アルテックの代表的な作品であるスツール60は今年で誕生90年。
これを記念して、4つのモデルが順次発売されることになります。
第一弾は「スツール 60 コントラスティ」。コントラスト。の名前から連想できる通り、高温熱処理を施した濃い色のバーチ材ベニヤ板を脚と座面に組み込んだ、「スツール 60」の特徴が一目見てわかるような、印象的なモデルとなっています。
アアルトが開発した独創的な曲げ木の技法「L-レッグ」と効率的な構造に焦点をあてた、アルテックのデザインチームによる2023年生産分限定の特別モデルで、2023年4月1日(土)より、Artek Tokyo Storeをはじめとした全国のアルテック取扱店舗にて発売を開始するそう。
その後登場するのが「スツール 60 ロイム」、イタリアのデザインスタジオ・フォルマファンタズマによる「スツール 60 ヴィッリ」、田根剛による日本限定の「スツール 60 Sleeping Beauty − 眠れる森」。
スツール 60 Sleeping Beauty − 眠れる森
この3モデルのうち、「スツール 60 Sleeping Beauty − 眠れる森」はイメージ写真が公開されています。
「木が最初に生まれ育った土に戻る」というコンセプトを掲げて考案されたもので、スツールの素材として使用される樹齢100年にも及ぶ木への敬意と、経年変化による美しさが着想の源なんだとか。
フィンランドバーチ材でできた無塗装の座面と脚を、日本のさまざまな場所の土を細かい粒子に加工したものの中に埋め、眠らせるという試みで、それぞれの土の性質に根ざした色調に変化したパーツで作られた「スツール 60」は、「L-レッグ」の特徴をも見事に浮かび上がらせているのだそう。
イメージ写真では炭のような色調に変化したスツール60ですが、他の色が登場するのか発表を楽しみに待ちたいところですね。
Stool 60 Villi
「スツール 60 ヴィッリ」はイタリア人デザイナーデュオのフォルマファンタズマとの協働により誕生するモデル。
従来のバーチ材の使用基準を再考し、気候変動によって以前より表出するようになってきた色の濃い部分や節、昆虫の生きた形跡のある木材をそのまま使用するのだそう。「Villi」はフィンランド語で「野生」「自然そのままの状態」を表しているとのこと。
2023年秋発売予定で、2024年よりアルテックのスタンダード製品としてラインナップに加わるそう。
Stool 60 Loimu
フィンランド産バーチの美しさと多様性がテーマに、時に波状の炎のような木目模様が現れる希少な白樺の変種を使用したのがスツール 60 ロイム。
フィンランド語で「炎」を意味するロイム模様は、表面仕上げをすることで鮮明に浮かび上がるようになっており、同封されるオイル塗装セットで、手にした人が自らオイル塗装を施すことで完成するモデル。
このバーチ材は希少であるため数量限定で、2023年夏発売予定とのこと。
感想
個人的には夏に登場予定の、希少な白樺の変種を使用したというロイムが気になります。
希少なバーチというと思い出すのがアルテック東京ストア2周年記念で登場したカーリーバーチを使用したアイテム。
今回は炎のような模様ということで調べてみたら、Flame Birchという木材がヒットしました。
確かに特徴的な木目で、これがスツール60に組み合わさったらどんな感じになるのか興味津々ですね。
今回発表された4モデルの中ならロイムが欲しいです。が、希少な木材とのことですし、円安傾向ですので幾らになるのか次第ですね。
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