Appleが独自チップ「M1」を搭載した次世代Macを発表するもまだ「待ち」だと思う理由

6月に開かれたAppleの開発者会議(WWDC)で予告されていた通り、今までのintel製CPUに代わる独自プロセッサを搭載したMacが11月11日未明に発表されました。

CPUの切り替えて思い出すのは、過去の数々の試練。1984年に発売されたMacはもともとモトローラ製のCPUが搭載されていましたが、速度向上が見込めないということでIBM・モトローラ・アップルが共同開発したPowerPCに切り替えたのが1994年。

この時最初に出たのは3機種(3つともデスクトップでしたが)。当時は巨人インテルに対して性能をアピールするのが盛んで、1998年にはインテル製CPUをカタツムリと揶揄したCMなんかも流れていました。

当初は順調に性能向上が進むと期待していた(ぷくおも期待に胸を踊らせていました)PowerPCですが、次第にintelをはじめとするx86プロセッサに水を開けられるようになります。

そして運命(?)の2005年のWWDCでintel版OSとCPUの移行が発表。この時は今まで散々PowerPCの優位性を説いていたのについにintelに下ったか。という思いと、再びリードを許していたintel CPUの恩恵に預かれるという複雑な思いでした。

翌2006年1月のiMacとMacBook Proを皮切りにintel CPUが搭載され、その後はAppleにだけカスタマイズされたCPUを納めるなどAppleとintelの蜜月関係とも言えるような状態に。

基本言語が変わるような大きな変更を2度も経てintelに落ち着いていたものの、ついに3度目の変更となるApple独自チップに今後2~3年かけて移行することになります。こんなにコロコロとCPU(命令セットアーキテクチャも含めて)を変更しているのはAppleだけでしょうが、モトローラのMC68シリーズ、PowerPCが約10年の寿命だったのに対し、Intelは約14年持ったという見方もできますね。

M1 Mac

先陣を切ってM1チップを搭載したMacbook Pro、Macbook Air、Mac miniの3機種が出ましたが、今までの経験からすると今回は待ちかなと思います。

というのも、見て分かる通り初代は今後に向けてソフトウェア開発を行ってもらうための機種であり、デザインは今までのものを踏襲しています。さらに、M1チップに最適化されたアプリも全く無い状況というのも痛いところ(来年初頭にAdobe製品が対応するらしい)。

せっかくなら気分一新、新デザインのものを手に入れたいというのがぷくおの考え。

逆に、現時点でIntel Macを買うのはそれはそれで微妙。過去2回の移行では、数年すると当然ですが旧CPUに最適化したソフトウェアはどんどんと減ってしまうので、業務等で2〜3年でパソコンを入れ替えるという計画が無い限りにおいてはデザインが同じだったとしてもM1 Macを選ぶべきかと思います。

さらに、既存のソフトウェアが動く仕組みが搭載されていること、バッテリーが長持ちすることなどから、アップル純正ソフトウェアやWebサービスで事足り人、いち早くM1チップを試してみたい方であれば、新機種の長時間バッテリーや性能は魅力的だと思います。

M1を搭載した13インチMacBook Proで可能になること(一世代前のモデルとの比較)
・Xcodeで最大2.8倍の速さでコードを書く。
・Final Cut Proで複雑な3Dタイトルを最大5.9倍の速さでレンダリングする。
・Unity Editorで複雑なゲームシーンを最大3.5倍の速さで思いのままにデザインする。
・Create MLで最大11倍の速さで機械学習のタスクを実行する。
・Neural Engineの驚異的な性能を活かして、djay Pro AIで録音からビート、楽器、ボーカルトラックをリアルタイムで分離する。
・フル品質の8K ProResビデオを、1フレームも落とさずにDaVinci Resolveで再生する。
・M1チップの革新的なワット当たりの性能を活かして、1回の充電で4倍の量のコードをコンパイルする。
・従来比最大2倍となるバッテリー駆動時間。最大17時間のワイヤレスインターネットと、最大20時間という圧倒的なビデオ再生時間をもたらす。

 

ぷくおが欲しくなるノートPC

アップルが今回独自チップに移行できた、もしくは移行せざるを得なくなったのもApple独自チップを搭載したiPhone、iPadの性能向上があると思います。iPad OSも複数アプリが同時に表示できるようになったし、ファイルシステムも搭載されましたが、それでも多数のウィンドウを開いて行う作業やキーボードの操作性・重量を考えるとノートPCの方が自分にはまだ向いていると思います(iPad 12.9インチ+Magic Keyboardのセットで約1.3kgにもなる)。

今回はデザイン踏襲で叶いませんでしたが、次世代はこんなPCになっていてほしいという願望をリストアップしておきます。

  • 本体サイズは13インチと同程度のまま14インチサイズにディスプレイサイズの拡大化
  • 剛性や耐久性を保ったままさらなる軽量化。できたら1kg〜1.2kg程度
  • バッテリーの持ちは今までのintel Macbook Proと同程度で十分
  • 時代に逆行とAppleは考えるでしょうが、HDMI端子の復活
  • Webカメラの高精細化。さらにアウト側にもカメラがあれば
  • iPhoneやApple Watchを充電できるMagSafe充電機能の搭載
  • キーボードは引き続きシザー式タイプ

なんだか正統進化ばかりでワクワク感が低いですね(笑)  来年出ると噂されている14インチ版MacBook Proではあっと驚く製品になっていますように。

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