新型iPad Pro, iPad, Apple TV 4Kが登場! ツッコミどころもあるけれど、iPadの新しい可能性を模索した素のiPadが一番気になります。

直前になって予想された通り、プレスリリースのみでiPad Pro、iPad、Apple TV 4Kがリニューアルされました。

既にニュースを見ている方も多いと思いますが、M2チップを搭載したiPad Proをはじめ、基本的には高速化がメイン。M2チップ搭載に伴い、iPad ProではPro Resビデオを撮影できるようになっていますが、なかなかiPad Proで本格的な映像を撮影する方は少ないはず。

となると、iPad ProではApple Pencilを利用した時に画面に近づけるとマークをつける前にマークのプレビューを見ることができたり、スクリブルでApple Pencilを画面に近づけると、テキストフィールドが自動的に大きくなり、手書き文字がより速くテキストに変換されるといった新たな体験がある以外は変更点は少ないようにも思えます。

▲Apple Pencilによるポイント体験では、ディスプレイの最大12mm上まで検知されるので、ユーザーはマークをつける前にマークのプレビューを見ることが可能。

全面刷新したiPad

そんな中、ぷくおが注目するのは素のiPad。残念ながら本国価格でも$329から$499に値上がりしたうえに円安が響き、今年7月まで39,800円で買えていたiPadは同じモデルが49,800円(64GBモデル)になり、さらに今回発売された第10世代では68,800円(64GBモデル)とさらに高くなってしまいました。

値段は高くなったものの、チップはこれまで以上に高速なパフォーマンスと驚異的な電力効率を実現するA14 Bionicを搭載するほか、今まで残っていたホームボタンがなくなりTouch ID(指紋認証)内蔵の電源ボタンを搭載し、ディスプレイは今までの10.2インチからiPad Airと同じ10.9インチにサイズアップ。電源やPCと繋ぐコネクタもLightningコネクタからUSB Type-Cに変更となり、本体カラーは鮮やかな4色が設定されています。

▲第10世代となったiPad。カラーはシルバー、イエロー、ピンク、ブルーの4色展開。

さらにリアカメラは8MPから12MPになったほか、人物を画面中央に捉え続けるセンターフレームに対応したフロントカメラは今までiPadを縦向きにした時に上部の位置にありましたが、ついにこのiPadから横向きにした時に上部の位置に変更となりました。

▲iPad史上初めてフロントカメラが横の縁に配置されたため、ユーザーは常に正面からカメラを見ることになります。12MPセンサーと122度の視野角は、センターフレームにも対応します。

これだけ全面刷新されていれば、値上げになってしまったのも止むを得ないように思えますね。ちなみに今までの第9世代iPadは引き続き併売されるとのこと。

iPadは64GBと256GBのストレージと、Wi-FiモデルとWi-Fi+セルラーモデルの計4種類がラインナップされています。

iPad(第10世代)価格一覧
 Wi-FiWi-Fi + セルラー
64GB68,800円92,800円
256GB92,800円116,800円

なお、USB-Cに対応したにもかかわらず、サポートするApple Pencilはライトニング端子で充電する第1世代となっているため、iPad本体でApple Pencilを充電するには、iPad-USB-Cケーブル-変換アダプター-Apple Pencilと繋ぐ必要があり、およそスマートとは言えません(笑)

ではありますが、Apple Pencilの第1世代と第2世代は約5千円の差があること(もちろん第1世代の方が安い)、家で余っているであろうLightningケーブルを繋げば良いこと、すでにiPadでApple Pencilを使っている方は買い替える必要がないことを考えると、より安い方が支持されるiPadでは第1世代をサポートするのが理にかなっているように思いました。

▲より画面が広くなったiPad(第10世代)

個人的にはビデオを見たりゲームをしたり、ビデオ通話をするときに横に持つことが多いため、ホームボタンがなくなったことと、インカメラがiPadとして初めて長辺側についたことの方が驚くとともに嬉しい改良点だと思いました。

また、現在使っているiPadで不満だったスピーカーも、今回の使い方の変更に合わせてステレオ化されているのも嬉しいところ。

ただし、気になるのがM1チップを搭載しているiPad Air、iPad Proとの価格差。カメラは当然短辺側にあるものの、M1チップを搭載しているモデルであれば、来週公開されるiPad OS 16の新機能であるステージマネージャーというマルチタスキング機能がサポートされます(iPad Proに限りA12チップを搭載した2018年モデルでも少し機能は限定されるもののサポートされるとのこと)。

▲iPad Pro

価格.comによれば、iPad Airの64GBモデルは74,800円、iPad Pro 11インチ第3世代128GBモデルは105,733円と、特にiPad Airモデルとかなり価格が近くなっていますので、新型iPadのカラーバリエーションやカメラ位置に特別な思いれがなければ、これらを選ぶのもアリですですね。

なお、新型iPad、iPad Proは本日から予約開始、10月26日(水)より販売開始となります。

Apple

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