2023年夏。子供と行く奈良・大阪旅行 初日①・薬師寺

鉄は熱いうちに打て。ということで、無事踊り子号や新幹線に乗車できた長男を、さらに長時間の新幹線乗車。そして長男初となる飛行機搭乗のために向かう奈良・大阪旅行。今回は初日の東京から薬師寺までをご紹介。

いよいよ奈良へ

ぷくおにとっても数年ぶりとなる奈良。今回は金曜日10時ごろの新幹線自由席で京都駅経由で奈良へ向かいます。金曜日といえば出張・転勤の方達が移動する日でもあり、16両あるのぞみのうち3両のみと席の限られる自由席がどの程度混雑するのかが若干不安(普段は座席指定しちゃうので実態があまり分からず…)。

予定通り10時前に東京駅・新幹線ホームに到着。10時9分発ののぞみ327号に乗車したのですが、いくら夏休み期間とはいえ、まだお盆前ということもあり、東京駅はもちろん、品川でも余裕で乗車可能でした。

名古屋以西への新幹線乗車は1年ぶりですが、なんだか今日の新幹線は車両前方に乗ったせいか揺れが多くて疲れます。

本当なら静岡県内はいつも寝て過ごすのですが、午前中でまだ対して疲れてもいない子供が寝るはずもなく、少しうとうとしては子供に起こされを繰り返しているうちに名古屋を通り過ぎ、あっという間に京都へ着いたのですが、「夏の京都」という期待を裏切らない暑さをホーム上で体感しつつお昼を食べに向かいます。

当初は伊勢丹の中の、市街を一望できるレストランに行こうと考えていたものの、時間も限られることからすぐに着席できた新幹線改札内のエリアにある「にしんそば・松葉」さんで済ますことに。

お昼の時間帯にも関わらず店内が空いていたのが不安でしたが、親子丼もにしん丼も美味しく、何よりさっと食べられたのが好都合。で、食べたらすぐに目の前の近鉄に向かいます。ちょうど特急が出るところだったので、急いで特急券を購入し、奈良へ向かいます。

今回泊まるのは近鉄奈良駅すぐそばの「変なほてる 奈良」ですが、その前に「国宝 東塔落慶記念 東塔・西塔特別公開」を行なっている薬師寺に行ってみることに(※令和5年4月28日(金)~令和6年1月15日(月)の限定公開)。

薬師寺

▲この日の奈良は訪れた14時ごろが最高気温の35.7度でした。通りで暑いわけでした。

薬師寺へは特急で京都駅から一本。わずか33分で最寄りの西ノ京駅に到着です。ホームには立派な「薬師寺」の石碑が立っていたのですが、何より焼けるような熱風ですぐに少し涼しい改札に避難。駅から薬師寺までは歩いて2分という近さが助かります。拝観料を支払い、いよいよ境内へ。

薬師寺の創建と平城京への遷寺
薬師寺は天武天皇9年(680)に天武天皇が皇后鵜野讃良皇女うののさららのひめみこ(後の持統天皇)の病気平癒を祈って発願されました。しかし、天武天皇は薬師寺の完成を待たずに崩御され、持統天皇が即位し新都藤原京に薬師寺が造営されました。 697年には、本尊薬師如来の開眼が行われ、翌年には構作が終わり僧侶を住まわせたことが『続日本紀』に記されています。 710年、元明天皇の命により藤原京から平城京へと遷都が行われます。遷都にともなって薬師寺も平城京右京六條二坊の現在の地へと遷りました。当時の薬師寺は、天平時代までは天下の四大寺の一つとされ、金堂・東西両塔・大講堂など主要なお堂は裳階がつけられ、 その壮麗な姿は「龍宮造り」と呼ばれていました。
しかし、歴史の中で多くの堂塔が火災や地震で失われてしまいました。特に、享禄元年(1528)の兵火は激しく、金堂、西塔、大講堂などが焼失しました。そのなかで唯一創建時から現存するのが東塔【国宝】です。

真夏の真っ青な空と白い入道雲に、薬師寺の伽藍が映えます。

最大の目的である東塔ですが、2009年から2021年にかけて行われた全面解体修理の甲斐もあって、昔の面影を感じさせつつ、壁などがきれいに修理されていました。

塔内は撮影禁止だったのですが、中には彫刻家で文化勲章受章者の中村晋也さん(96)が制作に10年以上かけた「釈迦八相像(東塔因相・西塔果相)」が置かれていて、誕生から悟りを開くまでを表す四相(因相)と、悟りを開いた後から入滅までの四相(果相)がそれぞれ東塔・西塔に安置されていて素晴らしい出来栄えでした。

via:薬師寺

ちなみに、薬師寺にはかつて塑像の釈迦八相像があったものの1528年に焼失したらしく、約500年ぶりに八相像が安置されたのだとか。

薬師寺にはまだまだ見どころが多かったのですが、何より暑くて子供の熱中症が怖かったので、最大の目的である東塔と、その周囲にある西塔、本尊薬師三尊像【国宝】をお祀りしている金堂、重要文化財の弥勒三尊像や国宝 仏足石がある大講堂を見て、最後に落慶記念のお守りを購入して薬師寺を後にしました。

今回訪れた場所

京都 総本家にしんそば・松葉

記事を書いている中で知ったのですが、祇園で創業して百数十年の、にしんそば発祥のお店なのだそう。

  • 店名:京都 総本家にしんそば・松葉 京都駅店
  • 住所:京都駅2階 新幹線コンコース内(博多方面ホーム下、東京寄り)
  • 電話:075-693-5595
  • 営業時間:10時〜21時(L.O. 20時30分)
  • 定休日:無休
  • 備考:その他、四条大橋東の本店、北店、本社売店などあり
  • HP:http://www.sobamatsuba.co.jp/index.html

薬師寺

  • 住所:奈良県奈良市西ノ京町457
  • 電話:0742-33-6001
  • 拝観時間:8時30分〜17時(受付は16時30分まで)
  • 拝観料(時期によって異なる。次の料金は和5年 1/1 ~ 令和6年 1/15のもの)
    • 通常拝観券(拝観可能場所:金堂、大講堂、東院堂、玄奘三蔵院伽藍)
      • 大人:1,100円
      • 中高生:700円
      • 小学生:300円
    • 共通拝観券(拝観可能場所:通常拝観券の場所+東塔・西塔)
      • 大人:1,600円
      • 中高生:1,200円
      • 小学生:300円(大人同伴)
  • HP:https://yakushiji.or.jp/
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