13.3型ワイド液晶搭載ノートPCとして世界最軽量を誇るノートPC「富士通・FMV LIFEBOOK UHシリーズ」とと自宅での快適なパソコンライフを追求した「富士通・FMV LIFEBOOK AHシリーズ」の2022年夏モデルが計12機種登場しました。
なお、発売日はAH77/G2とAH45/G2が6月17日で、それ以外は7月中旬予定となります。
主な特徴
- インテルの第12世代Core™プロセッサーを搭載
- 忘れ物防止トラッカー「tile」を搭載(UHシリーズのみ)
第12世代インテル® Core™プロセッサー
AHシリーズではCore i7-1260P(12コア/16スレッド/最大4.7GHz)のCPU。UHシリーズではCore i3-1215U(6コア/8スレッド/最大4.4GHz) /、Core i5-1235U(10コア/12スレッド/最大4.4GHz)、Core i7-1255U(10コア/12スレッド/最大4.7GHz)のいずれかが選択可能となります。
CPUの数字の後ろにつく「P」はパフォーマンスモデル。「U」は省電力モデル。そして今回の富士通PCには搭載されていないものの、ハイパフォーマンスモデルとして「H」があります。
バッテリー容量に限りのあるUHシリーズでは当然のように「U」モデルが搭載されていますが、日パフォーマンスでどの程度なのか知りたいところですね(他比較サイトさんによると十分な電力供給のあるPCであれば概ね数%の差の模様)。
Tile搭載
UHシリーズでは新たに忘れ物トラッカーの「Tile」アプリに対応。万一パソコンが手元から離れてしまっても、Tileを有効にしていれば最後に検知した位置情報と時間がスマートフォンのアプリに記録されている他、他のTileユーザーが無くしたパソコンの近くを通り位置情報を検知すると持ち主のスマートフォンに通知が届くようになっています。
また、逆にパソコンは手元にあるけどスマートフォンを置き忘れたという時も、パソコンにインストールされているTileアプリからスマートフォンとの接続が切れた場所を表示し、探す手がかりが得られます。
その他の特徴
スマートフォンと連携し、スマホ側でアプリを起動して「全てバックアップ」というボタンを押すだけで新しく撮影した写真や動画のみPCにコピーできるように。
Androidスマホであれば決められた曜日・時間に自動バックアップも可能となっていますが、基本的なコピーだけであればiPhoneでも利用可能なのは嬉しいところ。
また、先日アップルが実施したWWDCでMacとiPhoneのカメラを連携する機能が発表されましたが、FMVではすでに「スマホカメラ転送」というアプリを使用することで、所有しているスマホをFMVのカメラとして使用可能。
この機能もAndroidだけでなくiPhoneでも利用可能になっています。連携にはQRコードを読み込ませるなど一手間必要ですが、高画質なスマホのカメラを利用できるのはいいですね。
さらにUHシリーズでは、今まで内蔵バッテリが25Whと50Whの2種類となっていましたが、今回から25Whの軽量モデルはそのままに、大容量バッテリが64Whとなっています。容量は大きくなったのに重さはそのままなのはモバイルユーザーには嬉しい改良ポイントだと言えそうです。
LIFEBOOK AHシリーズ
登場するのはカタログモデルのAH77/G2、AH53/G2、AH50/G2とカスタムメイドモデルのWA3/G2とWAB/G2となり、このうちAH50/G2とWAB/G2はAMD Ryzen CPU搭載モデルとなります。
カタログモデルの主なスペック
AH77/G2 | AH53/G2 | |
CPU | インテル® Core™ i7-1260P | |
メモリ | 16GB | 8GB |
SSD | 約512GB | |
ディスプレイ | 15.6型(1920×1080) | |
光学ドライブ | BDXL対応 Blu-ray Disc | |
オフィスソフト | Office Home and Business 2021 | |
HDMI | 入出力可能 | 出力のみ可能 |
バッテリ駆動時間 | 約7.6時間 | 約9.4時間 |
外形寸法(幅×奥行×高さ) | 360×235.5×25mm | |
本体質量(バッテリパック含む) | 約1.9kg | 約1.7kg |
価格(公式オンラインショップ価格) | 247,280円(税込) ※6月29日14時まで225,280円(税込) | 230,780円(税込) |
LIFEBOOK UHシリーズ
登場するのはカタログモデルのUH-X/G2とUH90/G2。そしてカスタムメイドモデルのWU-X/G2、WU2/G2、WU4/G2、WU3/G2となります。
カタログモデルの主なスペック
UH-X/G2 | UH90/G2 | |
CPU | インテル® Core™ i7-1255U | |
メモリ | 16GB | 8GB(増設不可) |
SSD | 約512GB | |
ディスプレイ | 13.3型ワイド(1920×1080) | |
インターフェース(USB) | USB 3.2(Gen2) Type-C×2(左側面(USB Power Delivery対応(注17)、DisplayPort Alt Mode対応))、 USB 3.2(Gen1) Type-A×2(左側面×1(電源オフUSB充電機能付)、右側面×1) | Thunderbolt™ USB4(Gen3) Type-C(注18)×2 (左側面(USB Power Delivery対応(注19)、DisplayPort Alt Mode対応))、 USB 3.2(Gen1) Type-A×2(左側面×1(電源オフUSB充電機能付)、右側面×1) |
インターフェース(その他) | SDメモリーカード、HDMI出力端子、LAN(RJ-45)、マイク・ラインイン・ヘッドホン・ラインアウト・ヘッドセット兼用端子(φ3.5mmステレオ・ミニジャック) | |
バッテリパック | リチウムイオン25Wh | リチウムイオン64Wh |
バッテリ駆動時間 | 約11.0時間 | 約29.5時間 |
外形寸法(幅×奥行×高さ) | 307×197×15.5mm | |
本体質量(バッテリパック含む) | 約634g | 約818g〜834g ※本体色によって異なる |
価格(公式オンラインショップ価格) | 263,780円(税込) | 252,780円(税込) |
カスタムメイドモデル
カスタムすると、最軽量モデルのUH-X/G2をベースに、CPUをCore i5-1235にしたりストレージを256GBにして価格を抑えたり、逆にメモリを32GBにしたりストレージを1TBや2TBにして余裕のあるスペックにすることが可能。
WU3/G2はペン内蔵型2in1 PCなので、使用用途がはっきりしていますね。
残るWU2/G2、WU4/G2の違いは次の通り。
WU2/G2 | WU2/G2 5Gモデル | WU4/G2 | |
CPU、メモリ | Core i3-1215U+4GBメモリ〜Corei7-1255U+32GBメモリ | Core i7-1255U メモリは8GB,16GB,32GBから選択可能 | Core i5-1235U+8GBメモリ〜Core i7-1255U+32GBメモリ |
バッテリ | 25Whと64Whから選択可能 | 64Whのみ | |
拡張インターフェース | HDMI出力×1、USB3.2(Gen2) Type-C×2、USB3.2(Gen1) Type-A×2、有線LAN(RJ-45) | HDMI出力×1、Thunderbolt 4 USB4(Gen3) Type-C×2、USB3.2(Gen1) Type-A×2、有線LAN(RJ-45) | |
5G通信機能 | なし | 5G機能内蔵 | なし |
カラー | ブラック、ホワイト、レッドを選択可能 | ブラックのみ | |
キーボード | 日本語配列かな表記ありキーボード(バックライト付)と日本語配列かな表記なしキーボード(バックライト付)を選択可能(WU2/G2ではブラックカラーのみ選択可能) | 日本語配列かな表記なしキーボード(バックライト付) | |
駆動時間 | 25Whバッテリ選択時:約11時間(JEITA2.0) / 64Whバッテリ選択時:約29.5時間(JEITA2.0) | 約28時間(JEITA2.0) | 約29.5時間(JEITA2.0) |
質量 | 25Whバッテリ選択時:約736g~ / 64Whバッテリ選択時:約865g~ | 約898g~ | 約865g~ |
感想
CPU周りが12世代になったという着実な進化ですが、それ以外にもUHシリーズに内蔵されたTileによってある程度は紛失にも強くなったのは嬉しいところですね。
また、UHシリーズでは前モデルまで50Whだったバッテリが重さはそのままに64Whとなり、駆動時間も約21.5時間から約28時間(5Gモデル同士で比較)とさらに安心できるスペックになったのが驚きです。
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