と紹介されていて、なんと3列目も前2列とは別のエアコン設定ができるほか、シートヒーター、カップホルダーが備わるそうです。
そんなGLSの3列目がこちら。足元空間自体はGLBとそこまで変わりがないように見えるものの、シートの作りは全然別物。
着座した写真がこちら。2列目座席シート裏から3列目シートまでの距離はそこまで大差がないですが、膝裏が浮き上がっていないのでかなり楽に感じます。
また、公式サイトでは3列目は独立したエアコン設定とヒートシーター、カップホルダーが備わると記載されていましたが、なんとUSB-Cソケットも備え付けられています。これなら長距離を3列目で過ごしている時も快適に過ごせそう。
というわけで、思っていた以上にGLBの商品競争力は高いものだったこと、長時間3列目まで使用したドライブを行うのであればGLB/GLEでは力不足で、GLSやVクラスが必要だということが分かりました。
東京・六本木/大阪・梅田にあるメルセデス ミーにはGLBの試乗車があるようなので、近いうちに試乗してみたいと思います。
コメントを残す