普段MacBook Proをプライベートで使っていると気になるのが仕事のデスクトップパソコンでのキーボードとマウスの持ち替え時の腕の移動。
ノートPCならスッと手を引くだけでトラックパッドを操作できるものの、使っているキーボードがフルサイズのFILCO Majestouchキーボードというのもあり、マウスに持ち替えるのが億劫になってしまいました。
そんなことから、キーボードをノートPCのような小さいキーボードにして、横にや手前にトラックパッドやトラックボールを置くことも検討したのですが、Windows用で評判の良いトラックパッドが見当たらなかったこと、またどちらにしてもマウスパッドと同じくらいの面積を取ることから、そもそもの腕の移動という意味ではあまり効果が無さそうなことから更に検討を進めます。
そこで思い出したのがノートPCのThinkPadや発売時に紹介したHHKB Studioといった、キーボードの中にポインタ操作が出来るポインティングスティックがあるキーボードであれば便利になりそう。
一度は1万円ちょっとで購入可能なThinkPadを買おうと思ったものの、レビューを見ていると内蔵スタンドやESCキーが壊れやすいと言った書き込みが見受けられます。キーボードといえば数年単位で使うつもりで購入しますので、HHKB Studioに比べれば安いとはいえ、1万円以上するキーボードが数ヶ月で壊れていまってはたまらないため候補から外れてしまいました。
もともとはIBMの特許だったポインティングスティック(トラックポイント)ですが、特許が切れたことで徐々にポインティングスティックを備えたキーボードが出てきています。ですが、WindowsとMacを切り替えて使うことを考えるとキーマップ編集ができるキーボードの方が便利で、残念ながら両方を兼ね備えるのは2024年3月現在ではHHKB Studioのみ(のはず)。
キーマップ編集がいらないのであれば、メカニカルキーボードでこんなものも登場しました。
ARCHISS Quattro TKL 有線 メカニカルキーボード CHERRY MX 茶軸 テンキーレス 日本語配列 91キー 静電容量...
HHKB Studioを買うならどっちの配列?
ということで、結局は高価ですがHKKB Studio一択となってしまいました。 続いての悩みは日本語JIS配列にするか、英語配列にするか。
日本語配列のメリット
- Windowsで使用する際、特にノートPCに接続する際に特殊なソフトを入れる必要がない(※Windowsはシステム全体でキーボードの種類を設定する必要があり、切り替えには再起動が必要なため )
- 独立した矢印キーがあるため、とっつきやすいだけでなく、矢印を含むショートカットが押しやすい
- キーの数が多いため、カスタマイズする際に有利
英語配列のメリット
- +とー、「と」、;と:といった記号が整理されていて押しやすい ・エンターキーがホームポジションから近いところにある(JIS配列に比べ1キー分近い)
- 見た目がスッキリしている
- HKKBキーボードはもともと英語配列からスタートした経緯があり、シンプルというコンセプトを体現している
- コマンドキーを多用するMacの場合、キーが大きいので打ち間違いしにくい
見た目がすっきりしている英語配列の方が好みではあったものの、ただでさえキーの数が少ないHHKBキーボードを、カスタムするには日本語配列の方が便利でしょうし、Windowsをメインで使うならなおさら日本語配列にしようと思っていました。 そんなな中、ちょっと時間ができたので有楽町のb8ta Tokyo – Yurakuchoという、HKKB Studioのタッチ&トライができるお店で両機種を触れることができました。
b8ta Tokyo – YurakuchoでHKKB Studio実機に触れてみた
キーボードはMacBookに繋がれていて、ちょうどキーマップ変更ツールが開かれている状態。まずは日本語配列から試してみます。物議を醸した静音メカニカルスイッチですが、こちらは言われなければ分からないほど上質なキータッチで、立った状態でのキー入力という状況でしたがかなり良さそうな感触。
反対に気になったのが日本語配列のシフトキー周りのキーが多数配置されているところ。
同じサイズのキーが並んでいるので、初見という不利な状況ではあったものの押し間違いが多く、この時点で日本語配列はやめようと思ってしまいました。
続いて英語配列にケーブルを差し替えてトライしてみます。こちらはシフト周りはコマンドキーとオプションキー(Altキー)しかなく、さらにその2つのキーも大きさが異なることから押し間違うことは激減。
実際に購入した場合は、スペースキーの両隣にあるコマンドキーを、単発で押したときはひらがな入力とローマ字入力の切り替え用のキーとして設定すると思いますが、幅の広いスペースキーのせいで日本語配列のキーボードに比べれば頻繁に押すのは不便ですが、それは今のUS配列のMacBook Proでも一緒。
また、キーが少ないことによるカスタマイズ性の低さですが、今までのHHKBキーボードと違い、Studioにはマウスのボタンとなるキーが3つあり、基本的には真ん中のキーをファンクションキーとして利用可能になるみたいです。
元々日本語配列に比べて1つ少なかったファンクションキーですが、Studioであれば今までの英語配列よりはカスタマイズできる範囲が増えたとも言え、これらを考慮すれば十分使えそうという印象を受けました。
それと、Macのトラックパッドのような操作性はないというレビューもあった側面のジェスチャーパッドですが、軽くスクロールしてみた限りでは確かにMagicトラックパッドほどではないにせよ、思ったよりは使えそうだったというのは嬉しい発見。
残る課題は44,000円という今までのHKKBキーボードよりも高い金額で、ぷくおもたじろいでしまいますが、自作でポインティングスティック付きのキーボードを作ってしまった方々のようなことはできないし、できたとしても結構お金がかかってしまうこと。逆に最初に想定していたコンパクトな静音キーボードとトラックボールを購入したとしても3万円程度かかってしまうことを考えれば、HHKB Studioを買ってしまうのもありなのかもしれません。
基本定価販売のHHKB Studioですが、Yahoo!ショッピングの公式販売店ならポイントも付きやすいので、次回のポイントチャンスの3月10日(日)まで購入するか否か悩んでみたいと思います。
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