「かな入力」は諦めました。

PCのローマ字入力だと1文字につき2打必要なことに嫌気を差して始めた「かな入力」。昔、ワープロだった頃はかな入力が主流のような感じがしましたが、いまはローマ字入力が主流。

パソコンでも日本のJISキーボードだけど「かな」印刷がされていない物も増えてきているぐらい。あたりを見回してもカナ入力をしている人は見かけません。

ただ、iPhoneで感じる、一文字を直接打ち込んでいく速さ、爽快さを得るためには「かな入力」に戻るしかないということで、先日買った外付けキーボードなどでカナ入力を復活させました。

ローマ字入力だとタタタタというような感じて入力できるのに対し、カナ入力だとたったったっぐらいの入力速度で正直遅いです。

慣れればもっと早く入力できる可能性は感じているのですが、それでも早々にカナ入力を諦めたのは打鍵範囲の広さ。

人差し指をFとJの位置に置くホームポジションから、ローマ字入力では上下1段の計3段が基本的な入力範囲なのに対し、カナ入力では数字キーまで含めた計4段が必要。

さらによく使う濁点「゛」や半濁点「゜」、改行を担当する右小指の範囲が広く負担が大きく、かつそれらの文字を打とうとするとホームポジションが崩れがち。

調べを進めてみるとこの」JIS規格になっている配列は外国の方が大昔に決めた配列がベースになっていて、日本語を書くときの文字の頻度や打ちやすさといったものは考慮されておらず、また昔なのでブラインドタッチも特に考えられていなかったのだそう。

カナ入力は諦めたものの、ローマ字入力に代わるもっと高速で入力できる方法がほしい。ということで一旦は親指シフトにたどり着いたのですが、これも有名な方ではあるものの、やはり古い規格なので文字の頻度に準じた配列がそれほど最適化されていなかった模様。

そんな文字の頻出頻度等をもとに様々な配列の特性を考察されていたのがこちら。

今まで知らなかっただけで、こんなにも日本語入力に最適化された配列があったのでした。

習得が簡単そうなものから大変そうなものまで様々な種類がありますが、Mac、WindowsだけでなくiPadでも適用したいことを考えると、それだけで候補がどんどん絞られていきます。

iPadでこれらの配列を使うには、一つは自作キーボードに代表される配列の組み合わせを自分好みの仕様にしてしまうこと。そしてもう一つはキーボードとiPad等を有線接続し、間に変換アダプタを噛ませること。

出来ることなら持ち物をシンプルにするためにキーボードに直接これらの配列を書き込みたい。そして様々なキー配列キーボードでも使えるよう、親指シフトのように配列をシフトするキーが2つ、しかも親指付近にあるものはなるべく排除したいところ。

そうして残ったのが新下駄配列と薙刀式配列。

新下駄式は右手中指と薬指のキーを押すことでそれぞれ他のキーがシフトというのが基本。薙刀式はスペースキーがシフトキーとなる他に、濁点や半濁点は人差し指を押しながらという打ち方になります。

▲新下駄式配列

新下駄配列は全部で4段使うことと覚える量が多いこと。そしてキーボードに直接書き込みしている人が見つけられなかったことから、それらの欠点のない薙刀式から取りかかることにしました。

今の所ひらがなのうち半分ぐらいがブラインドできて、残りは配列表を見ながらぽちぽち。というところ。

そんな状態ではありますが、ホームポジションを崩すことなく打てますし、「きゃ」とか「みゅ」といった、小さな文字を含む拗音が「し」+「よ」→「しょ」になるような、習得したらかなり早く入力出来そうな機能もあります。

さらに開発者やその周りの方々が精力的で、自作キーボードに適用できるようにQMKファイルも公開されていることがポイント高いところ。

ただ、画面で直接このキーにはこの文字を割り当てる。といったぷくおのような初心者向けの編集画面では到底実装できず、プログラミング要素ふんだんなQMKという方式でないと実装できない模様。

どこまで理想に近づけるかは謎ですが、QMKやVIA(画面上でキーマップを編集できる方法)に対応しているKeychronのK7 Proを注文してみました。

これで上手くいったら、自宅で使うキーボードも自作キットを含む様々なキーボードに手を出してみたくなります。

今まで接点がなかったのが不思議なキーボードの世界。ハードウェア、ソフトウェアともに沼が深そうです。

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