間もなく閉館を迎えるDIC川村記念美術館へ行ってきた

初めにお断りですが、今回はやんちゃで重たい次男と一緒に行ってきたのですが、2歳の男児にはつまらないしちょっと怖いし。で、かなり駆け足で見ることになってしまったため、大した感想にはなっていませんのでご了承ください🙇‍♂️

いよいよ閉館を迎えるDIC川村記念美術館へ

ふと思い立ち、2025年3月末で閉館を迎えるDIC川村記念美術館へ行ってみることに。

もともとは、ちょうど今日まで上野の国立博物館で展示されている鳥博に、鳥好きな次男を連れて行ってみようと思っていたのですが、昨日の時点で人気のため整理券まで出ているという投稿を見て鳥博は残念ながらやめることに。

そこで思い立ったのが川村記念美術館と言うわけですが、きっと3月になったらすごい人出になるだろうから、2月中にという思いもあったので、次男は興味ないだろうと分かりつつも、冬晴れのなか車を走らせて佐倉まで行ってみました。

我が家からは下道で50分程度で済む場所にある美術館ですが、都心からはJRまたは京成の佐倉駅からそれぞれ無料送迎バスに揺られて行く必要があるため、東京駅から1時間半〜2時間程度かかるため、東京の東側に住んでいない方にとってはかなり遠いと思われます。

これが伊豆高原や箱根であれば、他の観光と合わせて行こうという気になるのでしょうが、佐倉だとなかなか合わせて観光するものもないのが辛いところ。

犬好きなら近くにある「小谷流の里 ドギーズアイランド」という、ハイスペックなドッグランとセットで行けますが、車の中に犬を置き去りにせざるを得ないため、冬場を除くと停車中でもエアコンをかけっぱなしに出来る車「テスラとかのEVやPHEV」でないと無理ですね。

▲色鮮やかな無料送迎バス

そんなことを思いながら美術館にたどり着くと、案の定というべきか、駐車場はかなり混雑していて、ちょうど到着した駅からの送迎バスも結構な混雑っぷりでした。

チケットを購入し、美術館のある場所まで木に囲まれたゆっくりとした坂道を下ります。視界が開けると、手前に芝生の斜面とその先には大きな池。そして右側に美術館が見えてきました。

サイロのような円柱の建物に緑色の円錐の屋根が載った美術館はきれいで、これが閉館になると思うともったいなく思います。

建物に入ったところ、今までに見たことのない人の多さにびっくり。ただ、都内の美術館で開催されているような大規模企画展の混雑に比べたら全然少なくて、川村記念美術館の目玉であるロスコルームも、入室待ちと言われて驚いたものの5分程度で入室することができたぐらい。

相変わらずロスコルームは落ち着いた空間で、控えめの照明の下に部屋の全周に掛けられている絵画の存在感はすごく強く、中央に置かれたベンチに座って眺めていると単純だけど色の濃淡でものすごく複雑に見える絵が様々な連想ができて引き込まれてしまいそう。

マーク・ロスコの作品のみで構築された展示空間は、川村記念美術館のほかには、ロンドンのテート・モダン、ワシントンDCのフィリップス・コレクション、ヒューストンのロスコ・チャペルしかない貴重な空間で、きっと都内に移転した際もこの空間は再現されるのでしょうが、おそらくゆったりと鑑賞できるのは閉館騒動前の佐倉の地にある川村記念美術館だけだと思われるので、もう少し訪れておくべきだったと悔やまれます。

残念ながら、そんな貴重な空間での思索も、次男の「怖い」という、2歳児にとってはもっともな感想で5分もいられなかったのが残念。

他にも色々とじっくりと鑑賞したい作品が多かったのに、次男には全く響かなかったようで、1800円も払ったのに50分も滞在できないで終わってしまいました。。。

建物から外に出ると、冬とはいえ力強い日差しがそれまでの落ち着いた空間と正反対。

次男の機嫌も戻り、建物横にある噴水と、赤い仮面という作品に興味津々な様子。さらに、暖かくなってきたためか、先ほどはいなかった白鳥や鴨などが湖面を泳いでいて、賑やかな感じです。

湖畔には桜の木も植えられているので、閉館までに桜と池と美術館という景色が見られたらいいですね。

イタリアンレストラン「ベルヴェデーレ」

短いものの有意義だった美術館訪問を終え、せっかくだから美術館の敷地内にあるイタリアンレストラン「ベルヴェデーレ」で食事してみようと思ったのですが、残念ながらこちらは完全予約制。

予約は「一休.com」からできるようなのですが、今見たところ3月末まで満席でキャンセルが出たら申し込みが可能なんだそう。

とはいえ、改めてメニューを見たところ、子供が食べられそうなメニューは無かったのでどちらにせよ食べることはできなかったですし、少し覗いた店内は落ち着いていて、完全に大人の世界だったので入れなくて正解でした。

▲2025年2月のメニュー

良いものを観た後は良い食事。ということで、せめて佐倉のカステッロに行ってみたかったのですが、次男の「ラーメンが食べたい」という要望を受け、バーミヤンで昼食となってしまいました(笑)

先ほども書いた通り、桜が咲く頃に次男抜き(長男はまだ大人しく見てくれそう)で来訪したいですね。

なお、川村記念美術館では先入観を持たず作品を鑑賞してほしいという理由で、作者と題名以外の説明書きはかかれていません。ですが展示物の番号で解説文やナレーションを聞けるスマホ用アプリもあったので、来訪する際は念のためいやほんを持って行くのが良いと思います(※iOS向けのレビューでは「音声が聞こえない」といったレビューが書かれていますが、館内ではイヤホンをしながらスマホを操作している方が結構いらっしゃったので、多分聞こえると思われます)。

今回訪れた場所

  • 美術館名:DIC川村記念美術館
  • 場所:千葉県佐倉市坂戸631
  • 開館時間:9時半〜17時(最終入館時刻は16時半)
  • 休館日:月曜日(祝日を除く)、年末年始
  • 交通アクセス
      • 直行バス:東京駅八重洲北口京成バス3番乗り場から、片道1時間強、片道1,450円
      • 電車:京成佐倉駅、JR佐倉駅から無料送迎バスが運行(概ね30分に1本)
      • 車:東関東自動車道「佐倉IC」より約10分
    • ホームページ:https://kawamura-museum.dic.co.jp/