EVやモバイルバッテリー、ポータブル電源で主に使われているのがリチウムイオン電池。他の充電池も含め、どれもが電気を発生・移動させる内部の物質が液状であるため、安全性・信頼性・エネルギー密度などが優れている全固体電池の登場が待たれています。
今年の9月にはパナソニックが充電率10%から80%にするのに3分で済むという全固体電池を報道向けに公開したばかりで、「まだまだ全固体電池を搭載したEVは出てこないな」なんて思っていました。
ところが、(株)ヨシノパワージャパンという日本の会社が突如「固体電池」を採用したポータブル電源を発表して驚いたところ。
「固体電池」と「全固体電池」の違いはよく分かりませんが、同社の情報によれば次のメリットを備えた次世代の電源なのだそう。
- 固体電池の不燃性がもたらす抜群の安全性
- 固体電池により小型化・軽量化を可能に
- 標準的なリチウムイオン電池と比較し2.5倍のエネルギー密度
これだけみていると全固体電池と同様に思えてきそう。さらに、報道によればAC充電約45分で80%の充電が可能であり、バッテリー寿命は2,500回以上の充放電が可能とのこと。
ラインアップは、定格出力300Wの「B300 SST」、600Wの「B600 SST」、2000Wの「B2000 SST」、3300Wの「B3300 SST」の4モデルが展開され、Amazon.co.jp、楽天市場、同社公式販売ページで10月より順次、発売する予定。
同社によれば「世界で初めて固体電池を搭載したポータブル電源」になるということで、俄然興味が出てきました。
出力は、AC、USB-A、USB-C、DC、ワイヤレス充電を搭載。入力はAC、ソーラー充電、車載充電(EV車からの充電が可能)、USB-Cに対応(※出力・入力ともに製品によっては非対応)となっていて、入出力ともに豊富なインターフェースを備えています。
また、ポータブル電源に合わせて100Wと200Wの出力を持つポータブルソーラーパネルも発表されました。
価格は不明ですが、競争力のある価格で登場することを期待したいですね。ちなみに、ざっと他社ポータブル電源と比較してみましたが、同容量の電源で比べてやはり数キロはこちらの製品の方が形容な模様。また、どのポータブル電源も5年間の保証が付いているのが嬉しいですね(ポータブル電源大手のJackeryは3年保証で、有償で+2年保証となる)。
B300 SST
B600 SST
B2000 SST
B3300 SST
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