発売が予告されていたVAIOの新型ノートPCがついに発表&発売開始となりました。ちょっとお値段高めですが、VAIOのフラッグシップらしい魅力的な製品に仕上がっているようです。
ぷくおがいいなと思ったVAIO Zのポイント
詳しいスペックは紹介しきれないほどあるので詳しくはHPを見ていただくとして、ぷくおがいいなと思ったVAIO Zのポイントをピックアップしてみました(結局かなり多くなってしまいました(笑))。
高性能なのに1kg以下
最近では13インチ・14インチでも1kg以下でそれなり〜十分の処理能力を持ったPCは多数発売されていますが、VAIO Zはちょっと異色。
何といっても2021年1月にインテルから発表されたばかりの、モバイル用CPUの中でもハイパワーかつ消費電力・熱量が大きいCPUを搭載しているのに1kg以下と持ち運びしやすい重さにとどめているのがすごいです。
※Full HD選択時:約958〜1013g Ultra HD(4K)選択時:約1002~1065g
それもこれも、世界初となる立体成型フルカーボンボディーによって軽量・堅牢に仕上がっているからだと言えますね。
処理速度
先ほども触れた通り、VAIO ZではCPUにデスクトップ級というインテルの第11世代Core™ プロセッサー H35シリーズを採用。またGPUは同じくインテルの第10世代に比べて約2倍の性能を持つというiRIS Xe グラフィックスを搭載。
PC Watchによると、VAIO ZではベンチマークソフトのCinebench R23においてマルチスレッド6,640、シングルスレッドで1,625を叩き出したそう。マルチスレッドはApple M1チップの7,808には負けていますが、シングルでは130ポイントほど高い状況。アプリケーションの起動などはほとんどがシングルスレッドで実行されるので、ストレスなく使えるようです。
5G搭載
VAIOではSIM内蔵モデルが多数ラインナップされていましたが、VAIO Zではついに5Gを搭載。テストラボの検証ではダウンロードスピードがVAIO SX14の4G LTEに比べて10倍ものスピードになったそう。
また、5Gならではの”低遅延”もよりストレスの少ないインターネット環境をもたらしてくれそうです。現在はスマホのテザリングを利用しているのですが、わざわざ一手間かけて接続するのが面倒ですし、地下鉄など電波状況があまり良くない場所ではなかなか繋がらなかったりするのでこれは嬉しいポイントですね。
4Kモデルの設定
長い間Macを使っていると気になるのが一般的なディスプレイでの文字の荒さ。VAIO Zでは4K解像度(3840×2160ドット)ディスプレイが選択可能。
映像フィルムの色域を再現するデジタルシネマ規格とHDRに対応していることで、鮮明でリアルな画面表示が可能。後述する通りバッテリー時間が短くなりますが、ぷくおが買うなら4Kモデルにしたいですね。
長時間駆動
重量1kg以下で高性能プロセッサを搭載しているにも関わらず、53Whの容量を持つ新開発・専用設計バッテリーによって約34時間というスタミナ駆動を実現(※4Kモデルでは約17時間)。実使用でどこまで利用可能か楽しみですね。
なお、充電時間は約3時間で完了とのこと。
その他の良さそうなポイント
新設計キーボード
ぷくおが最後まで気に入らなかったMacbookのバタフライキーボード(現在は消滅)。VAIO Zではフルピッチ(約19mm)のキーピッチと、約1.5mmのキーストロークを確保。さらにカチャカチャとした耳障りな中高域ノイズを抑え、さらに手首にかかる負担をなくす傾斜も持たせた使いやすい設計になっているんだとか。一度触ってみたいですね。
遠隔削除セキュリティー
個人情報が詰まったPCの紛失は考えたくもありませんが、VAIOでは手元のスマートフォンなどから現在位置の確認やリモートロック、データ消去命令などを行える「TRUST DELETE for VAIO」が用意されているので、より安心して使用できますね。
超高速ストレージ
SSDによってストレージの速度は桁違いに早くなりましたが、VAIO Zではさらに進化。第四世代ハイスピードSSDを採用することで、6GB/s超えの高速ストレージを搭載
ちょっといまいちだったところ
かなりパーフェクトととも思えるVAIO Zですが、気になるところもいくつか。
- 値段が高い
高性能PCなので高価なのは当たり前とも言えますが、Apple M1チップを搭載したMacbook Airでは約11万円で購入可能になった今、約24万円〜という値段は高い気もします。
ぷくおが買うなら、プロセッサはCore i5でいいのですが、メモリは16GB、SSD512GB、4Kディスプレイ、ワイヤレスWAN(5G)、Office Personalとカスタマイズしていくと、VAIOストアで約38万円、ソニーストアで約35万円となかなかのお値段に…
そもそも2つのストアで型番が微妙に違うのですが、仕様を見ても違うところは無さそう。なのに値段が関連会社のソニーストアの方が安いという謎仕様。正直分かりにくいです。 - モバイル時の処理速度低下
開発ストーリーでは、”ACアダプターをつないだ時には、デスクトップPCと同じくらいの電力を使って、最高のパフォーマンスを引き出せるような設計になっています。また、「VAIOの設定」アプリの「CPUとファン」項目で「パフォーマンス優先」モードに切り換えていただければ、バッテリー駆動時においてもACアダプター接続時と遜色のない高速動作が可能です。”と書かれています。
AC電源接続時とバッテリー駆動時でパフォーマンスが違うのはノートPCでは当たり前の話ですが、VAIO Zではピーク時に60〜100Wもの電力を必要とするケースがあるそうなので、バッテリー駆動時にどこまでの性能が保てるのか興味深いです。 - HDMIは嬉しいがSDカードスロットが無かった
普段PCを持ち歩いている身としては、HDMIとSDカードスロットがあると非常に便利。VAIO ZではフルサイズのHDMIは備わっているのですが、SDカードスロットが削られているのが残念でした。
VAIO SX14では両方あったので、せめてmicroSDだけでもあったらよかったのにというのが正直な思いですが、HDMIと違ってSDカードなら、カメラから直接ケーブルや無線で転送できるので工夫するしかないですね。またUSB-CタイプのSDカードリーダーなら小型ですし。Anker USB-C 2-in-1 カードリーダー【SDXC / SDHC / SD / MMC / RS-MMC / microSDXC / microSDHC / microSD...
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高いのにさえ目をつぶればかなり魅力的なマシンとなっていると感じました。今年の春はLGからも14インチで1kg以下、値段も約17万円という魅力的なノートPCが登場しますし、個人的には昨年暮れに登場した富士通の約634gという世界最軽量PC・LIFEBOOK UHも魅力的。
果たしてAppleはどんなMacBook Proを投入してくるのか非常に興味があります。全ての役者が揃った時の仕事の状況次第ではありますが、次のPCを決めたいところです。
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