サプライズの無いiPhone 17シリーズ発表。果たして買い替えるべきか!?

さて、今朝の午前2時からオンラインで行われたApple Event。予定通り激薄のiPhone Airを含むiPhone17シリーズと、心拍センサーを備えたAirPods Pro3やAppleWatchが発表となりました。

ぷくおは、夜9時半過ぎに寝て、ちょっと寝坊したものの2時40分頃に起床。ちょうどiPhone Airの紹介がされる頃だったのでちょうど良いタイミング。既に様々なメディアで詳細が報じられているので、個人的に一番気になるiPhone 17 Proについて。

iPhone 15 Pro Maxから乗り換えるほどの性能差があるか?

カメラ回りは置いておいて、単純に性能差で比較するとCPUが20%、GPUが50%も早くなったとのこと! また、詳細は発表されていませんが、メモリもより多くなったと紹介されていたので、リーク通りこれまでの8GBから12GBにアップしているでしょう。

バッテリーもビデオ再生時間が10時間も長くなったということで、長距離フライトや夜行列車でも安心ですね。というのは冗談だとしても、バッテリー容量が大きければ日々の使用におけるバッテリー使用量も少ない→充電による劣化も少ないということで、重量とのトレードオフ次第ですがこれまでと同等の重さに収まっていれば嬉しい変化です。

なお、携帯電話回線のSIMカードについては、今回は日本で販売される全モデルにおいてeSIMに変わったとのこと。個人的にはeSIMが便利になってしまった(現状最大8個のeSIMを登録でき、2回線まで同時に利用可能)ので便利だと思います。また、eSIMモデルはこれまでSIMカードを搭載していた部分にもバッテリーを載せているため、よりバッテリー容量が大きくなっているとのこと。

とはいえ、これまでiPhone 15 Pro Maxを2年間弱使用していて、処理速度やバッテリーで不満に思ったことはないですし、発表イベントで語られていたMacbookProと同等のAI処理性能についても、基本的にChatGPT等のオンラインAIを使用しているためそれほど魅力的には思えず。

もしかしたら、よく利用しているPerplexityアプリにおいて、メモリが増えたことでアプリをPerplexityに戻した時にチャット履歴の再読み込みが不要になるのかもしれませんが、こればかりはアプリ設計次第なので、改善出来たらラッキーぐらいです。

ということで、基本的に買い替えるかどうかはカメラが魅力的か?というところにかかってくるわけですが、カメラを見る前に全体を通してリーク情報では分からなかった。またはリークされていたけど良いと思えたところについて。

iPhone 17 Pro / Pro Maxで驚いたところ、良かったところ。そして残念だったところ

概ねリーク通りではあったのですが、イベントで驚いたところや良かったところ。逆に残念だったところは次の通り(カメラ機能以外)

驚いた/良かったところ

  • iPhone 15, 16のチタンからこれまで使っていた素材であるアルミに戻ったわけですが、MacBook Pro等と同じ、アルミの塊から削り出しとなるユニボディを採用したのはちょっと驚き。Proは204g、Pro Maxは233gなので、15 Pro Maxに比べて12g増に収まっています(15 pro max:221g, 16 pro max:227g)。
  • 本格的に映像を撮る方であれば、Pro Maxであれば最大2TBのストレージが選択可能になったのは良い点でしょう(329,800円)。
  • 価格が思ったよりも高くならなかったところ。iPhone 16 Proにあった128GBモデルはカタログ落ちして、全て256GBスタートとなりましたがProシリーズはどちらも5,000円増で済み、Pro Maxはなんとか20万円の大台を超えませんでした(下表参照)。
  • Qi2の最新バージョンを搭載し、ワイヤレスチャージでも25W充電ができるようになりましたが、有線充電では40W以上のアダプターを利用すれば20分で50%の充電が可能に。

iPhone 16と17、ProとPro Maxにおける価格一覧(全て256GBモデル。価格は税込み)

 iPhone 16iPhone 17
Pro174,800円179,800円
Pro Max189,800円194,800円

残念だったところ

  • もしかしたらついに!?と期待されたリバース充電(iPhoneのバッテリーを使って、MagSafeの上にAirPodsやAppleWatchを置いて充電する機能)はやっぱり搭載されず。地味にAppleWatchの専用充電器を出張や旅行で持っていくのが不便なので、寝ているときに優先でiPhoneを充電しつつAppleWatchも充電できたら便利だったのですが。。。
  • ディスプレイ上部にあるカメラが収まったダイナミックアイランドが小さくなるかもという噂もありましたが、写真を見る限り変更なさそうですね。
  • iPadOS26で可能になる実用的なマルチウィンドウ。Macbook並みの性能を誇るiPhone Proにおいて、外部ディスプレイと繋げたときは同等の機能が使えたら。なんて妄想をしましたが、こちらも当然ですが搭載されず。
  • 本体色について、事前予想ではブラック・ホワイト(シルバー)・ダークブルー(紺)・オレンジの4色が出るとされていましたが、まさかのブラックがカタログ落ち。逆に、リーク画像よりも公式画像を見る限りオレンジの発色が良かったのは好ポイントでした。

カメラについて

カメラはリークで8倍ズームが搭載される!なんて噂が出ていましたが、ふたを開けてみれば4倍ズームを備えた望遠カメラを48MPのFusionカメラとすることで、普段はピクセルビニング(隣接する複数のピクセルを1つの仮想的なピクセルとしてまとめる技術)して4倍ズーム。そして、ピクセルビニングを解除して8倍ズームという手法でした。

単純にレンズの焦点距離だけみれば、iPhone 15 Pro / Pro Maxの5倍ズームの方が上とも言えてしまうわけで、ちょっと微妙。

とはいえ、これまで標準レンズ(広角レンズ)以外の超広角と望遠においても全て48MPに統一されたことで、より統一感のある撮影ができるのは良いところですね。

iPhone 17 Pro/Pro Maxカメラ構成
  • メインカメラ(48MP Fusionメイン):24mm/f1.78/48MP/第2世代のセンサーシフト光学式手ぶれ補正/48mm、2倍の光学ズーム対応(12MPでの撮影)
  • 超広角カメラ(48MP Fusion超広角):13mm/f2.2/48M
  • 望遠カメラ(48MP Fusion望遠):100mm(4倍)/f2.8/48MP/3Dセンサーシフト光学式手ぶれ補正/200mm、8倍の光学ズーム対応(12MPでの撮影)

また、フロントカメラがより高画素である18MPとなったのは順当なアップグレードですが、センサーサイズが正方形になり、縦横どちらにiPhoneを構えてもフレーミングが自在になったのが良かったところ。また、フロントカメラとバックカメラの両方を同時に撮影できるようになったのも良い点ですね。ただ、出力される動画データが単にフロントとバックの2つのデータとなりそうで、iPhone等のアップル純正アプリでないと管理がしにくそうな気がします。なお、これらの機能はPro以外のシリーズでも使えるとのこと。

さて、買い替えるか否か

もはやiPhoneも毎年買い替えるモデルではないともいえますが、正直カメラ以外の機能において積極的に買い替えたい!と思えるモデルではありません。

また、カメラを見ても現在のiPhone 15 Pro Maxの標準カメラ(広角カメラ)とミラーレス一眼の差は圧倒的で、やっぱりきちんと残したい。印刷したいと思える写真はミラーレスで撮影したものばかり。

とはいえ、カメラは持っていなければ撮りようがないのも事実というところにiPhoneの意義があるわけですね。

過去に持っていた1インチセンサーを搭載したSONYのRX100m3でもやっぱり画質に不満があったので、残したい写真と考えるとAPSサイズのセンサーがほしくなってしまいます。

そうなると、リコーのGR IV(APS-Cセンサー、換算28mmレンズ)が有力候補なのですが、個人的には40mmとなるGR IVx(来年登場するかも)を待ちたいところ。

多分今が一番かわいい盛りの子供たち(5歳&3歳)を残すために、iPhone 17 Pro Maxでシャッターチャンスを優先するか、1年間は今のiPhoneを使いつつミラーレスも併用する形を継続するか、予約開始となる9月12日午後9時まで存分に悩みたいと思います。

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