IWCポートフィノの初オーバーホールを行なった感想と費用について

数年前、ぷくお妻からプレゼントでもらったIWCのポートフィノ。

本当は去年オーバーホールしようと思っていたものの、去年は色々買ってしまったのでお金がなくなり実施できず。今年になって仕事が落ち着いたらコロナウイルスの影響でお店に足を運びづらくなり、一旦コロナウイルスが落ち着いたころようやくメンテナンスのお願いをすることができました。

今回お願いしたのはIWCが属しているリシュモンの日本法人「リシュモン・ジャパン」。機械式時計の口コミを見ていると時折出てくる同社の悪い評判。今回のオーバーホール(コンプリートサービス)をお願いするのは若干怖かったけれど、後々のことを考えると公式ショップでお願いした方がいいかなと判断して依頼することに。

▲今回メンテナンスをお願いしたIWC銀座ブティック

初めて訪れるIWC銀座ブティック。新型コロナウイルスの影響ではないと思いますが、入り口ドアは鍵がかかっていて入店するのにもいちいち店員に目配せをする必要があります。

対応してくれた方はクールフェイスで、メンテナンスをお願いするだけなのにハードルの高さを感じてしまいました。

持参したポートフィノを軽く点検して言われたのが「竜頭の動きが渋いですね」ということ。

思い起こせば、過去にストレスのかかる仕事を終えてから温泉に行ってリフレッシュした際、放心のあまり腕時計を外さないまま温泉に浸かった影響がやっぱりあったかと内心ドキドキ。

その時は温泉から上がって体を拭いている時になってようやく気づくというありさまで、内部に温泉成分が残らないよう慎重に水ですすぎ、乾かして終了としていました。

今更ですが、やはりこの処置ではだめで内部にまで侵入していたか…と諦めながら説明を聞いていきます。もともとのオーバーホールが68,200円かかり、さらに竜頭がおそらく交換になるので+数千円。もしかしたらストップウォッチ機能用のノブも交換になるかもしれない。なんて話を聞いて、もうやるならとことん修理するしかないなと覚悟を決めてオーバーホールの依頼をしてきました。

基本料金+竜頭交換までであればそのまま修理。もしさらに費用が発生する場合は10日以内に連絡が入る。ということだったので、内心ドキドキしながら日々を過ごすと、概ね2週間半で修理完了の連絡がありました。

オーバーホール後のポートフィノ

引き取りに行った際は2回目の訪問ということもあって心なし敷居の低さを感じながら入店。今回応対してくれた年配の男性は優しい雰囲気だったというのもあるのかもしれません。

メンテナンスを終えた時計を出されたペリエを飲みながら待つこと数分。ポリッシュ/ヘアライン仕上げをされて新品のようになったポートフィノが戻ってきました。

気になっていたオーバーホール費用はまさかの68,200円(税込)。

追加費用連絡がなかったことからストップウォッチ機能用のノブが交換対象にならなかったことは分かっていましたが、竜頭ももともとついていた部品が再利用できたようです!

メンテナンスを終えたポートフィノは、確かに竜頭の動きも滑らかになっていて、確かに新品当初はこんな感触だったなと思い出しました。

オーバーホールを終えて受け取った時はポツポツと雨が降り出し、正直この天気の中綺麗になった直後の時計をはめて帰るのは嫌だな。と思っていたら、こんなしっかりとしたセミハードケースに入れてくれました。

新品のように綺麗になった時計本体としっかりしたケースなどを受け取ると、あれほど高額だからと思っていたオーバーホールが適正価格だというように感じてしまいました。

コンプリートサービスを終えたポートフィノ

こちらがコンプリートサービスを終えたポートフィノ。

袖で擦れることでどうしてもついてしまう擦り傷が全て消え去っています。さらに、ケース裏に付いていた擦り傷も綺麗になくなり、購入時のようなヘアライン状態に戻っていました。

また、新品時から気になっていた時間の進みの速さも適正状態となり、コンプリートサービスに出してよかったと改めて思いました。

スマートウォッチは安くて高性能ですが、きちんとメンテナンスすることで長期にわたって性能を維持でき、愛着のわく機械式時計もまたいいものですね。

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