はじめてのJALプレミアムエコノミーでパリに向かうも、ビジネスとの超えられない壁を実感

東京からパリへ向かうJALの45便。パリに行くだけでなく、更に乗り継ぎでその先へ向かうことも含めて、ぷくおの中ではヨーロッパ旅行の定番とも言える存在です。

ところが、子育てということもありロシア・ウクライナの戦争が起きてからはJL45便をはじめとして海外からは遠ざかっていました。

先日、急遽決まったパリ出張はまたもJL45便。いよいよ、未知の場所である北極圏やグリーンランド上空を通って、普段よりも2時間ほど時間をかけてパリを目指す日がやってきたのでした。

2024年8月現在、JL45便は10時20分に羽田空港を出発し、14時間ほどのフライトを経て現地17時55分にパリのシャルル・ド・ゴール空港に到着となります。

羽田空港

出発の2時間半ほど前に空港に到着したぷくお。まずは少額だけユーロに両替を行います。

ちょうどこの数日で発生した急激な為替変動によって1ユーロの買値は165.44円にまで下がりました。長らく染みついた1€=130円時代からするとまだまだ高いのですが、ポンドと間違うような170円を切ってくれたのはお財布的にも嬉しいところ。

両替後は荷物を預けるためにカウンターを目指します。

昨日届いた案内の通り、事前にオンラインチェックインをしていたものの、結局はカウンター手前にあるチェックインの機械で再度チェックインを行い、預ける荷物の荷物タグを受け取る必要がありました。

カウンターで荷物タグと一緒に出てきた搭乗券とパスポートを渡し、荷物を預けます。直行便ならまずロストバゲージの不安が無いのは助かりますね。

続いて、カウンター近くに置かれている顔認証登録を実施。

搭乗券とパスポートを読み込ませた上で顔写真の登録をしておくと、登場までの一連の流れが楽になるんだとか。

たまたま読み込ませた1台目の機械は故障しているのか、写真撮影でエラーが出て焦りましたが、隣の機械でさっと登録完了。

一般エリアにいても仕方ないので出国を進めます。

フロア中央にある出国ゲートに向かい、まずは手荷物検査。ここで普通にテープで仕切られた通路を進んで行ってしまいましたが、実は顔認証済みの人用の優先レーンがあったのでした。

途中で気づき、一般とビジネスクラス以上の優先レーンとの間にある顔認証済みレーンに入るとスムーズに手荷物検査。

しばらく振りの国際線で、未開封であってもペットボトル持ち込み不可というのを忘れていて、お茶のペットボトルを一口飲んで捨てるハメに。。。

続いて出国審査では左側に顔認証済みの優先と書かれていたにもかかわらず、スタッフさんの誘導で一般のレーンに誘導され、パスポートを機械に読み込ませて出国完了。

最終の搭乗ゲートではさっと優先レーンで機内に向かうことができたのでしたが、顔認証に多少ですが時間がかかるので皆んなが使うようになったら結局は列が発生しそうです。

ちょっと話が進みましたが、搭乗までの間は免税店を覗いたり、サクララウンジでカレーと麻婆丼の朝食をいただきます。

実は初の第3ターミナルサクララウンジですが、お酒は色々とあったものの、デザートがあまりなかったのが少し残念。

時間も押していたのでさっと食べて搭乗口である114番ゲートを目指します。

プレミアムエコノミー

今回はちょっと奮発してプレミアムエコノミーでの移動となります。

JALが導入を始めたエアバスのA350-1000の新型シートを試したかったのですが、残念ながらいまだにアメリカ路線のみで、ヨーロッパ方面は今年度中にロンドン線に導入予定なんだとか。

とはいえ、今回乗るボーイング777-300でもプレエコのシートピッチは107cmと、新幹線並みの広さ。

さらにシートはクレードルタイプで席を倒しても前にずれる形で後ろに倒れないため、後席の人を気にせずに済むほか、自分も前の人の影響を受けないので、今回は長距離路線にもかかわらず往復共に窓側を指定してみたのでした。

さて、座席には枕、ブランケットの他にアメニティとしてスリッパ、耳栓、アイマスク、歯ブラシセット、ノイズキャンセリングヘッドホンが用意されています。

起きている時はあまり活躍しないブランケットなどを窓との隙間に押し込めるのは窓側席の特権ですね。

今回は機内持ち込みサイズ上限に近いバックパックを持ち込んだのですが、足元に置いても少し前方座席下からはみ出るぐらいで、CAに注意されないで済みました。

今回は20Aの座席を指定。プレエコは基本翼の上に位置するので地上の景色が見えにくいのですが、プレエコで4列目となる20列目からはある程度翼後方から地上のが見渡せるのが、旅好きのぷくおとしては好印象。

反面、ちょっと残念だったのは、ノイズキャンセリングヘッドホンは思ったよりノイズキャンセリング効果が弱かった(そもそも耳全体を覆えない)ことと、食事の際のカトラリーが金属製だった反面食器は使い捨てのプラスチックばかりで、もう少し陶器製の器だったらこちらも他キャリア並みになったのになと思えました。

さて、飛行機は定刻通りドアが閉まったものの、ちょうど風向きの関係なのか使用する滑走路が変更となり、離陸したのは出発時刻の40分後となる11時04分となったのでした。

南向きに離陸した機体は、市川市上空→茨城を飛田太平洋へ。普段なら新潟に向かってそのまま海を渡りロシア上空に入りますが、アメリカに行くような感じで北北東方面にどんどん進んでいきます。

離陸から5時間が過ぎてアラスカ上空に入っていきます。

もしかしたらオーロラが見えないかな。なんて考えていましたが、結局☀️ということで昼よるマップでは夜になっているエリアでも、上空1万mということもあって太陽が地平線から下に沈みません。

もっとも、「日の出、日の入り」アプリによると地上でも日の入りは向かえても、それより先の薄明などの夜空にはならない地域のようで、ひたすら照明が落とされ、窓シャッターが閉められた暗い空間のままでの時間が過ぎていきます。

こうなると寝るしかない!のですが、シートピッチが広く、フットレストがあるプレエコといえど、フットレストは膝裏半分ぐらいしかカバー出来ていない(これがエアバスの新型では長くなっているんだとか)ですし、フットレストを使うと膝裏が浮いてしまい、結局のところ寝る姿勢だけ考えたらエコノミー席と大差ないな。という感想となりました。

ぷくおは過去に1往復しか乗ったことがありませんが、エコノミーという名の席と主流となったフルフラット可能ならビジネスクラスやファーストクラスとの間には超えられない壁があると思います。

基本はエコノミーで費用を抑えて、ここぞという時にビジネスクラスというのが良さそうですね。

さて、離陸が送れた飛行機ですが、その後は順調なフライトでほぼ定刻通りの17時51分に着陸。

以前はあったEU入国のカード(パスポート番号とか滞在先とか記入する用紙)もいつの間にか無くなっていて

いよいよホテルへ移動を開始します。

タクシーアプリ G7

パリでもUberはあるものの、空港からの移動では日本のGo同様、タクシー協会が提供するG7というアプリを使ったほうが良さそうとのこと。

日本で事前にアカウント登録やクレジットカード登録を済ませた上で、預けた荷物をピックアップしてから配車依頼を行います。

乗車場所は空港2Eターミナルからセーヌ川左岸のホテルまで。

乗車人数を選ぶと、Uberのようにどんなタイプの車が選べます。

バンタイプを希望すると、概ね10分ほどで到着とのこと。だったのが、わずか数分で16番出入り口の付近に到着するというので、制限エリアを出て右側にある16番出入口を目指します。

ここは予約したタクシーの乗車場所になっていて、スムーズにドライバーと合流できました。

現在はパリオリンピック期間中ですが、タクシーはオリンピック専用レーンを通れるようで、途中あった軽い渋滞を横目にスムーズにホテルへ到着。

日本時間の6時過ぎに家を出て、日本時間の翌日午前3時に到着したのでした。疲れた〜