以前お伝えした通り、今年の誕生日こそ今まで興味はあったものの手が出なかったボルドー五大シャトーのワインを飲もうと決めました。
縁起でもないですが、40を過ぎたらいつ何があって死ぬかも分からないので!やりたかったことはどんどんやっておこうと言う理由からの五大シャトーと、自分的に人生の折り返したと思える年齢になったのでその記念に、生まれ年に作られた五大シャトー(のうちの1本)を飲もうというのがこれまでの流れ。
人生の折り返しを目前に控え、セルフお祝い用ワインで悩む日々
前回は五大シャトーについて調べてみましたが、さらに調べてみると1981年のボルドーワインは、残念なことに翌1982年のようなグレートヴィンテージと違って、良くて普通と言った評価。
ワインは収穫されるワインに大きな影響を受け、今まで得た知識によれば不出来な年でも人の叡智を持って美味しいワインに仕上がるのが一流のワイン(らしいです)。
とはいえ、そのような年に生まれたワインは長期間の熟成には耐えられない模様で、そのことがぷくおを悩ませるのでした。
前回五大シャトーの特徴を改めて見直した結果、飲むならシャトー・ラフィット・ロスチャイルド、シャトー・ラトゥール、シャトー・ムートン・ロスチャイルドの3本のうちのどれか。と決めましたが、いざ買おうとなると少しでも美味しいものが飲みたくなります。
だって、いくら自分と同じだけの年月を重ねたワインとはいえ、10万円前後の値段を出して、「ああ、このワインは過去には偉大だったのだろな」なんて感慨に浸るのは、それはそれで趣がありますが、なんだか自分自身のピークも同じように過ぎ去ったように感じて悲しくなりそう。
そんなわけで、普段はあまり気に留めないパーカーポイント(有名な人の評価点で、飲み頃についての記載もある)に頼り始めてしまいます。
ムートンとラトゥールが…
もともと飲むならムートンがラトゥールが、その生まれた背景や味の特徴から飲んでみたいと思っていました。
価格はどちらも10万円前後。
ところが、評価を見ているとどちらも飲み頃は過ぎてしまっていてる模様。これがもっと安ければ、先ほど書いたように昔の栄光を偲んで寛大な気持ちで飲めますが、ぷくおにとって10万円は安くはない。
その中で、3番手にしていたラフィットを調べてみると、同じく1981年ものでも約6万円高い。
一体なぜ?と思ってコメントなどを読んでいると、同じボルドーのワインなのにラフィットはパーカーポイントも高く、また予想される飲み頃も1997-2018年と、3年過ぎてしまっているものの他の2本に比べたらまだ枯れ始めたあたり。
ムートンは83年に試飲した段階で飲み頃は「今」と評価され、他の評論家の97年のコメントでは「私に言わせればそれは枯れ果てる途上にあって、大ざっぱに言って、壮大なる失望だ。」とまで言われています。
ラトゥールについても、予想される飲み頃は1990-2005年と、これが本当なら飲み頃が過ぎてもう16年も経つことに。ただこちら深く濃縮された香りを持つ1971年のようになるかもしれない。とも言われているので一縷の希望がありますが、どこまでそれに賭けるかが問題です。
そうなると俄然魅力になってくるのがラフィット。でも他の2本より6万円も高い…
入手先は海外も視野に
そうこうして色々と調べているうちに見つけたのが、世界中のワイン販売店の情報をまとめたサイト「wine-searcher」を見つけました。
このサイトではワインの名前や年号を入れると世界中のワインショップの検索結果が出てくると言うもの。
これをみると、ムートンとラフィットは明らかに値段が低いことが分かります。絶対ではないのでしょうが、同じような五大シャトーで1ブランドだけ値段が高いというのは、評価が高いと考えていいのではないでしょうか。
ムートンは一度飲んでみたかったけど、それはまた別のヴィンテージに回すことにしてラフィットの入手を試みます。
検索すると色々なお店が出てきて、まず気になったのは1.5Lの大容量、マグナムボトルのラフィット。
価格は日本円で11万円ほどと、日本でラフィットの720mlを16万円で買うことを考えれば安いもの。
コルクを開栓してからの味わいの変化も長い間楽しめそうだしこれだ!と思って注文を進めますが、最終的にはこちらは日本への発送が行われていなかったので断念。
他にも香港のお店は既に在庫がなかったりしている中でたどり着いたのがニューヨークにある「CELLARAIDERS」というお店。
見る限り色々とレアなワインが揃っているようですが、日本の信頼の置けるお店のようにボトルの写真がないので怪しい。というより余程信頼の置けるお店でない限り買うのがためらわれます。
でも他に良さそうなお店もないので、こちらの店舗を調べてみたところ、trustpilot.comというレビューサイトで星4.8の高評価。またウォール・ストリートジャーナルの取材も受けていて、どうやらワイン好きが高じて始めたお店である模様。
こういったサイトを見ているとだんだんと信頼が置けるお店のような気がしてきます。何より肝心のラフィットの値段は$645。日本だと約16万円なので10万円近く安くなります。
もうこれは行くしかない!と思って購入手続きを進めてみることにしました。
CELLARAIDERSでの注文
別にこれといって特殊なこともなく、淡々と自分の名前や住所などでアカウント登録を行って購入手続きを進めています。
注意すべきとしては、1ページあたりの制限時間(約8分)があることと、配達方法が2nd Day Air, 3Day Air, Ground, Overnight Airと言うように、速達、準速達、普通、超特急(?)のような複数オプション(しかもこれはアメリカ国内向けの選択肢ではないでしょうか?)があることと、配達料金が注文まで(というか注文しても)不明な点。
配達方法では、Fedexを希望する場合はその旨を書いてくれ。的なことが書かれているのに、記載できるような欄が最後まで見つけられませんでした。
まあワイン一本送るのに1万円もかからないだろう。と言うことと、何かあればメールが来るでしょうから、とにかく申し込みしてみることに。
結局、ポイントを少しでも多くもらうために電子マネーに入金したのが海外で買ってしまうと言う結果になりましたが、これもまた勉強ですね。
いつ届くのか今から楽しみです。
気になる送料と関税
注文時、Fedexの選択が分からなかったと書きましたが、購入後数時間で店主からメールが届き、月曜日発送(注文したのは木曜日)することと、Fedex利用で送料が$75かかるということが記載されていました。
一応了解!とだけメールを送ったら、すぐにGreat!と返事が返ってきたのでレスポンスはかなり良さそうです。そして日本時間3月2日にFedexから配達受付の通知が届き、いよいよ手元に向けて移動開始となったのでした。
なお、送料についてはカード払いになっていたので後日8,200円の請求が届きました。
関税
もしかしたらよく分からないワインだから関税はパスできるんじゃないか?と淡い期待を抱いていたものの、こちらもFedExを通じてしっかりと請求書が届きました。
請求額は6,200円。約10%といったところでしょうか。
総額
最終的にかかったのは84,551円となりました。同じように海外から輸入してみようかな。と思った方の参考になったら嬉しいです。
- ワイン:$645 → 70,151円(換算レート/ 108.7613円)
- 送料:$75 → 8,200円(換算レート/ 109.3334円)
- 関税:6,200円
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